オーダー70:妖狐ちゃん覚醒!
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夏休みも終わりに近づいてきているある日、
こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦の5人は、
水着で楽しめるテーマパーク・パシャパシャランドに遊びに来ていました。5人は色んなプールで泳ぎ、楽しいひと時を過ごしていました。
水彦「プール最高!」
こねこちゃん「海も良いけど、プールも良いね♪」
シズカ「そうだね♪」
光太郎「おや、君達も来てたんだね。」
するとそこへ、妖狐ちゃん、光太郎、青子、テルの狐田一家が現れました。どうやらこのキツネ妖怪の家族も
パシャパシャランドに遊びに来てたそうです。
ちなみにイギリスで妖術修行をしていたテルは休暇で帰国して来たとのこと。後、白い子ギツネの姿の妖狐ちゃんと違い、光太郎達3人はちゃんとキツネ耳としっぽを隠していました。
春人「あ、妖狐ちゃん一家だ。」
アカネ「それにテルも。」
テル「休暇をもらって、日本に帰ってきたんです。」
妖狐ちゃん「その上、家族サービスで、このパシャパシャランドに遊びに来たのでおじゃる!」
青子「もっとも、一番はしゃいでいたのはお母様ですけどね。」
妖狐ちゃん「ちょっと青子!余計なことはよし子ちゃんでおじゃる!」
青子の可愛げのある一言に、妖狐ちゃんは赤を赤くしながらツッコみました。
こねこちゃん「青子ちゃんの水着姿可愛い〜!」
水彦「うん、異議なし…❤️」
青子の神秘的と言っても良いほど、スマートでキレイな水着姿に、水彦は鼻の下をビヨ〜ンと伸ばしていました。
アカネ「おい水彦、鼻の下伸びとるぞ。」
一方の春人は、男の子だけど見た目が女の子っぽいテルにこう言いました。
春人「あれ?テルくん、ビキニ付けなくていいの?」
テル「僕は男です!」
春人「はは♪冗談だよ。」
シズカ「でもテルくんのビキニ姿、似合いそう。」
こねこちゃん「良いね良いね!」
テル「だからやめてくださいって!」
するとどからか、ズシーン、ズシーンと大きな足音が鳴り響いてきました。
春人「ん?なんだろうこの足音?」
???「うお〜〜〜〜〜!!」
なんとそこへ、青くでっぷりとした体型に、20メートルほどある身長の大きな妖怪がパシャパシャランドに出現したのです。
こねこちゃん、シズカ、アカネ、水彦「え〜〜〜〜〜!?」
春人「なんだあれは!?」
テル「あの方は確か、水の大妖怪!」
光太郎「海坊主様…!」
現れたのは水の力を豪快に使いこなす大妖怪の1人・海坊主でした。
海坊主「どいつもこいつもプールプールとうつつをぬかしおって!夏と言えば海だろ!?今すぐプールから出て、海で泳げ〜!!」
どうやら海坊主は、プールから人々を追い出し、海に遊びに遊びに行かせようとしていたのです。
最近パシャパシャランドが人気なため、海に行く人達が減ったために海坊主が怒っているのです。
アカネ「大妖怪のくせに身勝手なヤツだなぁおい。」
水彦「昔の暴君犬とならうまあいそう。」
テル「とにかく海坊主様を止めなきゃ!」
青子「大妖怪の方に失礼ですが、これ以上被害を出すわけにはいきませんわね。」
光太郎「それじゃあ行こうか。」
妖狐ちゃん達狐田一家の4人は海坊主に立ち向かっていきました。この時、光太郎達3人は本領発揮のために
キツネ耳としっぽは表しました。
光太郎「獄炎妖光玉!!」
テル「フォックスフレイムエッジ!!」
妖狐ちゃん「狐火シャワー!!」
光太郎は3つの妖術エネルギーを複合した超エネルギー弾、
テルはサーベルから放出した妖術エネルギーのムチ、
妖狐ちゃんは計10発の火球を一斉に海坊主目掛けて炸裂しました。
海坊主「ボヨ〜〜〜ン!!」
ですか海坊主の水でできているブヨブヨボディーにより、すべて無力化されてしまいました。
テル「僕らの攻撃が効かないなんて!」
光太郎「さすがは大妖怪の中でもトップクラスの防御力の持ち主だね。」
青子「では氷漬けにしてみましょう。狐吹雪!!」
青子は手から冷気を放ち、海坊主をカチコチに凍らせようとしました。
海坊主「こんなもん溶かしてやる〜!」
ところが海坊主は、そのより強力な水の力を発揮し、自力で体の一部を凍らせている氷を溶かしてしまいました。
青子「まぁ。凍結を防ぐとは予想外ですわ。」
海坊主「これでもくらえ〜!!」
今度は海坊主が攻撃を開始しました。
海坊主は両手の指から水のエネルギー弾をどんどん発射し、光太郎達を手こずらせました。
春人「海坊主…なんて強さだ!」
シズカ「このままじゃ光太郎さん達が!」
妖狐ちゃん「みんな!海坊主に対抗する方法が1つだけあるでおじゃる!3人の妖術エネルギーをまろに分け与えるでおじゃる!そうすれば一時的ではあるが、まろは元の姿に戻り、フルパワーを発揮できるでおじゃる!」
テル「すごい!元の母さんに戻れるんだね!」
光太郎「それじゃあ試してみるか。」
というわけで、妖狐ちゃんを大人の姿を見てに戻し、
フルパワーを発揮する儀式的なもの開始しました。
光太郎「複合の貴公子・光太郎!」
青子「召喚の舞姫・青子!」
テル「狐火の剣士・テル!」
光太郎達はそれぞれの名前と異名を名乗った後、手から妖術エネルギーを発し、妖狐ちゃんに分け与えました。
妖狐ちゃん「お待たせしたでおじゃる!覚醒せよ、妖狐オリジン!家族の力、お借りするでおじゃる!!」
光太郎達の妖術エネルギーを吸収し、体が神々しく光っている妖狐ちゃんは、高らかに腕を天高く突き上げ、
さらに体の光を輝かせました。
そして妖狐ちゃんは可愛らしいキツネの姿から、
銀髪に赤いメッシュの美しいキツネ耳少女へと姿を変えたのです。さらにしっぽもキュウビ様同様9本に増えていました。
シズカ「これが妖狐ちゃんの本当の姿…!」
こねこちゃん「キレイだね〜。」
妖狐ちゃんの本来の姿の神々しさに、こねこちゃん達は魅力されました。
妖狐さん「聞いておどろくでおじゃる!ひざまづくでおじゃる!まろは、家族の絆により一時的に復活を遂げたスーパーセクシー妖怪・妖狐さんでおじゃる!!」
妖狐ちゃん改め、妖狐さんは、とろけるようなセクシーボイスで高らかに名乗りを上げました。
アカネ「元に戻っても名乗りぐせはまんまかよ。」
妖狐さん「さて、リベンジマッチといくでおじゃるか。」
海坊主「元の姿に戻っても無駄だ〜!!」
妖狐さんは勇敢に海坊主に立ち向かっていきました。
妖狐さんの豪快かつ華麗なパンチやキックの連続攻撃は海坊主のブヨブヨボディーにもひびき、ダメージをどんどん与えていきました。
水彦「いいぞ!妖狐さんのパワーが強力すぎて、海坊主の体が耐えきれないんだ!」
その妖狐さんの勇姿を見て、光太郎達はこう言いました。
光太郎「やっぱり母さんはすごいね。」
青子「最近のチャーミングなお母様も気に入っていましたが、本来の姿の方がより素晴らしいですわね。」
テル「ホントかっこいいよ!」
妖狐さん「お見せするでおじゃる!狐田流妖術、秘伝の大技!」
妖狐さんは妖術エネルギーで生み出した赤と青のエネルギーの弓を装備し、フラフラな状態の海坊主に構えました。
妖狐「狐田流・冷熱ファイナルアロー!!」
妖狐さんは炎と氷の力が込められた妖術エネルギーの矢を放ち、海坊主に大ダメージを 与えました。
海坊主「どわ〜〜〜〜〜!!ま、参りました…。」
さすがの海坊主もついに降参しました。
妖狐さん「勝負あったでおじゃるな。」
それを言った直後、妖狐さんの姿が変わっていき、
可愛らしいキツネの姿の妖狐ちゃんに戻ってしまいました。
妖狐ちゃん「フゥー。久しぶりに良い汗かいたでおじゃる!」
その後、反省して改心した海坊主は、こねこちゃんや妖狐ちゃんと同じくらいの大きさに縮み、一緒にプールを楽しんでいました。どうやら海坊主はプールの良さを分かってくれて満足しているようです。
海坊主「プールも意外と悪くないな〜!」
春人「でしょ?」
シズカ「そうだ!夏休みはまだある程度あるし、今度また海に行かない?」
こねこちゃん「賛成ー!」
アカネ「そうだな。言ってやるか!」
海坊主「みんな…ありがとう〜!!」
海坊主は嬉しさのあまり、涙を滝のように流しながら、こねこちゃん達にお礼を言いました。
妖狐ちゃん「これにて一件落着でおじゃる!」
一方その頃…
キュウビ様「私が助太刀するまでもなかったか。にしても久々に見たな。あんな勇ましい妖狐を。」
水着を着て、片手にドリンクを持ったキュウビ様が
離れた場所からこねこちゃんや妖狐ちゃんを眺めながらクールに微笑み、そうつぶやいたのでした。
クマの男の子「ママ!あのキツネ耳のお姉さんとデートしたい!」
クマのお母さん「見ちゃいけません!」
キュウビ様「おっと。私としたことが、うっかり耳としっぽを隠し忘れてしまったようだ。」
一時的に大人の姿を取り戻し、フルパワーとなった妖狐ちゃんの活躍はいかがでしたか?




