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第三十二話「上位存在との会話1」

(…..ここは…どこだ..?)


目が覚めると、一面がまっしろな空間に竜斗はいた。


(どこだここ…。一面まっしろだ…。)


ぼやけた頭で考える。


(そうだ!結局俺はどうなったんだ?死んでしまったのか?)


『いいえ、死んでなんかいませんよ。私がここに連れてきたのです。』


そこまで考えると、いきなり声が響いてきた。


(誰だ!?)


『そんなに慌てなくて大丈夫です….あぁ今は混乱しているようですね。少し落ち着いてから話しましょうか。』


◇ ◇ ◇ ◇


『どうですか?落ち着きましたか?』


(あぁ、最初は何が何だかわからなかったが…。というか心読めてるよな?そしてあなたは誰だ?結局俺はどうなったんだ?)


『落ち着いたようなので、その質問に順番に答えていきます。』


『まず心は読めています。そして私はいわゆる上位存在、「神」と言われるものです。』


(「神」ねぇ..。じゃあ俺がミジンコに転生したのもあなたのせいなのか?)


『そうですね。この世界のために必要なことでしたから。』


(必要なこと?どういうことだ?)


『この世界は滅びに向かっています。生まれた一つのバグのせいで。』


(??よくわからない。)


『では、そこに至るまでの経緯を教えましょう。まず最初にこの世界が私の生みの親によって作られました。

 そのあとこの世界の管理を私に託して生みの親は死にました。生存できるエネルギーがすでになくなっていたん ですね。そして私はこの世界の管理を始めました。まず私はこの世界の簡単な管理の権限を私が作った天使に渡 しました。この権限が美徳です。』


(ちょっと待ってくれ。俺にも美徳があるってことは、その権限を使えるってことか?)


『はいそうですよ。具体的に言えば、一時的に相手から受けるスキルによるダメージをなくすことができます。』


(マジか…。それが使えたら負けなかったはずなのに…。)


『後悔しているようですが、使ったとしても大きな負担がかかることになるので使わなくて良かったと思います よ。』


(そうか…。)


『話を続けますね。この美徳を五人の天使、一人の人間、一体の魔物に与えました。あなたが見た世界樹がその美 徳を渡された魔物ですよ。』


(そうなのか。ん?でもおかしくないか?今俺は美徳を持っているが元々持っていたはずの奴はどうなったん だ?)


『それは私が美徳の対をなすものとしてつくった大罪が関係しています。』

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