第179話 7月の掲示板
時間経過ついでの掲示板回です
ダイバー総合スレ 20XX年 7月分 Part 1
7:名無しのダイバー ID:sG2zRacL+
もう7月か。今年はどんなダイバーがデビューするやら
12:名無しのダイバー ID:lvJmhQNFY
>>7
この時期は不思議と若いダイバーのデビューが重なるよな
なんでや?
17:名無しのダイバー ID:/D1mFLyEI
>>12
夏休み…
22:名無しのダイバー ID:M8BAlE5Bc
>>17
休みか…何もかも懐かしい…
26:名無しのダイバー ID:rXS/BI/aC
友達と 笑顔ではしゃぐ 子供達
すれ違いざま 追想の日々
34:名無しのダイバー ID:pQafNQTLF
>>26
2点
36:名無しのダイバー ID:MUUIH1+cP
この話やめようぜ
41:名無しのダイバー ID:LLognb4rY
7月から8月にかけてデビューするのがダイバーの流行りなんだよ
そう言う事で良いじゃないか
45:名無しのダイバー ID:37unKNAIJ
そろそろ昼休憩終わるから抜けるわ
48:名無しのダイバー ID:3yzKnUN4N
>>45
あの…今日日曜日なんですが…
51:名無しのダイバー ID:H55M0W8Ti
>>48
サービス業なんだよきっと…
58:名無しのダイバー ID:MUUIH1+cP
気分切り替えてチヨちゃんチャレンジの話しようぜ
63:名無しのダイバー ID:B22HuN9zX
あれって今まで何人成功してたっけ
67:名無しのダイバー ID:gmNP/MOIe
>>63
俺の知る限りだと2人
多いと見るか少ないと見るかは微妙やけどな
77:名無しのダイバー ID:LLognb4rY
>>67
そもそも成功失敗以前にチヨと遭遇出来ないと挑戦も出来ないからな
一か月ちょっとで2人の達成者は個人的には多い方だと思うわ
78:名無しのダイバー ID:B22HuN9zX
>>67
それってヴィオレットちゃん抜き?
84:名無しのダイバー ID:gmNP/MOIe
>>78
抜きやで。と言うかヴィオレットちゃんは挑戦してないんよ。毎回勝手に絡まれてるだけや。
前の雑談で言ってたけど、なんか元々属性がある武器はエンチャントが出来なくなるらしい。
だからヴィオレットちゃん的には状況で使い分けられるデフォルトが一番なんやろな
89:名無しのダイバー ID:B22HuN9zX
>>84
そうだったんか
探索配信の方しか見ないから知らんかった
92:名無しのダイバー ID:bomessZ1t
>>89
雑談枠も見ろ
101:名無しのダイバー ID:ql+tgwSlg
でも最初の達成者は割と予想通りだったな
◇
「ハアアァァァッ!!」
「ぅわゎっ!? ──っとぉっ!?」
春葉アトの猛攻がチヨを追い詰める。
今回の戦闘開始時に『飛行禁止+魔法は弱い風魔法のみ』のハンデを自らに課したチヨは、翼を用いた受け流しや尻尾のカウンターも容赦なく狙ってはいるものの、【聖痕】と【ノブレス・オブリージュ】を最初から使用した春葉アトと戦うには厳しすぎるハンデだったと内心で反省していた。
「──でも、簡単に一撃貰う訳には……いかないよねッ!!」
「っ、く……! まだまだぁッ!」
翼で受け流したハルバートの柄を握り、追撃を封じながら距離を詰めるチヨ。
二種の強化スキルで悪魔にも引けを取らない膂力を手にしていた春葉アトも、柄に取りついたチヨを蹴りで牽制しながらそのまま地面に叩きつけるべくハルバートを振り下ろす。
「なんのっ!」
ハルバートの柄を足で捉えながら逆立ちの要領で地面に手を突き、叩きつけられるのを阻止したチヨは、そのまま尻尾を鞭のようにしならせて春葉アトを攻撃するが──
「空振り……!? しま──」
「これで、どうだぁッ!!」
叩きつけが失敗したと察知した時点でハルバートの柄を手放していた春葉アトは、姿勢を低くしてチヨの尻尾を躱し……──反撃の拳がチヨの頬を捉えた。
「ぅぶっ……!」
「はぁ……、はぁ……ッ! っしゃあ、どうだぁ!」
振り抜いた拳によって吹っ飛ばされたチヨに勝ち誇る春葉アトの全身から、茨の様な紋様が消える。
戦闘開始から10分が経ち、聖痕の効果が切れたのだ。最後の拳は彼女にとっても渾身の一撃だった。
配信のコメントも大盛り上がりの中、うつ伏せになっていたチヨがむくりと起き上がる。
「──いやぁ~……今のは良かったよ! もうちょっと粘れれば、あたしの勝ちだったのになぁ」
「へへ、でも今回はあたしの勝ちだよ。勝利条件は満たしたからね!」
チヨに一撃を入れると言う勝利条件……彼女の頬に拳を入れた春葉アトがそれを満たしている事を疑う者は、チヨを含めて誰一人いなかった。
「……じゃ、約束だね。作り直す武器ってこのハルバートで良いのかな?」
そう言ってチヨは尻尾で巻き取っていたハルバートを手に持ち、春葉アトに確認する。
「うん! 属性の指定って出来る?」
「風か雷だね。あたしが付与できるのはその二つだけ」
「あれ、重力は?」
「アレは無理。あたしだって完全にコントロールできる物じゃないし、仮に出来たとしてもハルバートの方が持たないよ」
チヨのその言葉に「そっか」と納得した春葉アトが指定したのは、『風』の属性だった。
ハルバート自体がいくつもの武器の特徴を有した武器である事から、扱い方によって性質を変える風が最も適していると判断したのだ。
「……因みになんだけど、新しいハルバートを用意してもう一回あなたに攻撃をクリーンヒットさせたら、雷のハルバートも作って貰えるの?」
「え? ──うーん……良いよ! ただし、その場合はあたしも弱い雷魔法は解禁するよ!」
「おぉぅ……それじゃあ、いっぱい鍛えなおさないとだね」
そんな会話を済ませた後、チヨがハルバートを両手に持つと、その手から凄まじい風と共に魔力の奔流がハルバートへと流れ込む。
突然の暴風に春葉アトが驚く間もなく、チヨの手にしたハルバートの形が変わる。
「──はい、おしまい!」
「……因みに、どうやったのかって聞いても良い?」
「それは秘密!」
手渡されたハルバートを受け取る春葉アト。その姿と武器の変質に、コメント欄が目にも止まらぬ速度で流れ続けていた。
「クリムちゃんの持ってた魔槍は石突からワイヤーが伸びてたけど、あたしのはそう言うの無いの?」
手に持った相棒の変化を軽い素振りで確認していた春葉アトがチヨに尋ねると、チヨは残念そうに首を振った。
「あー、アレは経緯がちょっと特別だからね……流石のあたしもあのレベルの魔槍は作れないよ」
「ふーん……?」
◇
153:名無しのダイバー ID:H55M0W8Ti
まさかマジに魔槍作れるとは思わなかったよな
158:名無しのダイバー ID:M8BAlE5Bc
あの時はみんな半信半疑だった
169:名無しのダイバー ID:rq2uyODtn
あと何気にあの時のチヨの証言でやっぱクリムの魔槍って特別なんだってのがハッキリしたんだよな
174:名無しのダイバー ID:IVZysnxxm
何となく違う気はしてたけどね。蜘蛛の糸みたいなワイヤーとかついてる魔法武器なんて見た事無いし
176:名無しのダイバー ID:3JgJedC8t
>>153
コメント欄の盛り上がりえぐかったよなこのとき
177:名無しのダイバー ID:/h7/w8jPM
アトネキが達成できなかったら皆諦めムードだったよなあの後w
182:名無しのダイバー ID:IRYo21fi9
ヴィオレットちゃん以外だと今だに最強候補だしな
188:名無しのダイバー ID:lvJmhQNFY
その後勢いに乗ろうとしたダイバーがかなりの数チヨと戦ったけど、メチャクチャ手加減されてるのに全然攻撃届かなくてな
190:名無しのダイバー ID:ql+tgwSlg
ヴィオレットちゃんが言ってたアークミノタウロス十体ってかなりガチだったんだなって良く分かったわw
ワイも軽く転がされた一人やw
194:名無しのダイバー ID:ypK+B5P65
>>190
やっぱ屈辱感エグイの?あれ
200:名無しのダイバー ID:ql+tgwSlg
>>194
映像だとめっちゃボコられてるように見えるやろ?あれな、ダメージ殆ど無いねん
精々坂道で転んだ程度や。だから逆にめっちゃ辛い
203:名無しのダイバー ID:n3Gg7KsHV
>>200
えぐwww
207:名無しのダイバー ID:1ZYXiS3aE
>>200
プライド粉微塵になるでそんなんw
218:名無しのダイバー ID:ql+tgwSlg
まぁアレで却って初心に返れた気がするわ
もうしばらく下層で鍛えたらまた挑戦するつもりやで
225:名無しのダイバー ID:ypK+B5P65
>>218
おー!応援するわ!
231:名無しのダイバー ID:ql+tgwSlg
>>225
そん時は見に来てなー
→【URL】
238:名無しのダイバー ID:HiIii5U5x
なんかほっこりしたわw
240:名無しのダイバー ID:vo2cLOl0R
でも相性次第で勝ち目が全くない訳でも無いんだよな
何せ二人目の達成者があの子だったんだし
243:名無しのダイバー ID:tdZHiU8fe
>>240
あれマジで意外だった!
245:名無しのダイバー ID:HiIii5U5x
>>240
チヨも完全に虚を突かれてたもんなぁw
246:名無しのダイバー ID:pQafNQTLF
あの一件で滅茶苦茶登録者数増えたよなあの子
252:名無しのダイバー ID:YjkzPMgWQ
そりゃ増えるでしょ…とんでもないジャイアントキリングかましたんだから…
掲示板回は次かその次の話までの予定です




