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1.祖父の手記。

遅くなったうえに、唐突に第4章へ移行。そして短いです。

たぶん、次の話から長めになるかも。

応援よろしくです(疲れ顔











「数十年前に、この本を修繕した人がいる……?」




 ティローの言葉に、ボクは思わず首を傾げる。

 彼が出て行ったあとも、それがずっと引っかかったままだった。もしかしたら、本当に世間話だったのかもしれない。

 だけど、どうにも気になったのだ。



「修繕師は、別に珍しい職業ではないし。そんな偶然、あるわけが――」



 頭ではそう分かっている。

 それなのに、先ほどした祖父の話もあったせいで関係があるように感じられた。だからボクは、まさかと思いながら祖父の手記をかき集める。

 何年にも渡る記録をさかのぼり、そして――。



「…………ん?」



 ボクは、その記述を見つけた。




『今日の依頼は、なんとも馬鹿げたものだった』――と。




 そんな書き出しで始まった、若き日の祖父の足跡。

 今から三十余年前、彼が残した過ち。



 ボクの知らない祖父の後悔が、そこには刻まれていた。





ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます!


面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★★★★★で評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくお願いします!

<(_ _)>

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