第二十三話「森の主」
Bランクパーティー『赤髪の獅子』のパーティーと遭遇してから二日後、竜斗は自分がしばらく拠点にしていた場所を出ようとしていた。
(あまりここに居座りすぎると、人間にやられるかもしれない。前来たパーティーは弱かったが、Bランクパーティーと言っていたので、少なくともAランクと呼ばれる人たちはいるだろうし、もしかしたらSランクもいるかもしれない。)
そう思った竜斗は巣から必要なものだけを回収して、森の奥側に場所を移すことを考えた。
(どちらにせよ、ここにいたってレベルは上がらないし、自分の成長スピードも遅い。多少危険な目にあっても成長しなければいけない。)
そう考えて竜斗は森の奥側、つまり竜斗がヤバいと思った気配がした方に向かっていった。
◇ ◇ ◇ ◇
アルトーレ大森林のすぐそばにある街、ティタニアの冒険者ギルドのギルマスであるリリィは今回アルトーレ大森林の中層あたりぐらいまで向かうための準備も兼ねて、ある場所へ向かっていた。
(よし、ついた。)
リリィの前には「薬店マリン」と書いてある、店があった。
リリィはドアを勢いよく開ける。
「マリン来たよ〜。」
そう声をかけると一人の女性が出てきた。
「リリィ、もう少し静かにドアを開けてくれないかしら?毎回毎回心臓に悪いのよ。」
女性、マリンは言う。
「そんなこと言ったって来てたのは分かってたでしょ?ならいいじゃん。」
「そうは言ったって嫌なものは嫌なのよ。で、今日は何の用、リリィ?」
「いや〜、アルトーレの中層の奥の方に『疾風の狼』と行ってくるんだよ。だから、少しポーション買っとこうと思って。」
「あら、そうなの。でもあなたなら中層の少し奥辺りじゃポーション使うことないでしょ?」
「それがさぁ、何か起こるって予感がして。流石に『救恤』に当たることはないだろうけど。」
「それなら、しょうがないわね。あなたの予感はよく当たるし。」
◇ ◇ ◇ ◇
(よし、開けたところが見えてきた。)
竜斗は少し上空を飛んだ後、開けた場所に降りたった。
(しかし、向こうのやばい気配がした方は本当にヤバかったな。)
竜斗は実際にヤバい気配がする方に向かって鑑定をした。それがこれである。
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名前:アルトーレ
種族:世界樹
Lv:100/100
『鑑定が妨害されました。』
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(結構、鑑定のレベル上がってるはずなのにこれって…)
(下手に刺激しないようにしよ。)
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