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第五十五話「VS憤怒1」

(あぁ、イライラする。)


辺りにいる物を手当たり次第壊した「憤怒」、いや「憤怒」を持つオーガレジェンド、酒呑はモヤのかかる頭で

そんなことを考えていた。


(何か、大切なものがあった気がする。でももう忘れてしまった。今俺に残っているのは怒りだけ。)


酒呑は何か自分に近づいて来るものを感じていた。


(何か、来ている?かなり、強いな。)


(できれば俺を終わらせてくれるやつであればな…。)


◇ ◇ ◇ ◇


竜斗は「憤怒」が目に見えるところまで来て降りてきた。


(あれはオーガか?)


『そうだよ。元のオーガが特殊な進化をして生まれたオーガレジェンド。まぁでも今は「憤怒」にのまれた

ただの獣だよ。』


(見るからに強そうなんだが。)


『実際強いよ。意思は一応残ってるけど体は「憤怒」が動かしているからね。元の意思を揺さぶって少しずつ

弱らせていく感じかな。』


(了解。)


とりあえずの方針を決めた竜斗はまずは「憤怒」持ちのオーガレジェンドを鑑定することにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:酒呑


種族:オーガレジェンド


Lv:60/80

 

HP: 1800/1800

MP: 1400/1400

SP:1900/1900

 

基礎攻撃力:330

基礎防御力:300

基礎魔攻力:300

基礎魔防力:290

基礎敏捷力:310


『鑑定が妨害されました。』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(やっぱり少し格上か。でも勝っている部分もある。)


(確認は終わった。やるか。)


竜斗はさらに「憤怒」のそばに近づき、まずは火槍、水槍、風槍、土槍をそれぞれ10本ずつ撃った。


「ん?」


しかし向こうに気づいた「憤怒」がほとんどを弾いてしまった。


「なんだきたのか、今代の「強欲」持ち。」


(チッ、少し傷をつけただけか。というか俺のことは伝わってんだな。まぁいい、次はこれだ。)


竜斗は雷槍と氷槍を出して「憤怒」に向かって撃った。


(どうだ?)


「イテッ。何するんだ。」


雷槍と氷槍は突き刺さってはいるもののそこまでのダメージにはなっていなそうだった。


(そううまくはいかないか。なかなかに手強そうだな。)


こうして「憤怒」の戦いが始まった。



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