第七十三話「女狐」
21日の投稿はお休みさせていただきます。
度々の予定の変更申し訳ございません。
結局、この後は生徒会長と健斗達が話したぐらいで、そこまで興味の惹かれる話題が出たわけでもなかった。
(健斗たちはこっちのことをわかってなさそうだったな…まぁ知られたら知られたで面倒だがそれでいいんだが。)
(そもそも健斗たちがこの世界に来たのだって普通ならありえないことだ。確かに皇帝の言うとおり、管理者のことを少しは疑うべきかもな..。)
そんなことを考えているといつの間にか始業式は終わり、人が出て行き始めていた。
「リュート、行きますよ。」
カーラも同じように退出しようと立ち上がった。
「わかった。」
それについていくように竜斗も歩き始めた。
◇ ◇ ◇ ◇
講堂を出て、校舎に入り教室に向かおうとしていた竜斗とカーラはまたもや声をかけられた。
「どうしたんだい、カーラ?そんな男を連れて。」
そちら側を見るとさっきと同じようなイケメンがいた。
しかし、今度の男は隣にニヤニヤした女を連れていた。
「君も落ちぶれたものだね。まさか護衛にそんな冴えない男をつけるとは。なぁ君もそう思うだろう、リリム。」
「えぇ、リヒト様。私たちと比べてしまえば向こうなど塵芥にすぎませんよ。」
「あぁまさにその通りだ。」
男とそんな会話をしながら女はチラッとこちらを見た。
そうすると竜斗に妙な感覚がしだした。
(なんだ?何かされたのか?)
そう思い、ちょっと抵抗してみるとその妙な感覚は消えた。
その様子に女は少し表情を崩しかけていたが、すぐ取り繕うとそのまま男と会話をしながら去っていった。
(多分あいつが「色欲」だな。なぁ、「憤怒」これ今倒すことってできるか?)
『今はやめた方がいいと思いますよ〜。帝国から追われることになるだろうしね。』
(流石にそう上手くはいかないか。)
そんなことを考えているとカーラがこちらに話しかけてきた。
「大丈夫でしたか?あきらかに馬鹿にされていたようですが….。」
「気にするな。正直何か言われたところであまり響かない。」
「そうですか..。少し前までは兄上も普通だったのですが…あの女が来てからおかしくなってしまったのです。
何か洗脳系のスキルを持っている可能性だってあります。あなたも気をつけてくださいね。」
「あぁ、わかった。」
会話はそこで終わり、竜斗とカーラは今度こそ教室に向かった。
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