第四十四話「王都ヤルセト」
しばらく、「強欲」の指示に従いつづけ走り続けた結果森を抜けて、巨大な城壁が見えてきた。
「あれはなんだ?」
「強欲」に聞いてみる。
『あれはヤルセト王国っていう国の王都だよ。あそこが一番「憤怒」に近い場所かな。』
「なんでわざわざ人がいる場所に行くんだ?バレたら襲われるだけだぞ?」
『君だって元は人間なんだからたまには人里が恋しいだろう?それに大丈夫。君の人化と隠蔽を見破れる奴は
そういないさ。』
「ならいいが..?」
そう言った後、「強欲」は小声で言う。
『それに何か面白そうなことが起こってるみたいだし。』
「ん?なんか言ったか?」
『いやなんでもないよ。さぁ行こう。君の姿だったら違和感は持たれないはずだよ。』
「強欲」に言われて、竜斗は城壁の人が集まっている場所にゆっくり向かっていった。
◇ ◇ ◇ ◇
竜斗は人が並んでいる場所に並んでいた。
しばらく並んでいると、竜斗の番がきた。
門番の男が話しかけてきた。
「身分証を提示しろ。」
竜斗は答えた。
「身分証が必要なのか?」
(まずいそれは考えてなかった。どうなる?)
「そうだ。もっていないのか?」
「あぁ、もっていない。ものすごく田舎な場所から来てな。何もわからないんだ。」
「しょうがない。仮身分証だけ発行してやろう。ただし、3日で期限が切れる。冒険者ギルドに行って、ギルド証 を発行しておくといい。どうせお前何ももっていないんだろう?」
「あぁ。」
「ギルド証は無料で発行できるからな。そこで金を稼げばいい。」
「親切にありがとう。」
「あぁ、そうだ。門の近くにある「木もれび亭」がおすすめだ。まとまった金が入ったら行くといい。」
「何から何までありがとう。」
「なにそこらで野垂れ死なれても困るからな。」
そして竜斗は門を通っていった。
無事門を通れた後、「強欲」が話しかけてきた。
『うまくいってよかったね。』
「どの口が言うんだ。なにもいわなかったくせに。」
『まぁまぁ。うまくいったんだからいいじゃないか。』
「まったく。とりあえず冒険者ギルドってところに行くぞ。」
そう言って冒険者キルドがある場所に竜斗は歩いていった。
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