第131話 黒い影!(2)
楼蘭妃と麗蘭妃は、俺の本当の気持ち……。
そう、俺自身が自殺してまでも、自分たち二人を韓黄の悪霊! 怨霊! 《《妖魔怪獣》》から、デ○ルマンのように助けてもらったことを我に返り、やっと理解をしてもらい。
俺たち夫婦は更に壁を越え、熱い絆で結ばれ、『あなた』、『お前』と熱い眼差しで、お互いの360度立体モニター画面で向き合い、いいムードになっているとこの通りだ!
いきなりアルトミラAの背後に漆黒色の煙……。
それがモヤモヤと黄砂の地面から沸き上がり──。
楼蘭妃が「あなたさま~、後ろ~?」と。
麗蘭妃が「陛下~、アルトミラAの背後に何かしら、邪悪な煙が湧きだしましたと告げてくるから。
「……ん? 何だ?」と言いながら。
何で二人はそんなにも驚いた顔をしているのだ? と後ろを振り向いた俺でね。
俺が後ろを振り向けば、楼蘭妃と麗蘭妃が言っていた邪悪な煙……。
それがもう既に黒い人型……。
そう、《《韓黄の乱》》の時のような人型……。魔物へと変わっていて、奴の黄色い目と俺の瞳が合えば、冒頭のシーンの通りだ。




