4.貴族からの偏見。
あとがきに新作です_(:3 」∠)_
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週末には紙コミックス1巻、発売ですので!!
「今日は忙しいところ、悪いなライル」
「いえ。ジャックさんたちには、お世話になっているので」
数日後、ボクはアーシャと共にジャックさんたちに同行することとなった。細かい話をしてしまえば、公爵令嬢がついてくる必要はない。だが、
「ライルがお世話になっているなら、私も無関係ではないので」
本人がそう言って聞かなかった。
そんなこんなで、ボクたちは四人でジャックさんの実家へ向かう。名門騎士家系ということもあって、彼の家は貴族街にあるようだった。歩いているとアーシャはともかく、冒険者然といたジャックさんやリコさんの出で立ちは少々目立つ。
いや、あるいは彼らが目立つ理由は、それだけではないのかもしれない。
「リンドの言葉がなければ、戻ってきたくはなかったんだけどな」
「ジャックさん、それって……」
「ライル、声を抑えてくれ。リコに聞こえる」
「………………」
彼の言葉に訊き返そうとすると、神妙な表情で返された。
どうやら、リコさんに対する視線は気のせいでなかったらしい。彼女の実家は王都の墓守家系であり、そのことを知る住民も多いのだろう。
普通の冒険者であれば、そこまで警戒はされないはずだ。
そう考えると、やはり――。
「本当に、ここの人間の目は節穴だよ」
「…………」
ジャックさんの言葉に、とても心苦しく感じてしまう。
先日の一件で知ったリコさんの家族の問題。それも、こういった偏見が積もり積もって起きた出来事だったと言えるのかもしれなかった。
そう思うと、複雑な感情が湧いてくる。
「……さて、ついたぜ」
そんな話をしていると、目的地についたようだった。
大きな門のある屋敷の前に立ったジャックさんは、一つ大きく息をついてから一歩を踏み出す。ボクたちは、黙って彼の後に続くのだった。
https://book1.adouzi.eu.org/n8746ia/
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修繕師寄りなハイファンタジーです(*‘ω‘ *)
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