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アルフェリズこそこそ噂話・弐(設定資料

 設定回、その弐です。

・魔獣

 魔獣はこの世界とは違う別の世界の生き物で、(ゲート)を開けて現れます。

 そこまでは分かっているものの、魔獣が一体何者で、どこからきているかは謎です。


 魔獣は現れやすい場所、現れにくい場所があるのですが、どのような理由でそうなっているかもわかりません。

 ただし、一般的に都市内部のような人が多い所に突然現れることはない、とされています。


 魔獣は基本的に知性は無く敵対的であるため、こちらの世界に実体化した魔獣は人や獣を襲い、縄張りを拡大していきます。この点では極めて獰猛な野獣とあまりかわりはありません。

 冒険者がこれに対峙して駆除することになります。


 魔獣の特徴は、一部は練成術のような自然現象を操作する攻撃を行う事(火を吐く、石礫を飛ばす、など)、倒すと死骸が残らず代わりにライフコアと呼ばれる結晶体を残すことです。


 ライフコアは砕かれてトラムの燃料にされたり、いわゆる油のような熱源や光源として利用されています。

 このため魔獣が完全にいなくなると、人間の生活に多大な影響が出る可能性も有ります。



・魔族


 知性を持つ魔獣は魔族と呼ばれます。

 作中で出てきたトロール、バフォメット、ヴェパルなどがこれに該当します。

 知性を持つため効率的に連携し、黒魔法と呼ばれる魔法を行使し、固有の特殊能力も持つ、魔獣の中でも特別な存在です。


 反応は極めて魔獣に輪をかけて敵対的です。

 魔獣が獣程度の知能であるのに対し、魔族は明確な敵意と悪意をもって人間を襲います。


 このため、知性はあるものの交渉の余地は基本的にはありません。

 まともに意思疎通が出来る相手も極めてまれに存在するという記録はありますが、あくまで人間を利用しようとするだけです。


 設定的な話になりますが、魔族は魔獣と体の組成が異なり高純度のマナを集めて体を実体化させており、半ば幽霊に近い存在です。

 彼らが使う黒魔法は短い詠唱に対して威力は強力ですが、これも体自体が魔力(マナ)の塊であることが理由です。


 また、その肉体の性質上、物理攻撃に強い耐性を持ちトロールのような下位の魔族なら兎も角、中位以上の魔族を物理攻撃で倒すのは極めて困難です。

 一方でマナを使った攻撃である魔法は比較的有効ではあります。

 

 このように極めて強力な敵ではありますが、遭遇率は低く下位の魔族であるトロールがたまに現れる程度です。

 それ以上に魔族は数年に一度目撃される程度で、大抵は冒険者の手には負えず(また危険すぎるため冒険者は交戦を避ける)騎士団が討伐することになります。


 

・アレクト―ル王立魔法学園


 国が運営する魔法使いの養成施設です。

 テレーザが属していた実践的な魔法戦闘を学ぶ学部から、魔法の武器に関する研究を行う魔術理論の学部、支援魔法を学ぶ学部、魔法戦闘に関する戦術戦略を研究する学部など、多岐にわたります。

 王都の郊外に寮や闘技場まで備える巨大な訓練施設です


 魔法使いは様々な恩恵(タレント)の中で、素質の性質の見極めやそれに合わせた継続的な教育が実力に大きく反映されるため、このような専門的な教育機関が作られました。

 またかつての魔獣討伐は、前衛が魔法使いを守り魔法使いが魔法の火力で魔獣を倒すという形が多く、魔法使いの育成が今よりもはるかに重要性が高い時代があったため、その名残でもあります。


 魔法使いの恩恵は血筋によって現れることが多いため、伝統的に魔法使いの血を引く貴族の子弟が多い学園です。このため、自分の子を学院に押し込む貴族も居ます。

 しかし内実は基本的には実力主義であり、一定以上の恩恵がない者は授業や訓練について行けなくなります。


 学費は基本的には無く、貴族の寄付と国庫から賄われています。

 このため優秀な恩恵を持つものは平民でも入学を許され学ぶことができますが、訓練課程修了後は騎士団などへ編入され国のために戦うことを求められます。

 

 

 


 感想欄等で続きが見たいというありがたいお言葉を頂いたので、続きを書き進めてみようと思っています。

 また引き続きお付き合いください。

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普通のリーマン、異世界渋谷でジョブチェンジ/僕は御茶ノ水勤務のサラリーマン。新宿で転職の話をしたら、渋谷で探索者をすることになった。
元サラリーマンが異世界の探索者とともに、モンスターが現れるようになった無人の東京の探索に挑む、異世界転移ものです。
こちらは本作のベースになった現代ダンジョンものです。
高校二年生、魔討士乙類7位、風使い。令和の街角に現れるダンジョンに挑む~例えば夕刻の竹下通りにダンジョンが現れる。そんな日常について~
― 新着の感想 ―
[一言] 続き、楽しみです!
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