オーダー30:激戦!スイーツコロシアム その4
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第1回鈴夏町スイーツコロシアムもいよいよクライマックスに突入し、チームカフェチャーミーキャットとチームカフェミカエル、残った2チームによる決勝戦が開始されようとしていました。会場の中央には、こねこちゃん達4人とアメリ達4人がそろっていました。どうやら決勝戦は
両チームのメンバー全員よる総力戦のようです。
試合開始の前に、春人は他3人のメンバーにこう言いました。
春人「みんな、ついに僕らは決勝戦に到達した!正直
ルミちゃん達は強いし、勝てるか分からない…。でもせっかくここまで来たんだ!勝ち負け関係なく、全力をぶつけよう!」
すると、こねこちゃんもこう言いました。
こねこちゃん「春人くん、せっかく決勝戦まで来たんだから、勝ってみせようよ!」
シズカ「そうですよ先輩!私だってさっきの試合で、こねこちゃんやあきえちゃんがいたから勇気を出せたんです!しかも今は春人先輩がいます!この4人ならきっと優勝できると思うんです!」
春人「こねこちゃん…シズカちゃん…。」
こねこちゃんとシズカの優勝したいという想いに春人の心は揺らぎ始めました。
あきえ「よく言ったわ2人共!それでこそチームカフェチャーミーキャットの一員よ!」
春人「まさか後輩達に教えられるとはね…。分かった!だったら勝とう!カフェミカエルに!」
春人も優勝したいという決意をし、チームカフェチャーミーキャットの4人はよりやる気に満ち溢れました。
一方のチームカフェミカエルの4人も気合十分です。
ハリネズミくん「いよいよ決勝戦ですね!」
アメリ「カフェチャーミーキャットの店長・こねこちゃんと対決できるのね!」
オオカミくん「負けられないな。」
ルミの心の声「さぁ月風くん、あなたの全力を見せてみなさい。」
さらに一方、客席のアカネ達は…
アカネ「ついに決勝戦だな。」
水彦「シズカちゃん達張り切ってるね。」
元太「しかもオレらのクラスメイト対決でもあるからな!」
かずき「春人とルミちゃんか…どっちもがんばってほしいね。」
オコジョちゃん「さーてみなさん、ついに決勝戦が開始されます!果たして初代チャンピオンになるのはチームカフェチャーミーキャットか!?それともチームカフェミカエルか!?それではスイーツコロシアム!レディ〜〜〜、ファイトファイト〜⭐️」
オコジョちゃんの可愛らしい掛け声と共に、ついに決勝戦が開始され、両チームそれぞれのキッチンに向かい、スイーツ作りを始めました。
両チーム共息の合った感じでスイーツを作っていきました。春人も生き生きとした感じでボウルに入っているクリームを混ぜていました。
春人の心の声「シズカちゃんの言う通り、みんながそばにいれば、勇気がドンドン湧いてくる!みんながいれば負ける気がしない!」
そんな春人の元気そうな表情を、ルミはスイーツを作りながらチラっと見かけ、少しだけ微笑みました。
そんなルミ達カフェミカエルのみんなのスイーツ作りも順調に進んでいました。
そしてしばらくして…
ついに両チームそれぞれのスイーツが完成しました。
チームカフェミカエルは、フルーツたっぷりで、手作りアイスクリームとコーンフレークも入った特製プリンパフェを作りました。ちなみにプリンはアメリの手作りです。
そしてチームカフェチャーミーキャットは、なんとオーソドックスにイチゴのショートケーキを作りました。
オコジョちゃん「ゴージャス感増し増しなパフェと王道のショートケーキ!果たし栄光の勝利はどちらのスイーツに!?」
カバ美ちゃん「それでは、いただきまーす!」
カバ美ちゃんはまず、チームカフェミカエルの特製プリンパフェを食べてみました。プリンのプルプル感、アイスと生クリームのなめらかさ、さらに色んなフルーツの水々しさやコーンフレークのカリカリとした食感がカバ美ちゃんを魅了しました。
次にカバ美ちゃんは、チームカフェチャーミーキャットのショートケーキを食べてみました。イチゴの甘酸っぱさ、生クリームのなめらかさ、スポンジケーキのふわふわモチモチ感、まさにシンプルイズベストと言っても過言ではないショートケーキの美味しいがカバ美ちゃんをさらに幸せな気分にしました。
するとカバ美ちゃんの様子が…
カバ美ちゃん「どっちも……最高〜〜〜〜〜!!」
なんとカバ美ちゃんは、両チームのスイーツのあまりの美味しさに、今度はその大きな口から破壊光線を発射し、スタジアムの屋根を吹き飛ばしました。
その光景に両チームや観客のみんな、オコジョちゃんにドベさんは当然驚きました。
カバ美ちゃん「でもやっぱり…こねこちゃん達のショートケーキの勝ち〜〜〜!!」
破壊光線を発射してから数秒後、カバ美ちゃんは満面の笑みで、チームカフェチャーミーキャットの勝利を宣言しました。
オコジョちゃん「あ、カバ美お嬢様の権限により、スイーツコロシアム初代チャンピオンは、チームカフェチャーミーキャットです!!」
こねこちゃん達「やったー!!」
見事、第1回鈴夏町スイーツコロシアムを優勝したチームカフェチャーミーキャット。こねこちゃん達4人は大喜び。
決勝戦が終わった後、両チームはお互いを称えるため、メンバー同士で握手をしました。
ルミ「良い仲間に恵まれたわね、月風くん。」
春人「ルミちゃん達のチームワークも中々だったよ。」
こねこちゃん「スイーツ作り、楽しかったね!」
アメリ「うん、楽しかった!でも次は負けないわよ!」
お互いを称え合い、友情の握手を交わすチームカフェチャーミーキャットとチームカフェミカエルに、会場は観客達の拍手に包まれました。
オコジョちゃん「敵味方の枠を越えた熱く素晴らしい友情!ホントに素晴らしいですね!」
カバ美ちゃん「みんな、ブラボー!素敵なスイーツをありがとう〜〜〜〜!!」
こうして第1回鈴夏町スイーツコロシアムは、こねこちゃん達チームカフェチャーミーキャットの優勝で幕を閉じました。
赤と黄色に輝く夕日が照らされている空の下、大会を終えたこねこちゃん達はトータススタジアムを後にしました。するとこねこちゃん達の前にある女性が現れました。それはなんと…
桜子「優勝おめでとう!こねこちゃん、春くん!」
こねこちゃん「桜子ちゃん!」
春人「姉ちゃん!」
現れたのはフランスのスイーツ修行の休暇で鈴夏町に帰ってきた桜子でした。
こねこちゃん「わーい!桜子ちゃんだー♪」
春人「休暇で帰ってきたの?」
桜子「うん。みんなをビックリさせようと思ってね。」
シズカ「初めてまして桜子さん!カフェチャーミーキャットでバイトしている爪島シズカです!」
初めて会う桜子にあいさつするシズカ。
桜子「あなたがシズカちゃんね。いつも春くんやこねこちゃんをサポートしてくれてありがとね♪」
こねこちゃん「桜子ちゃん桜子ちゃん!久しぶりに髪触って良い!?」
桜子「もちろん!優勝のご褒美よ!」
桜子は後ろ向きにしゃがみ、パールピンクの長い髪をこねこちゃんに触らせてあげました。こねこちゃんは思う存分、桜子の髪をほっぺでスリスリし、癒されました。
こねこちゃん「サラサラ〜のチクチク〜♪」
桜子「ちなみに優勝できなくても、元気付けるために触らせてあげるけどね〜♪」
春人「相変わらずこねこちゃんLOVEだね…。」
それから数日後、桜子はスイーツ修行のため、再びフランスへと旅立ったのでした。
4部作にわたってお送りしたスイーツコロシアム編はいかがでしたか?次回から通常の1話完結方式に戻ります!




