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男女比率1対100の世界で男の俺がVはじめました。(ただしVのときの性別は女である。)  作者: おまめあずき×梅崎さくら
第四章 【咲久和 華】というVTuber
59/83

59 総合評価1,000pt記念・【真の実と書いて】五万人記念配信❀歌枠【真実】⑥


ポップなイントロが流れ始める。


この曲は、純粋な感謝を。

()の感謝を。

演技をする必要は、無い。

華の感謝で良い。


―――ありがとう。


(リスナー)がいたお陰で私は五万人を達成できたから。

VTuberを始めたのは本当に出来心のようなカタチで。

兄ちゃんたちを追うように、始めた。


始めた頃は、こんなに早く達成するなんて、思ってなかった。

達成できるとも、思っても見なかった。

私みたいな、VTuberに思い入れも何もなく、ただの出来心で始めただけの私が、達成できるわけ無いって。

心のどこかで、そう思ってた。


それなのに。


(嗚呼。)


…感謝と、嬉しさと、私らしさを込めて。


頬が緩む。

溢れ出しそうな嬉しさと、爆発してしまいそうな楽しさと、()のせいで。


―――100万人。

…それが、私の掲げた目標。

まだまだ、遠く及ばないけれど。

きっと、いけるんだって。

「いつか」を夢見て。

100万人を超えて200万人だって、何万人だって。

何万人だって目指してやる。

誰も、到達したことのない(トコ)まで()ってやる。


今が最高だって、限界だって思わせない。

君ら(華っ子)のいない配信なんてつまんないしね?

魅せてあげるよ、華を。

だから、求めてよね?


私は、【咲久和 華】は、「まだまだ」だ。

「これから」だ。

これは、始まりの序章でしか無いのだから。


これから、どんどん私を魅せてやる。

もっともっと、一緒に。

ずっと、ずっとこんな時間を。


〈楽しい!〉


(―――……ああ、本当に。楽しいなぁ…)

こんな時間が、いつまでも続きますように。

降りるなんて絶対言わせないから。

君らもついてきてね。


そんな祈りを込めて。

とびっきりの愛を込めて。


 ###


「―――…。…六曲目。いかがでしたでしょうか?」


〈8888888888888888888888〉

〈キレーだったあ!〉

〈良かった〉

〈8888〉


「今度は一転、感謝を伝えようということでね!」


〈私の好きなボカロPさんの曲だった! [彼岸花]〉

〈おー〉

〈最新のやつだったな〉

〈感謝…〉

〈ほぅ〉


「彼岸さん、このボカロPさん好きなんですね!」


〈そうなんだ〜〜! この曲はもっと好き〜〜 [彼岸花]〉

〈〉

〈ぐっは〉

〈かわいい〉

〈掛け合い尊い〉

〈かわちいねぇ〉


リスナー(華っ子)たち、百合好き多いのこれ?

なんかいっつもいっつも他のVさんと絡み見せると「かわいい〜」っていう一定層が居るんだけど…。

「……。」


〈華ちゃーん?〉

〈華ちゃん?〉

〈どしたー?〉


「あ、いえ、なんでも!

 …ついに、最終曲ですね!」


〈そーだねー〉

〈最終〉

〈感慨深い〉

〈終わりかー〉


「そうですね、歌は終わりになっちゃうかも? カモカモ?」


〈ギャクっぽいww〉

〈草〉

〈珍しいな〉

〈華ちゃんもかなりはしゃいでるよね〉


「――楽しいですよ!!」

ほんっとうに。


本当に、楽しい。


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