オーダー２９：激戦！スイーツコロシアム その３

ますます盛り上がっていく鈴夏町スイーツコロシアム。

チームマーメイド女学院とチームカフェミカエルによる準決勝第２試合が開始されようとしていました。

オコジョちゃん「続いてはチームマーメイド女学院とチームカフェミカエルによる準決勝です！対戦メンバーはこちら！」

モニターにはチームマーメイド女学院からモモネコちゃんとクロギツネちゃんの２人、

チームカフェミカエルからルミとオオカミくんの２人、

計４人が映し出されました。

一方、チームカフェチャーミーキャット専用の控え室にて、

こねこちゃん達４人もモニター越しに決定したメンバーを知りました。モニターを見た春人はこうつぶやきました。

春人「ついにルミちゃんの実力が拝見できるのか…。」

会場ではセレクトされたモモネコちゃんとクロギツネちゃん、ルミとオオカミくんが中央に来ました。

こぎつねちゃん「クロギツネさ〜ん！がんばってくださ〜い！」

観客席では鈴夏小学校のみんなと共に観戦に来たこぎつねちゃんが元気いっぱいにクロギツネちゃんのことを応援していました。

クロギツネちゃん「ありがとう〜❤️がんばるわね〜❤️」

大好きなこぎつねちゃんに応援され、クールビューティなクロギツネはデレデレになってしまいました。

モモネコちゃん「先輩、またクールビューティ要素薄れてますよ…。」

オコジョちゃん「クールで美しいクロギツネ先輩にもまさかの母性本能が！これにはキュンキュンしますね♪」

クロギツネちゃん「ちょっと！恥ずかしいこと言わないで！」

クロギツネちゃんの意外な行動に関することを実況するオコジョちゃんを顔を赤くしながりツッコむクロギツネちゃん。

ルミ「オオカミくん、相手はマーメイド女学院の子達よ。油断しないで行くわよ。」

一方、チームカフェミカエル陣営では、

ルミがチームマーメイド女学院相手に油断しないよう言いつけました。それに対し、オオカミくんはクールにこう答えました。

オオカミくん「当然だ。相手が誰であれ全力で迎え撃つ。だろ？店長。」

ルミ「フッ。さすがね。」

オコジョちゃん「おやおや！一方のチームカフェミカエルのお２人はクールな様子！さっきの明るい感じのアメリ選手とハリネズミ選手とは違った雰囲気がしててカッコいいですね！ではでは、スイーツコロシアム！レディ〜〜〜、ファイトファイト〜⭐️」

オコジョちゃんの可愛いらしい掛け声と共に、準決勝第２試合が開始され、それぞれのスイーツ作りを始める両チーム。

クロギツネちゃん「フルーツは任せて！」

モモネコちゃん「了解〜！」

モモネコちゃんはサクサクのタルト生地を作り、さらにその中にトロトロのカスタードクリームを流し込み、冷蔵庫の中入れ、しばらく冷やしました。

クロギツネちゃんは水で洗ったイチゴやメロンなど、

色んなフルーツを自慢の包丁さばきで一気に一口サイズに切りました。

しばらくして、タルト生地に流し込んだクリームが固まり、その上に切ったフルーツをトッピングし、フルーツタルトが完成しました。

一方のチームカフェミカエルの２人は…

ルミ「そっちは！？」

オオカミくん「ＯＫだぜ。」

ルミは黄金に輝くスイートポテトを完成させ、その上にオオカミくんが作った熱々でトロトロのチョコソースをかけました。チームカフェミカエルによるスイートポテト・チョコの聖水添えが完成しました。

オコジョちゃん「クリーミーでフレッシュなフルーツタルトに、チョコソースを加えより神々しさを増したスイートポテト！果たしてカバ美お嬢様の舌はどちらを選ぶのでしょうか！？」

カバ美ちゃん「いただきまーす！」

カバ美ちゃんはまず最初に、チームマーメイド女学院のフルーツタルトを食べてみました。

タルトのサクサク感、フルーツの水々しさ、クリームの口どけ感がカバ美ちゃんをメロメロにしました。

次にチームカフェミカエルのスイートポテトを食べるカバ美ちゃん。その時、カバ美ちゃんの口の中でかつてない衝撃が起こりました。ホクホクで香ばしいスイートポテトにトロトロでなめらかなチョコソースがベストマッチし、カバ美ちゃんをより幸せな気分にしました。

オコジョちゃん「それではカバ美お嬢様、判定は？」

カバ美ちゃん「この勝負…チームカフェミカエルの勝ち〜〜〜〜〜！！」

ドベさん「お嬢様〜〜〜〜〜！！」

チームカフェミカエルの勝利を宣言したと共に、

２つのスイーツ、特にスイートポテトのあまりの美味しさに、カバ美ちゃんは今までと違い、体をドリルのように回転させながら勢いよく飛び上がり、スタジアムの屋根を突き破り、空の彼方へ飛んで行きました。

オコジョちゃん「カバ美お嬢様の権限により、チームカフェミカエルの勝利！決勝進出です！それにしてもまさかドリルタイプもあったなんて、カバ美ちゃんすごすぎない？」

準決勝第２試合はチームカフェミカエルの勝利に終わり、両チームはそれぞれの他のメンバーの元に戻りました。

モモネコちゃん「みんなごめん、負けちゃった。」

アオネコちゃん「元気を出すですの。」

ウサギちゃん「良くがんばったよ！」

負けて落ち込むモモネコちゃんをアオネコちゃん達は励ましました。

クロギツネちゃん「後はカフェチャーミーキャットのみんなに託すしかないわね。」

一方、チームカフェミカエルでは、

アメリ「さすが店長、お見事でした！」

ハリネズミくん「オオカミ先輩もすごかったです！」

オオカミくん「まぁな。」

ルミ「さぁみんな、いよいよ決勝よ。今まで以上に気を引き締めて行くわよ！」

アメリ、ハリネズミくん「はい！」

オオカミくん「ああ！」

決勝に向け、チームカフェミカエルの４人は改めて闘志を燃やすのでした。

そして控え室で準決勝を見ていたチームカフェチャーミーキャットの４人は…

あきえ「さて、いよいよ決勝よ！」

春人「僕らの全力を見せてあげよう！」

シズカ「がんばろうね、こねこちゃん！」

こねこちゃん「うん！負けちゃったモモネコちゃん達の分までがんばるぞー！」

チームカフェチャーミーキャットもチームカフェミカエルとの決勝に闘志を燃やしていました。果たして、決勝の行方はいかに？

その４につづく♪