オーダー２５：コアラくんの歓迎パーティー

今日のカフェチャーミーキャットは、春人が鈴夏高校の同窓会に行っているため、こねこちゃんとシズカの２人が見せ場をしていました。今のところお客さんはまだ来店していないため、シズカはソファー席に座り、ひざにこねこちゃんを乗せて、彼女の背中をなでていました。

シズカ「気持ちいい？」

こねこちゃん「ふにゃ〜♪最高だよ〜♪」

シズカに体をなでられ、こねこちゃんは、とても幸せそうな顔をしていました。一方なでている方のシズカも、こねこちゃんのフワフワでサラサラな毛並みの感触に癒されていました。

シズカの心の声「やっぱりこねこちゃんの毛は気持ちいいなぁ〜♪なでてるこっちも癒されちゃうよ〜♪」

心の中で幸せそうにつぶやくシズカ。

さらにシズカは背中の次にこねこちゃんのしっぽをなでました。しっぽもなでられ、さらに喜ぶこねこちゃん。

なでられてるこねこちゃんと、なでてるシズカ、

お互いにとって至福のひと時を過ごしていました。

するとお互い癒されている最中、

タヌタロウ、こぎつねちゃん、さらにカモジローからオスカルまでのアイガモくんの５羽の弟達、しかも真ん中牧場のこぶたくんとにわとりくん、計７人の子供動物達がカフェに来店して来ました。

実はこの７人は鈴夏小学校の１年生で同じクラスなのです。

こぎつねちゃん「お邪魔するです〜。」

タヌタロウ「こねこちゃん、シズカちゃん、お待たせ〜！」

シズカ「あ、みんないらっしゃい！」

カモシロー「今日も仲良いね、２人共。」

シズカ「えへへ…。」

タヌタロウ達に癒されながらこねこちゃんをなでてるところを見られ、照れるシズカ。

こねこちゃん「それじゃあみんな揃ったし、そろそろ始めよっか！」

シズカ、タヌタロウ、こぎつねちゃん、アイガモくんの弟達、こぶたくん、にわとりくん「おー！！」

実は今日は、鈴夏小学校に転校し、タヌタロウ達と同じクラスになったコアラくんの歓迎パーティーのため、タヌタロウやこぎつねちゃん達がカフェチャーミーキャットに集まって来たのです。

こねこちゃん、タヌタロウ達は大きなショートケーキを作り、シズカは細く切ったキャベツに塩とリンゴ酢をかけ、手で混ぜていました。

タヌタロウの話によれば、コアラくんはキャベツが大好きで、シズカはこの間たまたまテレビで知った新しいキャベツ料理を作ろうと思ったのです。

そして２時間後、

コアラくん「ここがカフェチャーミーキャットムクね。こんにちわムク〜！」

クリーム色の毛並みをしたコアラくんがカフェチャーミーキャットに来店してきました。

にわとりくん「主役の登場コケ〜！」

シズカ「コアラくん、いらっしゃい！」

こねこちゃん「カフェチャーミーキャットにようこそ！」

中では、こねこちゃんやシズカ、タヌタロウ達が笑顔で出迎えてくれました。

すでにこねこちゃんやタヌタロウ達が作ったパーティー用の大きなショートケーキ、さらにシズカが作ったお酢キャベツがテーブルに置いておりました。

それを見て、コアラくんは大喜び。

コアラくん「みんな、ありがとうムク〜！嬉しいムク〜！」

まず始めにシズカが作ったお酢キャベツを食べるコアラくん。キャベツのシャキシャキ感にリンゴ酢の甘みが加わったお酢キャベツは美味しくてヘルシー。ただでさえキャベツが大好きなコアラくんは、お酢キャベツも気に入ったようです。

コアラくん「このキャベツ、甘くて美味しいムク！こんなバリエーションもあるなんてビックリ仰天ムク！」

しかもお酢キャベツは、食べれば善玉菌を増やす効果もあるので、コレステロールにお悩みの方々にもオススメの１品です。そしてお酢キャベツを食べ終わった後、

コアラくんは、こねこちゃん達と一緒に大きなショートケーキを食べました。

コアラくん「キャベツもケーキも美味しいムク〜！」

こねこちゃん「喜んでもらえて良かった！」

シズカ「そうだね！」

今回の歓迎パーティーの主役であるコアラくんが満足しており、こねこちゃん達も大喜び。

するとパーティーの最中、猫（アメリカンショートヘア）の女の子とハリネズミの男の子が来店してきました。

猫の女の子「ここがカフェチャーミーキャットね。」

シズカ「いらっしゃいませ！」

猫の女の子「申し訳ないけど、そこのケーキを２つ分けてくれない？」

猫の女の子は、コアラくん達が食べている大きなケーキを指差し、そう頼んできました。

シズカ「あちらですか？どうしよう？」

急に分けてほしいと頼まれ、困ってしまったシズカ。

そこへ、こねこちゃんとコアラくんはこう言いました。

こねこちゃん「まだ余ってるし、少しくらい分けても大丈夫だよ！」

コアラくん「みんなで食べるムク〜！」

シズカ「良かった〜。ではさっそく切り分けますね！」

店長であるこねこちゃんと歓迎パーティーの主役であるコアラくんから許可をもらい、安心したシズカは、大きなケーキを２人分に切り分け、猫の女の子とハリネズミの男の子に差し出しました。２人はさっそく食べてみました。

猫の女の子「うん！美味しい！」

ハリネズミの男の子「予想以上の美味しさですね、先輩！

こねこちゃん達が作ったケーキを食べ、満足する２人。

猫の女の子「この子達ならイケそうね！」

こねこちゃん「どういうこと？」

アメリ「その説明の前にまずは自己紹介から。私はアメリ。隣町にあるカフェミカエルでアルバイトをしてるの。」

ハリネズミくん「僕も同じくカフェミカエルのバイトのハリネズミくん！よろしくね！」

猫の女の子・アメリとハリネズミくんは自己紹介を終え、さらにこんなことをこねこちゃんとシズカに言いました。

アメリ「あなた達、良かったら今度行われる鈴夏町スイーツコロシアムに参加してみない？」

鈴夏町スイーツコロシアムとは、

今年から鈴夏町で行われているチーム対抗のお菓子作りの大会です。しかも鈴夏町以外のところからの参加チームも大歓迎だそうです。

アムリ「ここのケーキ、気に入ったわ！あなた達とこの大会でスイーツバトルがしてみたいの！とは言っても別に無理にとは言わないけど。」

こねこちゃん「参加してみようよシズカちゃん！面白そうだし、アメリちゃん達が作るケーキも見てみたい！」

シズカ「こねこちゃんがそう言うなら、私も参加しようかな！でもその前に、後で春人先輩にも相談しなきゃね！」

こねこちゃん「うん！」

こねこちゃんとシズカは、鈴夏町スイーツコロシアムに参加する気満々でした。

カモジロー「僕達も応援に行くよ！」

コアラくん「がんばれムク！」

ハリネズミくん「面白くなりそうですね！」

アメリ「ええ。店長もうまくいってるかしら？」