オーダー32:狐田の母と妹、そして兄が来た!
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スーパーやまんば騒動の次の日、
マーメイド女学院高等部2年にして、キツネ妖怪の美少女である狐田青子がカフェチャーミーキャットに来店し、フォンダンショコラを食べていました。カフェ内には、こねこちゃん、春人、シズカのいつもの定員トリオも。
果たしてそのお味は…?
青子「う〜ん…❤️はぁー…❤️美味ですわ…❤️」
セクシーな声を上げた末、青子は、こねこちゃんが作ったフォンダンショコラを気に入ったようです。
こねこちゃん「美味って何?」
春人「美味しいって意味だよ。」
こねこちゃん「そっか!」
青子「ここのスイーツはホントに絶品ですわ。キツネちゃん達も喜んでいます。」
さらに青子がお札で召喚した6匹の浮遊子狐達も焼きティラミスを美味しそうに食べていました。
浮遊子狐達「美味しい〜♪」
そんな浮遊子狐の1匹をシズカはなでました。サラサラでふわふわな白い毛並みをなで、なでられている浮遊子狐も、シズカも癒されていました。
浮遊子狐A「コヤ〜ン…♪」
シズカ「ふわふわで気持ちいい♪」
こねこちゃん「ホントだ!なでてるこっちも気持ちいいね!」
浮遊子狐B「コヤ〜ン…♪」
さらにこねこちゃんも浮遊子狐の体をなでました。
すると他の4匹の浮遊子狐達もなでてほしいと頼んできました。
青子「キツネちゃん達、気持ちは分かりますが、あまりこねこちゃんやシズカさんを困らせたらいけませんよ。」
浮遊子狐達「ごめんなさい。」
主人である青子に優しく注意され、浮遊子狐達は素直に反省しました。
シズカ「青子さん、この子達のお母さんみたいですね。」
青子「いえいえ、私なんてまだまだですよ。」
???「青子よ、まろも遊びに来たでおじゃるよ〜!」
こねこちゃん「えっ!?誰!?」
突然どこからか幼い女の子のような声が鳴り響き、
こねこちゃん達3人は困惑していました。
でも青子と浮遊子狐達は至ってふつうでした。
青子「おや、どうやらスペシャルゲストのご登場のようですね。」
するとカフェの床から白い土管が現れました。
???「ジャンジャカジャンジャンジャ〜ン!!スタっ!」
その土管から白い毛並みに、耳と手足が赤く、こねこちゃん同じくらいの身長のキツネの女の子が、まるでロケットのように勢いよく飛び出し、華麗に着地しました。
春人「き、君は!?」
春人に何者か聞かれたキツネの女の子は、まるで歌舞伎役者のように豪快に自己紹介しました。
妖狐ちゃん「聞いて驚くでおじゃる!ひざまずくでおじゃる!まろは、そこにいるスーパークールビューティーな青子の母親であるスーパーチャーミングセクシー妖怪、妖狐ちゃんでおじゃる!!」
妖狐ちゃんと名乗る彼女は、幼い見た目にもかかわらず、なんと青子のお母さんであることをこねこちゃん達に高らかに言いました。そのことに、こねこちゃん達はもちろん驚きました。
こねこちゃん「え〜!?こんな小ちゃいのに!?」
妖狐ちゃん「お主だって小さいでおじゃる。」
シズカ「ホントなんですか、青子さん?」
青子「いかにも、この方こそ、私のお母様ですわ。」
春人「ホントだったんだ。ともかくよろしくお願いします、青子ちゃんのママさん。」
妖狐ちゃん「気軽に妖狐ちゃんで大丈夫でおじゃるよ!」
実は妖狐ちゃんもこねこちゃんの作ったスイーツを食べに、カフェチャーミーキャットに来たようです。
するとそこへ、アカネと水彦の2人が慌てて来店してきました。
水彦「シズカちゃん、みんな、事件だ!」
アカネ「妖怪が暴れてる!」
妖怪が暴れていると聞き、さっそくカフェを出て、外の様子を見てみるこねこちゃん達5人と妖狐ちゃん親子。
町では体が炎のように真っ赤に燃えている妖怪火炎男が手から火球をどんどん発射しながら暴れ回っていました。
妖狐ちゃん「むむっ!あやつは火炎男でおじゃる!」
すると火炎男がにらみながらこねこちゃん達の方に向かって来ました。
火炎男「見つけたぞ青子!オレは貴様が憎い!」
青子「どういうことです?」
火炎男はかつて、大好物のフライドポテトをスーパーやまんばに横取りされ、それ以来スーパーやまんばに復讐することを誓ったのです。ですがスーパーやまんばは、青子とクロギツネちゃんに倒されてしまいました。
憎むべき獲物を横取りされ、さらに怒り狂った火炎男は、今度は青子達への復讐を誓ったのです。
こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦「復讐の動機ダサっ!!」
妖狐ちゃん「ちょっと待つでおじゃる!たかがフライドポテトとスーパーやまんばへの逆恨みだけで我が愛しの娘・青子を傷つけようとするなど男として最低でおじゃる!」
火炎男「やかましい!口答えするな!邪魔をするなら貴様のようなガキも青子もろとも焼き払ってやろう!」
妖狐ちゃん「良かろう!青子よ、まろ達の親子パワーであいつをボコボコにするでおじゃる!」
青子「なるべく話し合いで解決したいのですけどね。」
???「ちょっと良いかい?」
するとそこへ、銀髪に銀色のキツネ耳、6本のしっぽが生えた美少年がやって来ました。
火炎男「なんだ貴様は?」
光太郎「僕は狐田光太郎。妖怪さ。」
妖狐ちゃん「おぉ!光太郎!」
青子「お兄様!」
彼の名は狐田光太郎。妖狐ちゃんの息子であり、青子の兄であるキツネ妖怪の少年です。
光太郎「こんなヤツ、母さん達が裁きを下すまでもない。僕がなんとかするよ。」
妖狐ちゃん「分かったでおじゃる!」
光太郎と火炎男、2人の妖怪のバトルが開始されました。
火炎男「小僧、オレを甘く見ないほうがいいぞ!」
勢いよく走り、炎のパンチを繰り出そ火炎男。
だが光太郎は余裕な表情でそれをかわす。
さらに回し蹴りを華麗に炸裂し、火炎男をぶっ飛ばす光太郎。
火炎男「調子に乗るな〜!!」
怒った火炎男は、今度は手から強力な火球を光太郎目掛けて投げつけました。それでも光太郎はまだ余裕な表情をしていました。
光太郎「この程度の火力、よけるまでもない。ハッ!」
なんと光太郎は片手だけで火炎男の火球を防いだのでした。その光景に火炎男だけでなく、こねこちゃん達も驚いていました。
火炎男「ば、バカな…?」
水彦「あんなすごそうな火球を片手だけで!」
青子「お兄様は大妖怪の1人にして、お母様の親友でもあるキュウビ様も認めるエリート妖怪なんですよ。」
妖狐ちゃん「さすがは我が息子!最高でおじゃる!」
青子は光太郎がいかにすごいか、こねこちゃん達に説明し、妖狐ちゃんはそんな光太郎を大いに褒めました。
光太郎「今度は僕から行くよ!指火炎!!」
光太郎は両手をピストルのような形にし、その人差し指から青白い火炎ビームを火炎男目掛けて連射しました。
火炎男「ぐわ〜〜〜〜!!」
火炎ビームをどんどんくらい、爆発の煙に包まれる火炎男。しかし火炎男はボロボロになりながらもまだ戦う気満々でした。
光太郎「パワー不足なのにかなりタフみたいだね。ならば一気に片をつけるか。」
そう言った光太郎は両手でエネルギーを溜め、青と黒の2色のエネルギーの球を作りだしました。
それを見て妖狐ちゃんは驚きました。
妖狐ちゃん「まさか光太郎のヤツ、獄炎妖光玉を修得したでおじゃるか!?」
こねこちゃん、春人、シズカ、水彦「ごくえんようこうだま?」
アカネ「なんじゃそりゃ?」
妖狐ちゃんが口にしたいかにも必殺技ぽいネーミングに首をかしげるこねこちゃん達。そんなこねこちゃん達に
青子は獄炎妖光玉の説明をしました。
青子「体の中にある炎、光、闇、この3つの妖術エネルギーを1つに融合して発射する最強クラスの妖術技ですわ。」
水彦「なるほど!キャプテンジャスティスのジャスティスパーフェクトビームみたいな感じですね!」
青子の説明を聞いた水彦は、キャプテンジャスティスの必殺技に例えて納得しました。
一方の光太郎も妖術エネルギーが溜まり、発射準備が完了したようです。
光太郎「これで最後だ!必殺奥義!獄炎妖光玉!!」
光太郎は両手から火炎男目掛けて青と黒の2色のエネルギー光球を発射しました。
火炎男「こ、こんなもの押し返してくれるわ〜!!」
ですが火炎男はそれを両手で必死に抑えました。
体力が消耗しているとはいえ、彼自慢のタフさはまだ健在でした。
火炎男「ぐぬぬぬ…!」
光太郎「くっ!やはりにわか仕込みではダメか…!」
青子「このままでは押し返されてしまいますわ!」
妖狐ちゃん「青子、光太郎を助太刀するでおじゃる!」
青子「はい!」
光太郎を助けるため、彼の方に向かう妖狐ちゃんと青子。その助太刀の方法は…
妖狐ちゃん「パタパタパタパタ!」
なんと妖狐ちゃんは光太郎の右側にしゃがみ、うちわで光太郎をあおいでいました。
青子「フーフー。」
一方の青子は光太郎の左側にしゃがみ、穴の空いた竹の棒を口にくわえ、光太郎に向けて息を吹きかけていました。それはまるで、釜風呂の温度を上げるための行動によく似ていました。その光景を見て、アカネと水彦は驚き、ツッコみました。
水彦「まさかの釜風呂感覚!?」
アカネ「そんなん役に立つのかよ!?」
シズカ「でもあれを見て!」
シズカが指をさす方を見るアカネ達。
なんと妖狐ちゃん達の風起こしにより、エネルギー光球の火力がどんどんアップしていたのです。さすがの火炎男も余裕がなくなり、追い詰められていきました。
春人「よし!その調子だ!」
こねこちゃん「行け行け〜!」
火炎男「ど、どうなっているだこれは!?」
光太郎「他人を傷つけることしか考えない君には分からないだろう?これがどんな困難も乗り越えられる、家族の絆だ!!」
火炎男に対し、家族の絆の強さをビシっと言ってやった光太郎。ですが両サイドの妖狐ちゃん達がうちわや穴の空いた竹の棒に風起こしをしているので少しギャグぽく見えていました。
そんなこんなで、エネルギー光球がついに炸裂し、火炎男は大爆発しました。
火炎男「ぎょえ〜〜〜〜〜!!まいりました〜!!」
キラーン⭐️
エネルギー光球をくらい、爆発でぶっ飛ばされた火炎男は、光太郎達に降参しながら空の彼方へ飛んでいきました。
妖狐ちゃん「どんなもんだいでおじゃる!」
青子「やりましたね、お兄様。」
光太郎「うん。でもなんとかするって言っておきながら2人に頼るはめになってすまないね。」
青子「気にしないでください。困った時はお互い様ですよ。」
妖狐ちゃん「青子の言う通りでおじゃるよ!助け合いは大事でおじゃる!」
光太郎「ありがとう、青子、母さん。」
優しさと思いやりに満ちた家族の絆。
それは人間や動物だけでなく、妖怪にもあることを
こねこちゃん達は実感しました。
光太郎「さて、戦いも終わったことだし、僕もカフェチャーミーキャットのスイーツを食べようかな。」
妖狐ちゃん「あっ!火炎男がやって来たせいですっかり忘れてたでおじゃる!今日はとことん食べるでおじゃる!スイーツパーティーでおじゃる!!」
春人「まいどありがとうございま〜す♪」
一同「あははははは!!」
こうして、妖狐ちゃん達キツネ妖怪ファミリーの活躍により、鈴夏町に平和が戻ったのでした。
数十分後…
妖狐ちゃん「た、食べすぎたでおじゃる…。」
青子「まぁ、お母様たら。」
ケーキを食べすぎ、お腹がパンパンになってしまった妖狐ちゃんなのでした。
青子ちゃんの家族である妖狐ちゃんや光太郎くんの活躍はいかがでしたか?今後も妖怪キャラを増やす予定です!




