第九十四話「傲慢の話」
「傲慢」はバグについて話し始めた。
「まず、バグというのは魔物が進化する時に感情エラーを起こした結果生まれた存在だ。元がスライムだったせいで周りの魔物を吸収して強くなるから余計厄介だ。」
「バグはステータスの枠組みから外れた存在。つまり自分達とは違って無限に強くなることができる。」
「さっきまでは私が対応していたが無限に成長するせいで私でも対応できなくなったため離脱してきた。」
「話しているところ悪いんだが、正直それは俺が戦うのは無理なんじゃないか?」
竜斗は「傲慢」に口を挟む。
「それについては心配ない。君に求められているのは精神の戦いだ。」
「普通に戦う必要はないのか?」
「当然だ。そもそも最近亜神になったばかりのやつがバグに敵うわけないじゃないか。」
「話を戻そう。君にはまずバグに取り込まれてもらう。」
「....それは大丈夫なのか?」
「大丈夫かと言われたら大丈夫ではないだろう。まぁどちらにせよここで止められなかったら死ぬだけだ。」
「おそらく君の体はそこまで時間がかからず吸収されるだろう。バグはその後精神を吸収しようとし始める。
そこで君はバグに打ち勝て。他の大罪から君はイカれてると聞いた。まぁ多分大丈夫だろう。」
「その間お前はどうするんだ?」
「私と天使たちでバグが暴れるのを抑える。精神が侵食され始めたら体はのたうち回るだろうからな。」
「今回は総力戦だが、君が作戦の要だ。ヘマをやらかして吸収されないでくれよ?」
◇ ◇ ◇ ◇
「傲慢」との話が終わった竜斗は一旦屋敷から出て、「色欲」と話していた。
(言ってることは間違い無いんだが...終始上から目線だったな。)
『当然よ。やつは「傲慢」よ?』
(まぁ、正論だからしょうがない。これくらいは我慢できるしな。)
(もうすぐしたら開戦だ。気を引き締めなきゃな。)
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