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オーダー90:和食店からの挑戦状

感想や評価、ブックマークも大歓迎です!

とある土曜日の昼下がり、

こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦の5人は

久々にグリルひまわりに来店していました。


ハムスターさん「お待ちどうさん!」


テーブルには、ハムスターさんと元太が作った

ハンバーグやオムライス、スパゲティにチキンラタトゥイユなど、色んな料理が置かれていきました。



こねこちゃん「オムライス美味しい〜!」


春人「ハンバーグ作りの腕、上がったんじゃない?」


元太「へへっ♪だろ〜?」


アカネ「やっぱチキンラタトゥイユ最高だな!」


水彦「よく言うよ、この間ズキーニ撲滅運動とかやったくせに。」


ちょっとしたツッコミはあったものの、

ハムスターさん達が作った料理を美味しそうに食べる

こねこちゃん達5人。すると…



???「ここに来るのは初めてですが、ホントに絶品ですね!」


シズカ「ですよね〜♪…って、誰ですか〜!?」


突如となりの席に座っている銀髪ロングの少女の

喜ぶ声に釣られて、シズカはその少女と会話し、

気づいてビックリしてしまいました。

しかもその少女の頭にはモコモコ耳毛付きのキツネ耳、

腰には1本の太長くてモコモコのしっぽが生えていました。


シズカ「あれ?キツネの耳としっぽ…。もしかして、

あなたもキツネ妖怪?」


晴子「ご名答。私の名前は葛葉晴子くずはせいこと言います。」


ミケネコちゃん「晴子ちゃんは回復系と防御系の妖術に優れていて、料理も得意なんだよ〜。」


シズカ「あ、ミケネコちゃんも。」


よく見ると、晴子のひざには、マーメイド女学院のミケネコちゃんが横たわっており、晴子のことを説明しました。晴子になでなでされ、ミケネコちゃんは幸せそうな顔をしておりました。



カラスおじさん「おいおい!オラもいるだべよ!」


さらに晴子の向かい席には、カラスのおじさんが座っていました。するとハムスターさんは、そんな1羽と1人を見てあることを思い出しました。


ハムスターさん「カラスとかわい子ちゃん…。もしや自分ら、和食料理店・せいめいの店長と看板娘かいな!?」


カラスおじさん「んだ!」



なんとカラスおじさん達は、鈴夏町にある和食料理店・せいめいの従業員であり、カラスおじさんは店長、

晴子はアルバイトをしているとのことです。

ちなみにミケネコちゃんは常連客の1匹です。


元太「にしても看板娘が妖怪だったとはなぁ。」


晴子「カフェチャーミーキャットやグリルひまわりの皆さんのことは、ミケネコちゃんや青子さん達から聞いております。」


カラスおじさん「実はオラ達、今回ここに料理食べに来ただけじゃねぇんだべ!オメー達に料理対決を挑みに来ただよ!」


元太「ま、マジっスか!?」


カラスおじさん「マジだべ。」


なんとハムスターさん達に料理対決を申し込んできたカラスおじさん。どうやら料理のジャンルは違えど、どっちの料理が美味しいか腕試しをしてみたいようです。


ハムスターさん「なるほど。ワシらの洋食と自分らの和食…まさに日米料理対決やなぁ。よっしゃ!受けて立つでぇ!」




という訳で、

ハムスターさん&元太のグリルひまわりチーム、

カラスおじさん&晴子のせいめいチームによる

料理対決が開始されました。

審査員はもちろん、こねこちゃん、春人、シズカ、

アカネ、水彦、ミケネコちゃんの6人になります。


アカネ「料理食いに来ただけなのに、スゲーことになっちまったな。」


水彦「うん。まるでスイーツコロシアムみたいだ。」


シズカ「春人先輩はどっちが勝つと思います?」


春人「う〜ん…。確かにげんちゃん達の洋食は最高だ。でも対するカラスおじさん達の腕前は未知数。どっちが勝ってもおかしくないかもね。」


こねこちゃん「ハムスターさん、元太くん、がんばれ〜!」


ミケネコちゃん「晴子ちゃん、ファイト〜。」


カラスおじさん「オラは!?」


晴子だけを応援するミケネコちゃんに、カラスおじさんはツッコみました。



ハムスターさん「気合い入れて行くでぇ、元太!」


元太「了解ボス!」


ハムスターさんと元太、2人の息ピッタリに料理を作っていきます。まさにベストマッチな師弟関係といった感じです。


春人「さすがげんちゃん。ハムスターさんに怒られることもあるけど、いざって時は息ピッタリなとこが良いんだよね。」



一方、カラスおじさん達の方は…


カラスおじさん「味噌汁作るべ〜。」


熱々で神々しいお味噌汁を丁寧にかき混ぜるカラスおじさん。


晴子「甘くて美味しいお稲荷さ〜ん♪ジューシージューシー、コンコンコ〜ン♪」


一方の晴子は、しっぽを左右にフリフリと揺らし、

幸せそうに歌いながら、いなり寿司を作っていました。


こねこちゃん「晴子ちゃん楽しそうだね。」


シズカ「それに歌も可愛いね。」


ミケネコちゃん「でしょでしょ〜。晴子ちゃんの歌は、作っているいなり寿司をさらに美味しくする魔法の歌なんだよ〜。」


アカネ「妖怪だから妖術じゃね?」


水彦「お味噌汁も良い匂いだ…。」



そして10分以上経過し、

ついに両チームこんしんの料理が完成しました。


ハムスターさん「ワシのはこれや!」


元太「ジャジャン⭐️ハヤシライスソースたっぷりトロトロオムライスだぜ!」


ハムスターさん達は、茶色く輝くハヤシライスソースがかかったオムライスを作りました。



カラスおじさん「オラ達のはこれだべ!」


晴子「はい!いなり寿司定食です!」


対するせいめいの2人は、カラスおじさんが作ったサツマイモを含めた色んな野菜の入ったさつま汁、

晴子が作ったキラキラと煌めくいなり寿司によるセットを完成させました。



さっそくそれぞれの料理を食べてみるこねこちゃん達6人。濃厚なハヤシライスソースかけオムライス、

甘くて美味しいいなり寿司、野菜の甘みが溢れるさつま汁。どれも審査員である6人の心を鷲掴わしづかみにし、幸せな気分にしました。


春人「いや〜満足満足!」


こねこちゃん「ごちそうさま。もうお腹いっぱいだよ。」



ハムスターさん「さ〜て、いよいよ判定やな!」


カラスおじさん「オラ達の和食とハムスターさん達の洋食、どっちが美味しかったべ!?」


どっちが美味しかったかの判定知るため、

勢いよく審査員であるこねこちゃん達の方へ振り向く

ハムスターさんやカラスおじさん達。

すると…


こねこちゃん、春人、シズカ、ミケネコちゃん「スヤスヤすぴー…。」


アカネ、水彦「ぐがー、ぐがー…。」


なんとお腹がいっぱいになり、こねこちゃん達6人は

気持ち良く眠ってしまいました。


ハムスターさん、元太、カラスおじさん「ズド〜〜〜〜〜!!」


晴子「あらあら♪」


勝負は付かなかったものの、両チームの料理によって、

みんなはお腹いっぱい、幸せいっぱいにすることができたのでした。




今回登場した葛葉晴子ちゃんの名前の由来は、

キツネ妖怪の葛の葉と、その息子である安倍晴明の

2人を由来にしました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 料理対決は引き分けですね。 和食と洋食、どちらも美味しいですもんね! [一言] こねこちゃんはじめ、皆お腹いっぱいで眠っちゃうのが可愛いです。
[良い点] 90話読ませていただきました! 晴子ちゃん可愛かったし、両チームの料理、 美味しそうでした!どっちも食べたいです!
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