第三話 進化したシェイドの部屋
「とりあえず、2人ともお風呂に入ってこい。あったまるぞ」
厚着をしたシェイドが籠に現れて、僕とマグロはシェイドの部屋に収納された。マグロはよだれが凍っている。僕らは鈍いから気が付いて無かったが、軽く氷点下いってたみたいだ。
「ん、お風呂?」
「しばらく、ロロがここにこもってた時に作ってくれたのよ。あと、マリーちゃん用に魔銃も預かってるわ」
モモさんが、雑誌から目を離して、僕らに話しかける。いつの間にか定番の浴衣みたいな服に着替えている。部屋着なのか? 隣には、金カブのシャルがその雑誌を覗きこんでる。
「おい、マグロ、先に入ってこい! ところで、なんかシェイドの部屋の数増えてないか?」
今、僕たちがいるのがリビングで、サリーが僕の手を取って案内してくれた。
リビングには壁にモニターがある。影の宿主や特定の人の見たものが映し出される。今はシェイドの見たものが映ってる。机とソファがあって、モモさんと金カブががくつろいでる。
モニターを背にして正面には二つ扉があり、右手は僕の衣装部屋だ、ここで変身した時に着替えている。左手は僕のベッドルームでよくお世話になっている。
左手はトレーニングルーム、道場のような木の壁と床で壁にいろんな木とかの練習用の武器がかかっている。入ってみると、アナと王子が竹刀でトレーニングしている。
「おう、マリー、やっぱアナつえーわ」
「何いってる。お前も短期間でかなり強くなってるぞ」
うん、仲良しで何より、ついでに変態同士軽く結婚でもしてくれないだろうか?
「お前ら、そんなぬるい練習してても強くなれんぞ、なんか賭けて戦え! たとえば、負けた方が1枚づつ脱ぐとか?」
「おお、それはいいな!」
「そいつはいいな。俺も本気になれる!」
単純な奴らだ。
毒は巻き終わった。
あとは服を脱いで自然にお互いの魅力に気付いてくれ!
戻ってモニターの右の扉は何もなかったはず。開けるとまたリビング的なものになっていた。
入って左手は二つ扉があり、開けてみると、左手は書庫で、その奥には実験室だった。右手は通路で、四つほど扉がありベッドルームだった。奥の突き当たりの扉をあけると、広大な空間が広がってた倉庫らしい。二つ目のリビングの右手は二つ扉があり、一つは男子更衣室兼衣装部屋だった。もう一つは広く女子更衣室兼衣装部屋だ。リビング正面も二つ扉があり、左手はキッチンが出来てた。腕が鳴るぜー!
右手は開けると脱衣所でその奥は風呂場だった!
シャワーが三口ついてて、奥には四人位は入れる浴槽が、お湯を湛えてた。
ドボン!
マグロが浴槽に沈みこんでる。
「マリー様、入ってくるときは一言いってくださいよ。マグロにも心の準備ってものがあるんすから。マグロも元はレディなんすからね!」
マグロが赤くなって僕の方を見てる。今はレディーでは無いのか?
「ごめん、入ってるの忘れてた」
僕は頭を下げる。
「じゃ、早く服脱いで入ってきてくださいよ。むちむちぶりんぶりんのナイスボディーを拝ませてください!」
「マグロ! ギルティ!」
「アイアイアイアイアーッ!」
また、ギルティ君にやられている。ギルティ君は僕の貞操を守るためというより、マグロをお仕置きするために存在してるのではないだろうか?
とりあえず、浴槽に浮いてるマグロを後目にシャワーで暖まらせてもらった。
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