オーダー47:鈴夏町春のドッジボール大会!
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冬の厳しい寒さも大分収まり、暖かい春が近づいてきている3月の鈴夏町。そんなある日、アカネ、コアラくん、モモネコちゃん、ウサギちゃん、ベアザエモン、
ドロシー、珍しい組み合わせの6人が、公園で何故か
ドッジボールの練習をしていました。
そこへ、こねこちゃん、シズカ、水彦の3人も来ました。
水彦「性が出るねぇ、アカネちゃん達。」
シズカ「確か今度行われる春のドッジボール大会のためだよね?」
アカネ「まあな!」
アカネ達は今週の土曜日に行われる鈴夏町のドッジボール大会のための特訓をしていたのです。
1チーム6人によるトーナメント戦であり、
優勝チームには賞金10万円を1人ずつ、合計60万円を手に入れることができるのです。
アカネ「みんな、絶対優勝して、賞金ゲットするぞー!!」
モモネコちゃん、ウサギちゃん、ベアザエモン、ドロシー「お〜〜〜〜〜!!」
コアラくん「ムク〜!!」
アカネ達6人の雄叫びが、高らかに響き渡りました。
こねこちゃん「気合い十分だね!」
水彦「さっきから思ってたけど、このチームの組み合わせ珍しくない?」
そしてドッジボール大会当日の土曜日がやって来ました。こねこちゃん、シズカ、水彦、アオネコちゃん、
チャック、ミルキも応援に来ていました。
アカネのチームは圧倒的なパワーとチームワークで勝ち進み、一気に決勝戦に到達しました。
ドロシー「一気に決勝進出〜♪」
モモネコちゃん「意外と余裕でしたね!」
ウサギちゃん「この調子で優勝するぞ〜!」
ベアザエモン「で、決勝の相手はどいつだ?」
クマネズミくん「チュチュチュのチュ〜!オレ様達でチュ〜!」
そこへクマネズミくん、ヤマネコちゃん、射太郎、キツネザルちゃん、ウシガエルくん、さらにキバ子ちゃんの6人が現れました。
この6人もチームを組んでドッジボール大会に出場し、
キバ子ちゃんのパワーを生かした戦法で同じ決勝戦に進出したのです。
キバ子ちゃん「へっへーんだ♪楽勝楽勝♪」
アカネ「上等だ!アンタとは一度バトルしてみたかったんだ!」
ドッジボールとはいえ、キバ子ちゃんと戦えることに、
アカネはさらに気合いに満ちあふれました。
ついにドッジボール大会の決勝戦が始まろうとしていました。両チーム、枠の中で戦う内野と枠の外から相手を攻撃する外野に分かれました。
アカネのチームの内野はアカネ、モモネコちゃん、ベアザエモン。外野はコアラくん、ウサギちゃん、ドロシー。
対するクマネズミくんの内野はクマネズミくん、キバ子ちゃん、ウシガエルくん。外野はヤマネコちゃん、
射太郎、キツネザルちゃんといった配置になりました。
こねこちゃん、シズカ「アカネちゃん、コアラくん、がんばって〜!」
アオネコちゃん「お姉ちゃんがんばるですの〜!」
ミルキ「ドロシー先輩、ベアザエモン先輩、がんばってくださーい!」
チャック「油断すんなよ!」
客席からアカネ達を応援するこねこちゃん達。
オコジョちゃん「さてさて、鈴夏町ドッジボール大会もいよいよ決勝戦です!それでは、レディ〜〜〜、ファイトファイト〜⭐︎」
実況のオコジョちゃんの可愛らしい掛け声の直後、
ジャンプボールが行われ、アカネチームとクマネズミくんチームによる決勝戦が開始されました。
ジャンプボールを制したのはアカネのチーム。
ボールをキャッチしたのはベアザエモンです。
ベアザエモン「先手必勝だ!!」
ベアザエモンが投げた豪快なシュートが、ウシガエルくんに炸裂しました。クマネズミくん一味の中で怪力の持ち主であるウシガエルですら、スイートソルジャーズの黒いパワーファイターと恐れられているベアザエモンの敵ではありませんでした。
オコジョちゃん「ウシガエル選手アウト!ベアザエモン選手のシュートがクリティカルヒットしました!」
ウシガエルくん「ウォ〜…。やられちまった〜。」
ベアザエモン「たった1匹のカエルが1体のクマに勝てるわけねぇだろ。」
キバ子ちゃん「ドンマイドンマイ!こっから反撃、行っくよ〜!!」
ベアザエモン「は、速い!?ぐおっ!?」
ところが、その後でキバ子ちゃんが投げたシュートが速くより強力であり、ベアザエモンがまさかのアウトになってしまいました。
他の5人はもちろん、応援席のみんなも驚きました。
オコジョちゃん「ベアザエモン選手まさかのアウト!キバ子選手お見事です!まさに反撃開始でございます!」
ミルキ「あのベアザエモン先輩がいとも簡単にやられちゃうなんて!」
チャック「もしかしたらあの子、シュー隊長に匹敵するほどのパワーを秘めてるかもしれないぞ!」
ボールはそのまま外野の射太郎に渡りました。
射太郎「漆黒の一撃を受けてみよ!ブラックエレガントボンバー!!」
技名を叫びながらボールを投げる射太郎。
でもそれを見事にキャッチするモモネコちゃん。
モモネコちゃん「クマネズミくんから先にアウトさせてやる〜!」
クマネズミくん「ヤバいでチュ!」
モモネコちゃんはクマネズミくん目掛けてボールを投げました。焦るクマネズミくん。でも間一髪でキバ子ちゃんが横切るかのようにボールをキャッチし、クマネズミくんを守りました。
キバ子ちゃん「おーと!あたしのダーリンはやらせないよっと!!」
モモネコちゃん「きゃあ〜!!」
またもキバ子ちゃんの強力シュートが炸裂し、モモネコちゃんもアウトになってしまいました。
オコジョちゃん「モモネコ選手アウト!これでAチームはアカネ選手1人になってしまいました!大ピンチです!」
アオネコちゃん「ミュミュミュ!お姉ちゃんもアウトになっちゃったですの!」
こねこちゃん「アカネちゃん1人になっちゃった!」
シズカ「今はアカネちゃんを信じよう!」
絶対絶命のピンチでも、アカネを信じるシズカ。
モモネコちゃん「すみません、アカネ先輩。」
アカネ「気にすんなって。アンタやベアザエモンパイセンのがんばり、無駄にしないよ…!」
アウトになってしまったチームメイトのため、たった1人でクマネズミくんチームに立ち向かうアカネ。
アカネのシュートを受け止めるキバ子ちゃん。
そしてそんなキバ子ちゃんのシュートもアカネは受け止め、一歩も譲らず、2人は互角の攻防を繰り広げました。これには観客のみんなも大興奮していました。
オコジョちゃん「これはすごい!アカネ選手とキバ子選手のパワーはまったくの互角!これはどっちが勝ってもおかしくありません!」
ウサギちゃん「すごヤバ〜!」
ドロシー「まさに強力なシュート同士の銃撃戦ね!」
コアラくん「大迫力ムク!」
クマネズミくん「こ、こんなの付いていけないでチュ…。」
アカネとキバ子ちゃんの一騎打ちがすごすぎて、1匹置いてきぼりにされるクマネズミくん。
激しい攻防により、2人の体力は限界寸前でした。
キバ子ちゃん「はぁ、はぁ、はぁ…。」
アカネ「はぁ、はぁ…。あたしのすべてを…この1球に賭ける!これで最後だ〜〜〜〜!!」
アカネはMAXパワーのシュートをキバ子ちゃん目掛けて炸裂しました。そのシュートを必死で受け止めるキバ子ちゃん。
キバ子ちゃん「ぐぬぬ…!あ〜〜〜〜!!」
ですがシュートのあまりのパワーと、体力の消耗により、受け止めきれず、ついにクマネズミくんチームの切り札であるキバ子ちゃんはアウトになりました。
オコジョちゃん「キバ子選手アウト!死闘を制したのはアカネ選手です!
チームのみんな、こねこちゃん達「やったー!!」
アカネの勝利に外野にいるチームメイトや客席のこねこちゃん達は大喜び。さすがのアカネも疲れてひざを地面に付いてしまいました。
ですが忘れてはいけません。
強敵キバ子ちゃんを退けたのも束の間、まだクマネズミくんが残っているのです。キバ子ちゃんがキャッチミスしたボールを持ち、不敵に笑い、体力が消耗しているアカネにトドメをさそうとするクマネズミくん。
アカネ「ヤバ…こいつの存在忘れてた…。」
ヤマネコちゃん「行け行け〜♪」
キツネザルちゃん「逆転勝利だわさ〜!」
クマネズミくん「チュチュチュのチュ〜!オレ様のことを忘れてたのがあだになったでチュねぇ!トドメで…」
ところがボールを投げようとしましたが、その途中、
クマネズミくんの手からボールがうっかり後ろの方へと飛んでいき、そのまま外野のコアラくんがキャッチしました。
コアラくん「ムクゥ!」
クマネズミくん「チュギャア!」
コアラくんの投げたボールがクマネズミくんの背中に命中し、クマネズミくんのチームは全員アウト。
よってこの決勝戦はアカネ達のチームの勝利となりました。
オコジョちゃん「クマネズミ選手アウト!よってAチームの勝利です!!」
キバ子ちゃん「いや〜完敗だね。でも良い勝負ができたよ!」
アカネ「アタシも結構楽しめたよ!今度組み手でもしようぜ!」
キバ子ちゃん「次は負けないんだから!」
お互いを認め合い、握手をするアカネとキバ子ちゃん。
一方のクマネズミくんは、負けて賞金がもらえなかったことに悔し涙を流していました。
キバ子ちゃん「大丈夫だよクマネズミくん!試合に負けても、あたしへの愛があるから〜❤️」
クマネズミくん「チュギャ〜〜〜!!だからやめるでチュ〜〜〜〜!!」
一同「あはははは!!」
泣いているクマネズミくんを慰めるために、彼をギューと抱きしめるキバ子ちゃん。それを嫌がるクマネズミくん。ドッジボール大会に勝つためとはいえ、やっぱりキバ子ちゃんが苦手なクマネズミくんなのでした。
ドッジボールとはいえ、今回のアカネちゃんとキバ子ちゃんのバトルはいかがでしたか?
次回はお花見回をやろうと思います!




