第九話「下流から中流へ」
さてこれからどうするか。
今考えてみるとサメや龍が出たのは海だったのだろう。やたらと広い空間であったし。
そうすると、なぜ淡水魚である自分が生きられたのかが謎だが。異世界だからとでも考えておこう。
もうよっぽどのことがない限り海には行きたくない。行ったとしてもサメかなんかに食われてお陀仏だろう。
そうすると行く場所は海の方とは逆方向、上流になるか。
(よし、そうと決めたら行くことにしよう)
そうして、俺は上流の方に向かって行った。
泳いでいるとだんだんと川の幅が狭くなっていった。しかし、川の深さは深いままだ。
(川幅が狭くなっていってるから上流には向かえているんだろうが、川の深さがそのままってのは謎だな。)
しばらく泳いだあと一旦止まることにした。あまり動きすぎるとSPが切れるからだ。
(ふぅ、結構泳いだな。今日はこの辺で休むことにしよう。)
そう思って岩場の陰に向かう。そこにはピラニアがいた。ピラニアはこちらの姿を確認すると襲いかかってきた。
(うぇ、ついてない)
あわててよけると同時に鑑定する。
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名前:なし
種族:ピラニア
Lv:1/10
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(今、俺のレベルが4だから格下ではあるのか。でも油断はできない。噛みつかれたら下手したら死だ。気をつけよう。)
相手のピラニアはこちらに向かって噛みついてこようとする。
スピードがそこまで速いとは言えないので、普通によけ、そのまま噛みつく。
そうするとピラニアは余計に暴れはじめた。
(うお!すごく抵抗がくる!)
それをなんとか耐えながら噛みつき続ける。しばらくするとピラニアは動かなくなった。
『レベルが上がりました』
(勝ったか。余裕とまではいかないが、普通に勝てたな。)
そう考えながら、岩場の陰まで泳ぐ。
(周りに何かいたりするかな?)
辺りを見渡すとピラニアがいた。
(うぇ、まだいるの?ここピラニア多くない?)そう思った竜斗だったが、もう一度考えるとレベル上げにちょうどいいことがわかった。
(よし、しばらくはここを拠点にしよう。)
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