お金
ノベルピアさんに掲載中で、それに時間を取られてます。コンテストの賞金が500万とか凄い事になってるので、夢がありますね。
「では、お金をカードに入れてもよろしいでしょうか? 入金手数料5%と、また出金するときも手数料を5%いただいてます。出金はここ冒険者登録所と、ゲートのそばの入出金所、あと冒険者ギルドなどで可能です」
ケリーとエリーは金貨1枚と銀貨数枚と後は小銭。僕は収納が使えないから無一文。サリーが大金貨1枚とあと幾らか持ってたので借りる事にした。迷宮都市のカード内通貨の通貨単位はなんと円で、1円=1銭貨、10円=1小銅貨、100円=1銅貨、1000円=1銀貨、1万円=金貨(小金貨)、10円=1大金貨。今までの経験上、転生前の日本と貨幣価値もほぼ同じだと思われる。なんかこれも作為を感じる。
メイさんは小さな賽銭箱みたいなのを出すとそれから伸びたカードリーダーに僕たちからカードを受け取り差し込んで、お金を入れていく。そして、僕たちはカードを返してもらう。サリーのカードは金色で、僕らのカードは茶色の木目調だ。なんか寂しい。早くランクを上げないとな。カードには各々の金額が記入してある。僕とサリーは役5万5千円、エリーとケリーは1万とちょっとづつだ。それにしてもエリーもケリーも財布に金貨を持ってたって事は家は結構裕福なんだろう。僕が思い起こすに高校の時に財布に万券が入ってたのはアルバイトで給料を貰った時だけだったな。
「じゃ、お金、取りにいくわよ」
サリーに促されてメイさんにしばしの別れを告げて来た道を戻る。ウシオを待ってようかと思ったけど、来た道を戻るだけだから大した事ないだろう。
登録所の扉を出て通路に出る。けど、違和感を覚える。あ、そうだ。さっきは道の突き当たりの扉から入ったはずなのに、今は目の前が通路が左右に伸びている。僕は僕の収納部屋のマップである僕の名札を握りしめて扉をくぐる。
「さっきと違う場所ですか?」
エリーがキョロキョロしてる。
「そうね。扉が違う所に繋がってるみたいね。けど、あたしたちはマップを持ってるから大丈夫よ。ねぇ、マリーちゃん」
「ああ、そうだな。あっちの扉が光ってるから、あの扉が正解だよ」
右手の道の先の何番目かの扉が光っている。そこから収納部屋に戻れるはずだ。他のエリアへのマップとお金を取ってこないとな。
「もしかしたら、もう迷宮内かもしれないからあたしが先頭でいきましょ」
サリー、僕、ケリー、エリーの順番で進む。
「戻ったらみんなにもマップの事教えないとね。あ、あれ、スライムじゃ? 扉の迷宮にも魔物が出るのね」
サリーが言うとおり、先にスライムが見える。ブルースライム。最弱の魔物だ。エリーかケリーに戦わせてみよう。
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