第七十七話「決闘」
そのあとは何事もなく授業が終わり、竜斗はカーラのそばでボーッと立っていた。
(ずっと、立ってるのも暇だな。何かすることはないかなぁ。)
そんなことを考えているといきなり何かを投げつけられた。
(ん?なんだ?)
「おい、お前。リュートと言ったか。俺と決闘をしろ!」
(....う〜ん。なんでこうなった?)
突然の出来事に竜斗は驚いたが、とりあえず話しかけてみることにした。
「あ〜、どういう理由があって決闘という結論に至ったんだ?正直態度は悪いと思うが特に危害を加えたわけでもないぞ?」
「その態度が問題なのだ!貴様のその態度はリヒト様をバカにしている!それを正してやるために私が貴様を倒す!」
(話は通じなさそうだな。というかこいつ「色欲」かなんかに洗脳されてないか?周りの反応を見てもなんか違和感あるし。)
そう思い決闘を申し込んできた男に対して「探知」をかける。
(あぁやっぱり何かされてるな。探知のレベルが上がったおかげで魔力の識別ができるようになったのが本当にありがたく感じるわ。)
(魔力を当てて無力化するか?いやでもどうせこいつを誤魔化しても次が来るだろうしな。決闘受けとくか。)
そう思った竜斗は手袋を拾い、こう言った。
「いいだろう。これ以上絡まれても困るし、受けさせてもらう。」
それを聞くと男は答えた。
「言ったな?では今日の放課後、実技場で決闘をする。貴様が負けたらリヒト様に土下座してもらおう。」
「あぁ、一つ聞きたいんだがお前が負けたらどうなるんだ?」
「ふん!そのようなことはあり得ぬがその時はこの私、ロバート伯爵の第一子ロン・ロバートが貴様に土下座してやろうじゃないか。」
「了解した。まぁ後悔するなよ?」
「それはこちらのセリフだ!」
それを言ってロンは去っていった。
ロンが去った後こちらをニヤニヤと見つめる「色欲」を見ながら考える。
(面倒臭いことになったな。「色欲」...。いやらしさで言ったら一番かもな。)
そう思う竜斗であった。
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