第三十一話「VSリリィ2」
「あはは楽しいね!久しぶりに戦ったからさ!」
(グッ…。容赦なくやりやがって…。)
竜斗のリリィの間には何度もの攻防が起きていたが、どちらにも大きな傷はないものの、やはりステタースの高い
リリィが有利であった。
(クソ、何かいい手はないのか?)
そう考えるも何も出てこない。
何かいい手がないか考えながら攻防を続けたが、その攻防にも終わりが近づいていた。
「いやぁ、こんなに楽しくなったのは久しぶりだよ。大体戦うのは強すぎるやつか、それとも弱いやつだけだからね。でも誇っていいよ。君は通常種の龍より全然強い。普通ならもう死んでるもん。やっぱり残念。もう終わらせなければいけないなんて。」
そう言うとリリィは何かをし始めた。
「『狂化』」
そう言うと、リリィの気配の強さがぐんと上がった。
『何をした!?』
「う〜ん、本当なら教えないことなんだけど、教えてあげる。このスキルは『狂化』って言うんだ。」
『そんなことはわかっている。それの効果だ。』
「まったく、せかさないの。このスキルの効果は自分のMPを全て注ぎ込む代わりにそのMPの量によって基礎攻撃力と基礎敏捷力が上がるの。私のMP量だったら、1.5倍ぐらいかな?」
その言葉を聞いて勝てないのではないかという気持ちが強くなってきた。
(本当にどうしようもないのか?)
「あぁ、このスキルを使ったのは本当にひさしぶり。ありがとね。」
(そうだ!ブレス!これにかけるしかない!)
(今のMP量を確認しよう!)
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名前:灰谷竜斗
種族:劣魔龍
Lv:30/40
HP: 720/790
MP: 560/790
SP:400/790
基礎攻撃力:185
基礎防御力:155
基礎魔攻力:185
基礎魔防力:155
基礎敏捷力:165
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(560か…これを自分のブレスに注ぎ込む!)
「ん?あぁブレスを撃とうとしているんだね!いいね!私が抑えてあげるよ!」
(くらえ!これでダメならもう終わりだ。やるしかない!)
『ガァァァァ!』
そして全力でブレスを放った。
ドゴォォォン!
周りが煙に包まれる。
(頼む。倒れていてくれ。)
煙が消えていくにつれて相手の姿が見えてきた。
(おい、嘘だろ!?)
「あぁ〜危なかった。危なかった。今のはかなりヤバかったよ。」
リリィは多少の傷はあるものの普通にその場に立っていた。
(クソ、やれなかった….。)
「もう何もできない感じだね。じゃあもうやっちゃうよ。」
ザシュッ!
体を大きく切られる。
『「生への渇望」が発動しました。』
「あれ、まだ生きてるの?しぶといねぇ〜。じゃあね。久しぶりに楽しかったよ。」
そうやって剣が振り下ろされるのを見ながら、竜斗は意識が消えていった。
(クソ…もう少し生きていたかったな……)
それを最後に竜斗の意識は途切れた。
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