第64話 隣国との戦争が始まりました(5)
我が国の先鋒隊も木馬ちゃんに跨り、盾と槍を構え、《《鋒矢の陣》》にて冥の先鋒隊へと勢いよく突撃を加えるから、男王のいない冥は刹那……。
「うぎゃぁああああああああああああっ!」
「ぎゃぁああああああああああああっ!」
敵さんはお可哀想にあちらこちらから冥のAIアマゾネスちゃんたちの断末魔が聞こえるから。
俺は日本人だから女性には甘い……。
それが例えAIの女官やAIの下女たちであろうとも綺麗で可愛いから、相手がロボット! アンドロイド! ダッチワイフだとしても、彼女たちから雷が落ち、叱られたとしても余り反抗もしないで下を向き、お猿の反省をしてしまうほど。
女性には弱い日本男児だから、いくら敵国のAIアマゾネスたちであろうとも、彼女たちの絶叫や奇声、断末魔を聞くのは忍びない。
だってこの戦に勝利をすれば冥は参の属国で敵の太后陛下や大将軍……。一兵卒まで俺の物……。所有物……。ダッちゃんだから俺は彼女たちの死はこれ以上みたくはないから。
俺は心の底から喧嘩をやめて~、私のために争わないで~と言いたくなるけれど。
それにしても冥の国は我が国参へと一方的に宣戦布告をしてきたわりには妙に士気が低い気がするから。
俺は十字架に張り付けられたままの状態で、両国の戦を観戦しつつ、自分の首を傾げてしまうのだった。
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