オーダー34:優等生と猫じゃらし
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ある日のカフェチャーミーキャット
今日もこねこちゃん特製のスイーツを美味しく食べる
お客さん達で、カフェはにぎわってました。
こねこちゃん、春人、シズカ「ありがとうございました!」
最後のお客さんが帰っていき、仕事もひと段落。
3人はしばらく休憩することにしました。
そこでシズカは、ある物を取り出しました。
シズカ「こねこちゃん、さっきね、こんな気持ち良さそうですな猫じゃらしを取ってきたんだ!これで遊ぼ♪」
シズカが手に持っているのは、サラサラふわふわな黄緑色の猫じゃらしでした。これを見て、こねこちゃんは大喜び。さっそくシズカは、猫じゃらしを左右に振り、
こねこちゃんをさらに喜ばせました。
猫じゃらしのふわふわな部分を両手でつかみ、ほっぺでスリスリするこねこちゃん。猫じゃらしは気持ち良く、
こねこちゃんは、たちまちメロメロになってしまいました。
こねこちゃん「ふにゃ〜❤️シズカちゃんの髪も良いけど、猫じゃらしも気持ち〜❤️」
こねこちゃんが猫じゃらしを気に入り、シズカと春人は笑顔で安心しました。
モモネコちゃん「お邪魔しまーす!」
アオネコちゃん「ケーキを食べに来たですの!」
そこへマーメイド女学院のモモネコちゃんとアオネコちゃんの姉妹が来店してきました。
するとモモネコちゃん達もシズカの持っている猫じゃらしを見て、目を宝石のようにキラキラと輝かせていました。
モモネコちゃん「猫じゃらしだ〜…❤️」
アオネコちゃん「気持ち良さそうですの〜…❤️」
シズカ「じゃあ2人とも遊んであげるね♪」
シズカはモモネコちゃん姉妹にも、猫じゃらしを使って遊んであげました。2人も興奮しつつ、癒されていました。
モモネコちゃん「楽しい〜!!」
アオネコちゃん「癒されるですの〜❤️」
アメリ「やっほー!またケーキ食べに来たよ〜!」
さらに隣町にあるカフェミカエルでバイトしている猫のアメリも来店して来ました。するとアメリもシズカの持っている猫じゃらしを見て、目を宝石のよう輝かせていました。
アメリ「猫じゃらしだ〜…❤️」
シズカ「良かったらアメリさんも猫じゃらしで遊びます?」
アメリ「じゃあお言葉に甘えて♪」
こうしてアメリもシズカが降る猫じゃらしに癒されました。
アメリ「たまらな〜い❤️」
モモネコちゃん「やっぱ猫じゃらしは自然生えた緑の方が格別だよね〜!」
こねこちゃん「うんうん!」
アオネコちゃん「異議なしですの!」
シズカ「それは良かった。取ってきたかいがあったよ!」
こねこちゃん達猫系キャラが猫じゃらしに喜び、
シズカも大喜び。すると春人がこう言いました。
春人「もしかしたら次来るのも猫のお客さんだったりしてね♪」
でも次に来店してきたのは…
礼子「こんにちは。」
なんと猫ではなく、人間の女の子で、シズカと同じ1年B組の生徒の黒川礼子でした。黒い髪がチャームポイントで、その髪が右目を隠していました。
礼子は今日初めてカフェチャーミーキャットに来店してきたのです。
春人「ありゃ、人間の女の子か。」
シズカ「礼子ちゃん!いらっしゃい!」
するとシズカの持っている猫じゃらしを見て、まさかの礼子もメロメロになっていました。
礼子「ね…猫じゃらし…❤️」
春人、シズカ「まさかの猫ぽいとこあったー!!」
説明によれば、実は礼子は、小さい時から猫じゃらしを触ったり、スリスリするのが大好きだったのです。
ところが成長するにつれ、回りの友達から変な目で見られ、それ以降猫じゃらしを好き好むを我慢しているのです。とはいえ、今でも猫じゃらしへのときめきは変わっていないのです。
礼子「爪島さん。今までだまっていてごめんなさい。やっぱり人間の私が猫じゃらしが好きだなんて変よね?」
シズカ「別に気にしてないよ。」
アオネコちゃん「好きなものに人間も動物も関係ないですの。」
モモネコちゃん「それにうちの学校には猫じゃらし好きな犬とかキツネとかもいますし。」
悲しげな顔をする礼子をシズカやモモネコちゃん達は励ましました。それにより、礼子も少しだけ元気が出ました。
礼子「私ね、前からこんなこと思ってたの。ほんの少しだけ猫の姿になって、猫じゃらしの気持ち良さをより堪能したなぁって。」
礼子は近くにいたこねこちゃんの頭をなでながらそう言いました。
アメリ「確かに私達猫と人間とじゃ猫じゃらしの気持ち良さの感じ方が違うかも。」
シズカ「猫の姿に…。あっ!」
こねこちゃん「どうしたの?シズカちゃん?」
シズカ「それならちょうどいい子がいるよ!ちょっと待てて!」
礼子の言葉にあることを閃いたシズカは、スマホで誰かに連絡しました。
数分後…
マル「呼ばれて飛びてニャンニャカニャ〜ン⭐︎マルちゃん、久々に参上!」
なんとシズカが呼び出したのは、ニャルフ星トップクラスの魔法使いである少女・マルでした。実はマル達ニャルフ星人が地球から帰る前に、シズカとマルはお互いスマホでLINEグループを作っていたのです。
春人「てゆうか、ニャルフ星って地球から遠いと思うのに、良くケータイ繋がったね。」
シズカ「ニャルフ星のスマホはどんなに遠く離れた星からのメールも受信できたり、送信することもできるそうですよ。」
こねこちゃん「マルちゃん久しぶり〜!」
アメリ「この子が噂に聞いたニャルフ星人かぁ。」
マル「シズカちゃんから事情を教えてもらったよ!そこの礼子ちゃんを可愛い猫に変えてあげる!その代わり、後でシズカちゃんも猫に1時間変身させて、なでなでするからね!」
シズカ「マルちゃんになでられるのは楽しみだけど、なるべくお客さんがいない時とか、カフェでの仕事が終わってからにしてね。」
すると礼子は不安そうな顔をしながらマルにこう質問しました。
礼子「あのー、あなたはホントに宇宙人で魔法がつかえるんですか?にわかに信じられないのですが…。」
礼子の疑問を聞き、マルはムスッと怒りました。
マル「むっ!あなたも私のこと疑うのね!だったら証拠を見せてあげる!猫になっちゃえ!」
礼子「きゃっ!」
マルの猫耳から発射されたビームを浴びた礼子は、
黒猫の姿に変わりました。しかも頭には黒髪が生え、
前髪が右目を隠しているところも再現されていました。
アオネコちゃん「ミュミュミュ!礼子先輩が黒猫ちゃんになっちゃったですの!」
礼子「ウソ…?私…猫になってる…!?信じられない…。でも嬉しい…!」
マル「黒髪もサービスで付けといたよ♪」
マルの魔法で念願の猫になった礼子は、困惑しながらも感激していました。
シズカ「それじゃあ礼子ちゃん、今までの我慢を解放しよっか♪」
礼子「爪島さん…お願い!」
シズカは猫じゃらしを振り、黒猫になった礼子を喜ばせました。ふわふわな猫じゃらしを手で触ったり、ほっぺでスリスリする礼子。やはり猫の姿の方が人間の時より猫じゃらしの気持ち良さをより感じるようです。
優等生で、今まで猫じゃらしが大好きという自分の想いを隠してきた礼子にとって、まさに至福のひと時でした。
そしてしばらくして、十分に癒された礼子は、猫じゃらしで遊んでくれたシズカ、そして猫の姿に変えてくれたマルにお礼を言いました。
礼子「爪島さん、マルさん、本当にありがとう!」
シズカ「どういたしまして♪」
マル「お安い御用よ!」
こねこちゃん「そういえばみんな、スイーツを食べに来たんでしょ?何頼む?」
礼子「あら、すっかり忘れてたわ。それじゃあパンケーキをいただこうかしら。」
モモネコちゃん「あたしショートケーキ!」
アオネコちゃん「フォンダンショコラをお願いするですの!」
アメリ「チーズケーキお願いね〜!」
マル「あたしは何にしようかな〜♪」
アカネ「オイース!」
水彦「来たよー!」
礼子やモモネコちゃん達が注文し、マルがウキウキ気分で迷っている直後、アカネと水彦が来店してきました。
マルの姿を見て、アカネは嫌な顔をしながらこう言いました。
アカネ「げっ、またいんのかよあのマヌケヅラ。」
マル「マヌケヅラ…?」
マルはもっとも嫌いな言葉である「マヌケヅラ」をアカネから聞き、笑顔から一転、鬼のような怖い顔へと変わってしまいました。
水彦「アカネちゃん、それNGワード!」
アカネ「あっ!しまった!」
気づいた頃にはもう手遅れでした。
マル「ドブネズミになっちゃえ〜!!」
アカネ、水彦「どわ〜〜〜〜!!」
怒ったマルは猫耳から発射したビームで、アカネをドブネズミに変えました。さらにとなりにいた水彦も巻き添えとしてドブネズミになってしまいました。
アカネ「今度はネズミかよ!」
水彦「なんで僕まで〜!?」
マル「よくもマヌケって…言ったなぁ〜〜〜!!」
怒りが頂点に達したマルは、ドブネズミになったアカネと水彦を追いかけ回しまし、3人はカフェから出て行きました。
アカネ「待てよ!今のはわざとじゃないんだ!」
水彦「てゆーか僕無罪なんだけど〜!」
マル「うるさいうるさい!言い訳するな〜!!」
こうして鈴夏町を舞台に、マルによる地獄の鬼ごっこが開始されたのでした。
一方カフェチャーミーキャットでは、
こねこちゃん「言っちゃった。」
シズカ「2人共大丈夫かなぁ?」
礼子「私まだ元の姿に戻ってないないんだけど…。」
その後、戻ってきたマルによって、礼子は元の人間の姿に戻れたのでした。
今回は癒し要素に特化した内容のお話をお送りしました!




