表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/143

4.シエスタという女性。

今回は短め。

次回のための繋ぎのお話。


あとがきも、よろしければd(*‘ω‘ *)!







 ――シエスタさんは、一言で表せば希薄な印象の女性だ。


 穏やかな微笑みを常に浮かべているが、自分の存在自体をどこか別の場所に置いてきているような。そんな印象を受けてしまった。

 だがそれも、そのはずかもしれない。


 彼女はリンドさんの婚約者だ。

 そんな彼女には、左腕と左脚がないのだから。

 そのことが、いったいなにを意味するのか――。



「…………あの……」



 理解できないほど、ボクも馬鹿ではなかった。

 婚姻が先延ばしになっている理由。それは、間違いなく……。



「あぁ、気にしないでね。こんな身体になって、もう五年だから慣れてるの」



 だけども、あえてそれに触れたのはシエスタさんだった。

 ボクが少しの驚きと共に面を上げると、向かいのソファーには、やや自嘲気味に笑う彼女の姿。右手で口元を隠しながら、一つゆっくりと息をついた。



「お二人のことは、リンドさんから聞いています。とても元気な女の子と、とても腕の良い修繕師さんなんですよね?」

「あ、えっと……」

「うふふ。謙遜しなくても良いんですよ? ただ――」

「……ただ?」



 アーシャが小さく、遠慮がちに首を傾げて訊き返す。

 すると、また一つ息をついてからシエスタさんはこう口にするのだった。




「あの人の枷にならない、そんな貴方たちが少し羨ましいんです」――と。




 そして、どこか遠くを見ながら。

 シエスタさんは――。




「五年前のことです。わたしは、リンドさんと共にパーティーを組んでいました」







 そう、ゆっくりと語り始めた。

 まさしく懐かしい日々を思い出すようにして……。




 


https://book1.adouzi.eu.org/n5035gy/

こちら、新作です。



面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!



もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★★★★★評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくです。

<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ