オーダー76:またたび亭の美少女妖怪達
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こねこちゃん、シズカ、アカネ、水彦の4人は、
この間カフェチャーミーキャットに来店してきた
キツネ妖怪のふうかと、猫妖怪のまふゆに案内され、
鈴夏町のとなりのとなり町である夜桜町で営業している
和風喫茶またたび亭へとやって来ました。
実は彼女2人は、この喫茶店の従業員なのです。
ふうか「ここがまたたび亭よ!」
シズカ「まさに和風って感じですね。」
まふゆ「さ、入って入って!」
こねこちゃん、シズカ、アカネ、水彦「こんにちはー!」
またたび亭に来店するこねこちゃん達。
そこには三毛猫の耳と2本のしっぽが生えており、
首には白くてモコモコの首輪を付け、三毛猫柄の着物を着た茶髪ロングヘアーの美女と
水色のショートカットで恥ずかしがり屋な女の子の2人が従業員として働いていました。
ちなみにまたたび亭は、従業員全員が妖怪で、表向きはコスプレ喫茶として経営しているとのことです。
ふうか「すずね、連れてきたよ〜!」
すずね「お待ちしておりました。ふうかちゃん達から話は聞いております。私はこのまたたび亭の店長・すずねです。」
まみ「ど、どうも…まみです…。」
三毛猫の少女がすずね、水色の髪の子はまみという名前だそうです。
水彦「まさに美少女妖怪揃いのお店だね。」
こねこちゃん「ちなみにまみちゃんはどんな妖怪なの?」
まみ「ゆ、雪女だよ…。」
シズカ「しずくちゃんと同じだね!」
まみ「で、でもどうせ私だけケモ耳じゃないからガッカリしたでしょ?」
シズカ「そこまで言ってないけど…。」
アカネ「被害妄想かよ。」
すずね「さて、自己紹介もすんだところで、ここのスイーツでおもなしをするとしましょう。」
こねこちゃん「わーい!」
シズカ「楽しみだね、こねこちゃん!」
数分後、すずね達4人は、またたび亭の看板メニューであるカステラやクリームしらたまあずき、
芋羊羹にチョコ大福を席に座っている
こねこちゃん達に差し出しました。
こねこちゃん、シズカ、アカネ、水彦「いただきまーす!」
それぞれの和風スイーツを召しがるこねこちゃん達。
どれも美味しく、4人はたちまちメロメロになりました。
こねこちゃん「美味しい〜❤️」
シズカ「うんうん!」
アカネ「こねこちゃんのスイーツに引けを取らないぜ、これ!」
水彦「素晴らしい!まさに和風スイーツ界の…」
ドカーン!
水彦が食レポの決めゼリフを言おうとした時、
店の外から衝撃音が鳴り響きました。
まふゆ「何!?」
ふうか「まさか悪い妖怪が町で暴れているの!?」
すずね「ならば迎え撃つしかないようですね!」
実はこのまたたび亭、すずね達正義の妖怪達で構成された妖怪ハンター夜桜町支部の本部でもあったのです。
水彦「飲食店が本部とか、まるで戦隊ヒーローものじゃないか!燃えるな〜!」
アカネ「この小説、下手したら妖怪バトル小説としてジャンル乗っ取られそうだな。」
こねこちゃん達とすずね達が外に出てみると、
牛の顔をした約1メートルほど大仏達が空を飛びながら、鼻から火炎、ツノからビームを発射しながら夜桜町で暴れ回っていました。
ふうか「アイツらは、からくり妖怪・大仏牛!」
水彦「からくりってことは機械の妖怪!?」
まふゆ「操っているのはまさか…!」
クダン「ガーハッハッハッ!!さぁ暴れろ、大仏牛ども!」
機械仕掛けの妖怪・大仏牛の大群を指揮していたのは、
顔が人間の男性で、体が牛、頭の2本のツノは鋭く、
禍々しい雰囲気をかもし出している極悪妖怪のクダンでした。
すずね「やはりクダンでしたか。」
まみ「クダンって、極悪妖怪のカリスマじゃない!どうしよう…。」
クダンの存在に、ビビってしまうまみ。
でもふうかは、こう言いました。
ふうか「でもこのままジーとしてはいられないわ!」
すずね「そうですね。相手が誰であれ、私達はできるところまでやり尽くし、この町を守るだけです。」
まふゆ「それじゃあアイツら思い知らせてあげましょ!」
すずね達4人の美少女妖怪は、クダンが操る大仏牛の軍団に立ち向かって行きました。
すずね「はっ!」
まず、すずねは長いナギナタを華麗に使いこなし、
大仏牛を3機撃破しました。
ふうか「キツネの呼吸…疾風斬り!!」
次にふうかは、風のエネルギーをまとわせた刀による斬撃を大仏牛達に炸裂しました。
まふゆ「くらいなさい!!」
まふゆは、鋭い爪による引っかき攻撃で、
大仏牛の固い装甲に亀裂を入れ、そのまま破壊しました。
まみ「どっか行って〜〜〜!!」
そしてまみは、宙に計8本の氷のヤリを作り出し、
まとめて発射して大仏牛をどんどん撃破しました。
アカネ「あたしも加勢するぜ!」
なんとアカネも大仏牛達に立ち向かって行きました。
ジャンプして大仏牛の鼻から発射した炎をかわし、
そのままキックを炸裂して、大仏牛を倒しました。
こねこちゃん「アカネちゃんすご〜い!」
シズカ「あっ!水彦くん、頭燃えてるよ!」
水彦「え?あ〜〜〜〜〜!!あぢあぢあぢ!!」
なんとアカネがかわした炎はそのまま水彦の頭に当たり、彼の髪はメラメラと燃え盛っていました。
今のところ、すずね達が有利ですが、倒しても倒しても大仏牛は再び現れ、キリがありません。
まふゆ「もー!これじゃあキリがないわ!」
クダン「でや〜!!」
そこへクダンが手から強力な火球を投げつけ、すずね達をふき飛ばしました。
クダン「身の程知らずの軟弱者どもめ。トドメだ〜!!」
???「そこまでだ、クダン!」
すずね達のピンチに、キツネ妖怪の美少年・光太郎が
はるばる鈴夏町から駆け付けてくれました。
クダン「貴様は狐田光太郎!」
光太郎「これ以上貴様は好きにはさせないぞ、クダン!」
シズカ「光太郎さん!」
ふうか「来てくれたんだね!」
光太郎「すずね、みんな!アイツは僕がなんとかする!君達は大仏牛を頼む!」
すずね「承知しました!」
クダン「よかろう!今日こそ決着を付けてやる!」
光太郎はクダン、すずね達は再び大仏牛達に立ち向かいました。
クダン「ぐお〜〜〜〜〜!!」
光太郎「フッ!」
光太郎とクダン、2人は戦闘力はすさまじく、お互い互角の戦いを繰り広げていました。
光太郎「妖光剣・閃光斬り!!」
クダン「どわ〜〜〜〜〜!!」
光太郎は光の剣を召喚して装備し、それによる斬撃で
クダンにダメージを与えました。
光太郎「今だ!獄炎妖光玉!!」
クダン「ぎゃ〜〜〜〜〜!!」
そのあと、光太郎は両手から必殺のエネルギー光球を発射し、クダンにトドメをさしました。
あまりのダメージにクダンは大爆発しました。
一方、大仏牛達と決着を付けるべく、
すずねは、他の3人の妖術エネルギーをナギナタに集め、その上に猫の手の形をした巨大なエネルギー弾を
作り出していました。
すずね「一致団結!」
すずね、ふうか、まふゆ、まみ「スペシャル肉球ボンバー!!」
すずね達が作り出した肉球型のエネルギー弾が発射され、見事に大仏牛達を全滅しました。
こねこちゃん、シズカ「やったぁ!」
アカネ「ざまみろぉ!」
水彦「やっと頭の火が消えた…。」
こうして、正義の妖怪達の活躍により、夜桜町は再び平和を取り戻しました。
すずね「光太郎さん、助けに来てくれてありがとうございます。」
光太郎「礼には及ばないさ。さて、せっかく夜桜町に来たんだし、夜桜町のスイーツでも食べてリフレッシュしようかな。」
こねこちゃん「そういえばまだ食べてる最中だったね。」
シズカ「それじゃあ戻ろっか。」
すずね「ふふっ♪まいどありがとうございます♪」
こねこちゃんやすずね達は、クダン軍団との戦いに勝利した喜びを分かち合いながら、またたび亭へと戻っていきました。
今回登場した美少女妖怪の中で気に入った子がいたら
教えてくれるとありがたいです。




