第二十七話「森の道中」※リリィ視点
『疾風の狼』とリリィはしばらく歩いて、森の中層に入っていた。
「みんな、ここから森の中層だ。龍の巣があったのは中層の奥の方だけど、直接襲われる可能性だってある。
気を引き締めるぞ。」
と、アルフが言う。
『疾風の狼』のパーティーメンバーはアルフの声に頷いた。
「リリィさんもお願いします。」
「了解。まぁ中層ぐらいなら余裕だとは思うけどね。」
◇ ◇ ◇ ◇
『疾風の狼』とリリィは竜斗が元いた巣に辿り着いていた。
「ここが報告であった巣か…今の所何もいなさそうだが…」
「とにかく巣を見てみなけりゃわかんねぇだろ?」
「あ!ガンツ待て!」
アルフが止める中、ガンツが巣に入っていった。
「少し魔力の実が落ちているだけで特に何もないぞ!」
そう言ってからガンツはこちらに戻ってきた。
「よかった…ガンツ。迂闊な行動をするな。報告では1人が巣に入って殺されたんだぞ。」
「うぇ!?わ、わりぃ…」
「次からは気をつけろ。」
リリィはそんな2人に声をかける。
「とにかく、君らが襲われなかったってことは、ここに今龍はいないんでしょ。今日はここで野営するよ。
それでいいね?」
「了解です。」
「ねぇ、アルフ何かあるのだけど….」
アリーシャがアルフに声をかけた。
「ん?どうしたアリーシャ。」
「土魔法で固められたものがあるんだけど。」
アルフはアリーシャが言ったところを見る。
「これは…墓か?そうなるとこれは龍が作ったと言うことになるけど…」
リリィは墓のようなものを眺めながら考える。
(これを作ったってことは人間の知識もあるってこと?ますますわからなってきた…)
◇ ◇ ◇ ◇
次の日、彼女らは森の深層に向かおうとしていた。
「深層には通常種のオーガだけではなく、歴戦種のブラッドオーガもでる。私は余裕だけど、君らは囲まれたりし て足元を掬われないよう 注意するんだよ。」
「わかりました。みんな気をつけて行こう。」
彼らが竜斗に遭遇するまであと少し。
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