第八十二話「帝都からの脱出」※他者視点あり
『レベルが上がりました。
レベルが上がりました。
....レベルが上がりました。』
(さてどうしよう。)
レベルアップの通知を聞きながら次の行動を考える。
(どのみち帝国にはいられないし、結界を解除して龍のまま出ていくか?)
試しに「憤怒」に聞いたがこういうときに限って「憤怒」は答えない。
(ちっ、都合の悪いやつだな。しょうがない、龍のまま出ていくか。)
そう決めた竜斗はまず結界を解除する。
そうするといきなりした叫び声と結界に興味を惹かれて集まっていた学生らは結界から出てきた龍を見て驚愕した。
中には腰が抜けてしまっている人もいる。
一方、学生と一緒に何があったか確認しようと来ていた教師らは突然現れた龍に警戒し、戦闘体制をとっている。
戦闘体制をとっている人間の中には健斗やカーラがいた。
(帝国に来て色々あったが....まぁ健斗たちに会えたことは本当に良かったな。カーラもいいやつだったし。)
(健斗とカーラにだけは最後挨拶しておくか。)
そう考えて竜斗は健斗とカーラに念話を送る。
『なかなか楽しかったぞ。また会えたらどこかでな。』
突然聞こえた声に驚いているのか健斗とカーラは少し動揺していた。
竜斗はそれを見届けると飛び上がって帝都から抜け出していった。
◇ ◇ ◇ ◇
あれから一ヶ月が経った。
現れた龍に対して戦闘体制をとっていると突然謎の声が届いたのは驚いた。
龍が飛び去った後、学園は大騒ぎだった。
あの龍はなんなのか、女子生徒と男子生徒が一人ずつ消えて第一皇子が人が変わったようになったのはどういうことなのか。
想定外の事態だったのか、学園の方からは何も連絡がなかった。
でも、今でも突然響いた声のことは今でも覚えてる。
なぜってあれは間違いなく竜斗の声だったからだ。
真実はわからない。でも、竜斗がいるかもしれないんだったら探してみるのもいいかもしれない。
最初、こんな場所に来たのは焦ったけど今は死んだはずの竜斗に会えるかもしれないということにワクワクしている。
◇ ◇ ◇ ◇
あれから一ヶ月が経ちました。
あの龍の件で学校そして城は大騒ぎになり、最近やっと落ち着いてきたところです。
あれがあった次の日に父上に彼の正体について、そしてこの世界に存在する「大罪」、「美徳」をもつ生物について教えてもらいました。
正直、驚愕でした。
しかし、いなくなった彼が決して悪い存在ではなかったことは確かです。
彼のいる日々は良くも悪くも刺激的でした。
私はこれからもこの国の第三皇女としてこの国を盛り上げていきたいと思います。
彼のことは一生忘れないでしょう。
これにて健斗たちにスポットライトが当たるのは最後になります。
ここからはかなりテンポが早く進んでいく予定です。
これからもこの小説をよろしくお願いします。
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