オーダー89:節分でフュージョン
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今日は節分、そんな昼下がりのカフェチャーミーキャットに、アカネ、水彦、マユ子、さらに紫色の
ポニーテールが特徴なキツネ耳少女の妖怪・ふうか
の4人が来店していました。
4人共、節分限定メニューである恵方巻き風ロールケーキを食べていました。
外はのりを思わせるチョコクレープがロールケーキの
上にコーティングされており、中は生クリームや色んなフルーツが入っております。
水彦「うまい!うまい!」
ふうか「恵方巻きをモチーフにしたロールケーキなんて、シャレてるわね!」
こねこちゃん「えへへ♪」
シズカ「喜んでもらえて良かったです!」
恵方巻き風ロールケーキを美味しそうに食べるアカネやふうか達。そんな光景を見て、こねこちゃん達3人も
大喜び。するとそこへ、マーメイド女学院の
モモネコちゃんとアオネコちゃんが大慌てでやって来ました。
モモネコちゃん「大変大変大変!!」
春人「モモネコちゃんにアオネコちゃん!どうしたの?」
アオネコちゃん「怖い鬼さん達が暴れているですの!」
水彦「なんだって!?」
アカネ「鬼ってホントにいたんだ。」
マユ子「今日が節分だから鬼が来たのでしょうか?」
ふうか「とにかく行ってみようじゃない!桃太郎抜きの鬼退治に!」
モモネコちゃん達に案内され、鬼達が暴れている現場へとやって来たこねこちゃん達。
鬼A「ガーハッハッハッ!!節分がなんだ!オレら鬼の恐ろしさを思い知らせてやるぜ!」
赤鬼、青鬼、黄色い鬼、色とりどりの鬼達が
鈴夏町で暴れまわり、人々や動物達を困らせていました。
こねこちゃん「よぉーし!鬼をやっつけてやる!」
シズカ「こねこちゃん、危ないよ!」
こねこちゃんは、恐れず、勇敢に鬼の方に走って行きました。さらに…
こねこちゃん「鬼は外〜〜〜!!」
なんとこねこちゃんは、節分用の豆を鬼に投げつけました。
アカネ「おい〜!アイツら本物の鬼だから豆なんかでやられるわけねぇだろ!」
本物の鬼に対して豆をまくこねこちゃんに。
ツッコむアカネ。でもその直後、アカネのツッコミは
くつがえされたのでした。
鬼A「ぎゃあ〜〜〜〜〜!!やられた〜〜〜〜!!」
チーン
なんと鬼の1体が、こねこちゃんがまいた豆で、
戦闘不能になり、倒れてしまいました。
春人、シズカ、アカネ、水彦「ホントに倒せた〜〜〜〜〜!!」
モモネコちゃん「だったらあたしもやっちゃうよ〜!鬼は外〜〜〜!!」
鬼B「どわ〜〜〜〜〜!!やられた〜〜〜〜!!」
チーン
次にモモネコちゃんも豆をまき、2体目の鬼も倒しました。
アオネコちゃん「私も行くですの〜!鬼外ですの〜!!」
鬼C「やられた〜〜〜〜!!」
チーン
アオネコちゃんも豆をまき、3体目の鬼を倒しました。
でもよく見ると…
アオネコちゃん「ミュミュ!豆と間違えて、麦チョコを投げちゃったですの!」
こねこちゃん達「ズド〜〜〜〜〜!!」
鬼C「けっ!おどかしやがって!」
投げたのが麦チョコだと知り、3体目の鬼は再び起き上がりました。
アカネ「お前一旦死んでたよなぁ!?」
気を取り直して、鬼達は再びこねこちゃん達に
襲いかかろうとしました。
でもその時でした。
青子「妖術・狐吹雪!!」
そこへ青髪ポニーテールのキツネ耳少女の妖怪・青子が
駆けつけ、手から冷凍光線を放出し、鬼達を氷漬けにしました。
ふうか「青子ちゃん!」
青子「まぁ、ふうかさんも来てたのですね。」
ふうか「ちょっと野暮用でね。そんじゃそろそろ私も戦っちゃおうかな!」
助けに来た青子と共に、ふうかも鬼達に立ち向かって行きました。青子は6枚のお札から白い毛並みに煙のような下半身をした浮遊子狐を6匹召喚し、青白い火炎ビームを一斉に発射させました。
一方のふうかも、刀に風の妖術エネルギーをまとわせ、
疾風の斬撃をドンドン炸裂しました。
アカネ「よっしゃ!あたしも加勢するか!」
さらにアカネも加わり、自慢の怪力パンチを炸裂し、
鬼をあっさりとノックアウトさせました。
青子「さすがですね、ふうかさん。」
ふうか「まあね!子狐のみんなもお疲れ様!」
強くて可愛いキツネ妖怪達とアカネの活躍により、
鬼達は見事全滅しました。
ですが安心するのも束の間、黒いボディが特徴の鬼達のボス・オニデーモンが現れました。
オニデーモン「オレ様の名はオニデーモン!オレ様はそう簡単にはいかんぞ!」
アカネ「名前ダサっ。」
オニデーモン「だ、ダサいだと〜!?バカにしおって〜!!」
青子とふうか、アカネは、オニデーモンにも立ち向かっていきました。しかしオニデーモンは、さっきまでの鬼達とは比べ物にならないほど強く、強力なパンチやキックをくらい、
アカネ達3人は手こずってしまいます。
こねこちゃん、モモネコちゃん、アオネコちゃん
こねこちゃん、モモネコちゃん、アオネコちゃんも
豆や麦チョコをまいて援護射撃しますが、オニデーモンには大したダメージにはなりませんでした。
オニデーモン「オレ様の雷攻撃を受けてみろ〜!!」
こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦、マユ子「あびょ〜〜〜〜〜!!」
モモネコちゃん、アオネコちゃん、青子、ふうか「ミュミュミュ〜〜〜〜〜!!」
オニデーモンが手から発射した電撃ビームにより、
こねこちゃん達はビリビリにしびれてしまいました。
水彦「こ、こんなところで…やられてたまるか…!」
マユ子「水彦くんの…言う通りです…!」
なんと先に立ち上がったのは、水彦とマユ子の2人でした。
水彦「何故なら…今週やるフォックスヘブンズ久々のモモカちゃんメイン回を見たいからだ〜〜〜〜!!」
マユ子「私もその回は是非、水彦くんや他のファンの見てもらいたいし、私自身も見たいんです!!」
アカネ「結局アニメ目当てかよ!」
そんな中、青子の着物に隠し持っていた2つのブレスレットがピカピカと光り始めたのです。
どうやら水彦とマユ子の強い想いに共鳴したようです。
ちなみにこのブレスレットの名前は融合の腕輪・フュージョンブレスレットというらしく、弟のテルがイギリス見上げてにくれたとのことです。
青子「試してみる価値はありそうですね。水彦くん、マユ子さん。このフュージョンブレスレットを使ってください!」
青子は2つのフュージョンブレスレットを水彦とマユ子に投げ渡し、使い方の説明をしました。
青子の説明によれば、お互いブレスレットを付けた腕を×(ばつ)字になるようタッチし、「フュージョンクロス!」と叫ぶことで融合できるようです。
水彦「特撮でもたまにある男女合体変身かぁ…。なんだか緊張するなぁ。」
マユ子「とにかくやってみましょう、水彦くん!選ばれし者として!」
水彦「そうだね!」
水彦、マユ子「フュージョ〜ン、クロス!!」
2人は青子の説明通りの動作を行い、まばゆい光と共に1人の戦士として融合しました。
その姿は水色と赤紫色の髪をした美少年のようでした。
春人「これが水彦くんとマユ子ちゃんが1つになった存在…!」
こねこちゃん、シズカ「かっこいい…!」
ミズタン「僕は水彦でもマユタンでもない。その2人が融合して…ミズタンってとこかな。」
どうやら融合した時の名前は、ミズタンとのことです。
アカネ「こっちも名前ダサっ!」
オニデーモン「それがどうした〜!」
ミズタンに襲いかかるオニデーモン。
しかしミズタンは華麗に回し蹴りを決め、
逆にオニデーモンを返り討ちにしました。
それからミズタンはオニデーモンの連続パンチを
左手だけで防ぎ、右手のアッパーで反撃しました。
アカネ「意外と強っ!てかなんてただのアニオタと人気声優が合体しただけで、こんなに強くなれるんだよ!?」
アオネコちゃん「おそらく水彦先輩達の戦闘力を足しただけではなく、2人のアニメへの愛も加わり、さらに大幅にパワーアップしたかもしれないですの!」
モモネコちゃん「どういう理屈!?」
青子「フュージョンブレスレットの力がこれほどとは…。 」
ふうか「テルくん大手柄ね!」
オニデーモン「お、おのれ〜…!」
ミズタン「そろそろトドメと行くか!ミズタン・ファイナルアニオタストリーム!!」
アカネ「しかもビーム出したー!!」
ミズタンは両手から強力なエネルギー弾をオニデーモン目掛けて発射しました。
オニデーモン「どわ〜〜〜〜〜!!ば、バカな〜〜〜〜〜!!」
オニデーモンは爆発四散しました。
ミズタン「ふっ…。よもやよもやだな。」
戦いが終わり、ミズタンの体は分離し、元の水彦とマユ子に戻りました。
水彦「やったね、マユタン!」
マユ子「はい!」
こねこちゃん「ミズタン、カッコ良かった!」
シズカ「そうだね!」
こうして、凶悪な鬼軍団に勝利し、こねこちゃん達は
喜びを分かち合いながらカフェチャーミーキャットへと戻って行くのでした。
アカネ「なんかツッコミどころの多い節分だったな。」
今回は節分関連のお話でお送りしました!
ちなみに、恵方巻き風ロールケーキは、ネットで探してなんとか出すことができました。




