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オーダー52:若きピザマスター

感想や評価、ブックマークも大歓迎です!

人間と動物が共存する鈴夏町。

その町にはカフェチャーミーキャットやグリルひまわり以外にも、

色んな飲食店がいっぱいあります。

ですがその一部は変わった名前のお店が存在するのです。「ハンバーグ食堂テキサス」や「回転寿司北海道」など色々あります。


ある日、アイガモくんに連れられ、こねこちゃん、春人、シズカ、元太は、変わった名前のお店の1つ・

「ピザショップ江ノ島」に向かっていました。

しかもそこには、アイガモくんと同じC組の男子生徒である冬山レイがバイトしているのです。


アイガモくん「ここがレイくんが働いているピザ屋だもん!」


シズカ「確かレイくん、新メニューのピザを開発したんだよね?」


こねこちゃん「楽しみだね〜!」


レイくん手作りの新メニューにワクワクするこねこちゃん、シズカ、アイガモくんの3人。

一方、元太は春人にこんなことを話していました。


元太「前から気になってたけど、なんでこの町って、外国や都道府県が名前になってる店が多いんだろな?」


春人「なんでだろうね?」




そんな2人の疑問はさておき、ピザショップ江ノ島に来店する5人。中ではレイの他に、ペンギンの店長・ペギゾウがいました。


ペギゾウ「いらっしゃい…。」


レイ「いらっしゃいアイガモくん。それにB組のシズカさんも。」


店長のペギゾウは感じな一方、レイは爽やかな少年でした。


レイ「そちらの3人は確か…。」


こねこちゃん「カフェチャーミーキャットのこねこちゃんだよ!」


春人「同じくカフェチャーミーキャットの月風春人です。」


元太「そしてオレはグリルひまわりの志村元太だ!」


レイ「やっぱりそうでしたか。アイガモくん達から話は聞いてますよ。」


アイガモくん「今日はメールで知らせてくれたレイくんのピザを食べに来たんだもん!楽しみだもん!」


レイ「大したもんじゃないけどね。」


楽しみにしているアイガモくん達の一方、

レイは照れていました。



するとそこへ、頭がモヒカンで、乱暴な男性客が来店してきました。


モヒカン男「ヒャッハー!」


元太「うおっ!アニメでたまに出てくるモヒカンヤローが来やがった!」


モヒカン男「よおよお!このオレ様にうまいもん食わせやがれ!じゃねぇとこの店を二度と営業できなくしちまうぜ!」


乱暴な態度を取り、ピザショップ江ノ島にいる人や動物達を怖がらせるモヒカン男。

実はこのモヒカン男、意外と有名な料理評論家であり、

彼がまずいと判断した料理のお店は、メチャクチャに潰されてしまうのです。本名は不明ですが。

もちろん、こねこちゃんとシズカもビクビクしていました。


こねこちゃん「あのおじさん、前のタヌタロウくんパパみたいで怖いよ〜。」


シズカ「もしかしたらもっとかも…。」



するとそこへ、凶暴なモヒカン男に対し、レイが勇敢に対応しました。


レイ「やめてください!ここはみんなが笑顔で食事をする場所なんです!僕がとびっきり美味しいピザをご用意します!」


アイガモくん「レイくん、勇気あるだもん…。」


レイ「マスター、ここは僕にやらせてください!お願いします!」


ペギゾウに深々と礼をし、モヒカン男に食べさせるピザを任せるよう頼むレイ。するとペギゾウはこう言いました。


ペギゾウ「お前はやればできればヤツだ。やってみせろ、レイ…!」


レイ「ありがとうございます、マスター!」



ペギゾウに許可をもらい、レイは張り切りながらピザ作りに取り組みました。

フワフワモチモチのピザ生地を作り、材料をトッピングし、さらに材料のメインである牛肉を炭火で焼いてトッピング、オーブンで焼いて完成させました。


レイ「お待たせしました。これが僕が開発した新メニュー・炭火焼きビーフスペシャルです。」


こねこちゃん「うわぁ、美味しそう〜♪」


モヒカン男「けっ!お前みたいな小僧が作るピザなんて大したことないないだろ!まぁ一様頂いてやるよ!」


レイを見下しながらピザを1枚食べるモヒカン男。

すると…



モヒカン男の心の声「うおっ!?な、なんだこれは…!?モチモチのパン生地ピザに、なめらかなチーズ…!それになんといっても柔らかくてジューシーな牛肉がたまらん!これはもはやただのビーフではない!

これは、スーパービーフだ!!」


さすがのモヒカン男も、レイの手作りピザに魅力され、

2枚、3枚と残りのピザをどんどん食べまくりました。


モヒカン男「うまい!うますぎるぞ!!」


春人「良いぞ!あのおじさん、喜んで食べてる!」


そしてあっという間に完食しました。


モヒカン男「最高だった…❤️こんなうまいピザは生まれて初めて食べた…❤️」


レイ「やったあ!」


自分の作ったピザにモヒカン男が満足したため、

レイは喜びながらガッツポーズをしました。




その後、モヒカン男は乱暴な態度を取ったことを謝罪して、反省して帰って行きました。


ペギゾウ「良くやったな、レイ。大したもんだ。」


レイ「これもマスターが指導してくれたおかげですよ。」


お互いを信頼しあっているレイとペギゾウはハイタッチをしました。


こねこちゃん「すごく仲良いね、レイくんとペギゾウさん。」


アイガモくん「まさに師弟の絆の勝利だもん!」


シズカ「レイくんの作るピザは、こねこちゃんのケーキみたいに、みんなを優しい気持ちにしてくれるんだね。」


元太「安心したら腹減ったぜ!」


春人「改めて僕らにもビーフスペシャルを頼むよ!」


レイ「かしこまりました!少々お待ちください!」


こうして、若きピザ職人・冬山レイの活躍により、

ピザショップ江ノ島は守られ、いつもどおり活気が

戻ったのでした。


ちなみにモヒカン男は、まずい料理を食べても、

店で暴れ回るような乱暴な態度を取らなくなり、

評判の良い料理評論家に生まれ変わったらしいです。



今回は実写映画にもなった人気作・20世紀少年の要素も取り入れております!映画の1章を見ている方はピンと来るかもしれません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても素晴らしいお話でした。 レイくんの作ったピザは、料理に厳しいモヒカン男の舌を唸らせただけでなく、評判の良い料理評論家に生まれ変われたぐらいの美味しさだったことに、とても凄いなと思いま…
[良い点]  レイくんの作ったピザ、炭火焼きビーフスペシャルはとっても美味しそうですね~。食べたくなりました。 [一言]  ピザショップ江ノ島店長、ペギゾウ……確か江ノ島の水族館にペンギンが居たような…
[良い点] 読みました!やっぱりモヒカン君のところが良かったです!
2020/05/02 18:36 退会済み
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