オーダー21:見学!レッドハートハイスクール(前編)
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マーメイド女学院とのスイーツバトル、マル達ニャルフ星人とのドタバタ騒ぎなど、色々あった夏休みも終わり、鈴夏高校も2学期に突入しました。
体育館にて朝の朝礼が行われていました。
アカネ「朝礼早く終わってくんないかなぁ。」
あきえ「まだ始まったばかりよ。しっかりしなさい。」
アカネ「うわ〜、新学期になったとたん、またウザさが戻りやがった。」
あきえ「ウザいとは何よ、失礼ね!」
シズカ「まぁまぁ。」
朝礼の最中、ケンカを始めるアカネとあきえ。
そんな2人をなだめようするシズカ達。
なんとかケンカは収まったところで、アヒル校長が舞台に立ち、恒例の校長先生の話を始めました。
アヒル校長「みなさん、おはようございますですぞ!
えー、2学期も始まったばかりですが、みなさんにご報告があるですぞ!なんと私…彼女ができましたぞ〜❤️」
彼女ができたことを体育館にいる生徒や先生達の前で堂々と発表したアヒル校長。
アカネ「それ別に朝礼で言わなくてもよくね?」
と、アカネは小声でツッコみました。
アヒル校長「ついでに来年からこの鈴夏高校はなくなりますぞ。」
次になんと、鈴夏高校がなくなることをアヒル校長はどうでも良い感じでサラっと言いました。
生徒一同「え〜〜〜〜〜!?」
これにはもちろん生徒達もビックリしました。
アカネ「いやいやちょっと待てよ!」
水彦「なんで最初のより大事なお知らせをついで感覚で言うんですか!?」
シズカ「なくなるってことは私達退学ですか!?」
鈴夏高校がなくなるという知らせに対し、アヒル校長にツッコんだり、慌てて動揺する生徒達。
ですがアヒル校長は生徒達を落ち着かせるために話の続きを話しました。
アヒル校長「ご安心なさい。別に完全になくなるわけではありませんぞ。みなさんはレッドハートハイスクールという学校をご存知ですか?」
レッドハートハイスクールとは、
鈴夏町のビーチから1キロほど離れた場所に設立された水上都市で、巨大ロボットや戦闘機を操縦するパイロットを育成するための大規模な学園なのです。
アヒル校長のさらなる説明によれば、そのレッドハートハイスクールと鈴夏高校が合併し、来年から鈴夏レッドハートハイスクールとなるのです。
あきえ「しかし校長先生、何故急に合併することになったのですか?」
急な合併を宣言したアヒル校長に質問するあきえ。
するとアヒル校長はさっきまでの落ち着いた感じから、焦りの表情へと変わりました。
アヒル校長「そ、それはその…もちろん生徒達の成績アップと…地球だけでなく宇宙の平和と…後、さっき言った彼女がレッドハートハイスクールの教官をしておりまして…❤️」
実はアヒル校長の彼女はレッドハートハイスクールの教官だったのです。彼女のところだけ、デレデレした感じで言うアヒル校長。
あきえ「彼女が教官ですって!?」
アカネ「あたしら校長の恋愛事情のためだけに学校変えさせられるのかよ!」
アヒル校長「ともかく、明日はうちの代表生徒達による特別授業!レッドハートハイスクールに見学に行くで…ぶしゃ〜!!」
上杉先生「校長先生、お気を確かに!」
彼女のことで頭がいっぱいなアヒル校長は、興奮のあまり、鼻血が勢いよく噴射され、気絶してしまいました。
次の日
レッドハートハイスクールへ見学に行く代表生徒として、シズカ、アカネ、水彦、あきえ、アイガモくんの5人が選ばれ、さらに特別に卒業生代表として春人と元太、しかもこねこちゃんの計8人がアヒル校長と共にレッドハートハイスクールに向かいました。
ビーチと水上都市の間に設置された橋を渡り、一同はレッドハートハイスクールに到着しました。
そこはまるで空港のようにとても広く、建物だけでなく、動物モチーフで身長20メートルほどの色んなロボットがそびえ立ち、
特にアニメ好きの水彦と元太は大興奮していました。
水彦、元太「すげ〜!!」
アカネ「てかなんで春人パイセンと元太センパイとこねこちゃんもいるんだよ?」
春人「実は僕らの方にもアヒル校長から電話で合併の件のことを聞いてね。」
元太「そんで卒業生代表で一緒に見学してみないかって誘われたっつーわけ。オレ、丁度今日休暇だし。」
こねこちゃん「楽しみだね、シズカちゃん!」
シズカ「そうだね!」
???「鈴夏高校のみなさん、レッドハートハイスクールへようこそ!」
アヒル校長「おぉ!我がマイハニー!」
そこへレッドハートハイスクールの女教官にしてアヒル校長の彼女であるアヒ子さん、
さらにシズカ達同様1年生にしてエリートパイロットであるウサギの少年のラービ・グラン・ウォーカーがやって来ました。
アヒ子さん「私が教官のアヒ子さんよ!」
ラービ「僕は1年生でパイロットのラービ・グラン・ウォーカーです!」
アヒル校長「我がマイハニーアヒ子さ〜ん❤️会えて良かったですぞ〜❤️」
アヒ子「私もです〜❤️」
会って早々、すごく仲良しで、デレデレしているアヒル校長とアヒ子さんの2羽。
あきえ「お2人共、仲が良いは良いことですが、今はあくまで授業の最中です!イチャイチャするのはなるべく後にしてください!」
アヒル校長、アヒ子さん「あ、はい…。」
そんな2羽を先生だからと御構い無しに説教するあきえ。
アヒ子さん「では気を取り直して、みなさんにはロボットの操縦体験を行なってもらいます!指導はこちらのラービくんがしてくれます!彼は1年生ながら優秀だからね〜!」
ラービ「僕なんてまだまだまですよ。」
アヒ子さんに優秀と太鼓判を押され、否定しつつも照れるラービ。
水彦「ついにロボットを操縦できるんだね僕ら!」
アイガモくん「楽しみなんだもん!」
シズカ「上手にできるかなぁ?」
ついにレッドハートハイスクールの巨大ロボットの操縦体験ができることを知り、楽しみな人もいれば、不安な人もいました。
みんなはそれぞれ気に入ったロボットに乗り込みました。
こねこちゃんは犬型ロボットのイヌンガーZ、
春人はパンダ型ロボットのパンダム、
シズカはカバ型ロボットのカバンゲリヲン、
アカネはカエル型ロボットのゲロググ、
水彦はサル型ロボットのザル、
あきえはクマ型ロボットのグマ、
アイガモはパンダムのビームランチャー装備仕様、
元太はパンダムのバスターソード装備仕様
にそれぞれ乗り込みました。
ちなみにアカネは最後に残ったゲロググに仕方なく乗り込むことになりました。
そしてついに操縦体験が開始されました。
でもこねこちゃん達は、中々ロボットを上手く操縦できず、歩くのがやっとでした。操縦に手こずるこねこちゃん達に、キリン型ロボットのキリンジョーに操縦するラービは優しくアドバイスをしました。
ラービ「みんな落ち着いて。今操縦しているロボットを自分の体そのものだと思って動かすんだ!」
水彦「なるほど、自分の体そのものか…。」
アカネ「あれ?意外と簡単じゃん!」
ところがケンカが強く、運動神経抜群のアカネは、ゲロググを他のみんなとは比べ物にならないほど豪快に動かしていました。
シズカ「アカネちゃんすごい…!」
水彦「運動神経が良い人はより上手くロボットを操作できる…ロボットアニメあるあるだね。」
ラービ「すごいじゃないか!うちのエースパイロット部隊に抜擢されてもおかしくないくらいだよ!」
アカネ「へっへーんだ!こんなの朝飯前だね!」
エースパイロットであるラービに褒められ、調子に乗るアカネ。
アカネ「おいおいどうしたんだよ!?いくら優等生でもロボットの操縦は無理みたいだったなぁ、滝林さんよぉ!」
ロボットの操縦の才能に恵まれていることを良いことに、グマに乗っているあきえをバカにし始めるアカネ。
あきえ「うるさいわねぇ!」
こねこちゃん「アカネちゃん今のは言い過ぎ!」
シズカ「こねこちゃんの言う通りだよ!あきえちゃんだって一生懸命頑張ってるんだから!」
アカネ「わ、悪かったって!」
こねこちゃんとシズカに怒られ、さすがのアカネも少し反省しました。
約1時間後、
操縦を続けているうち、春人やシズカ達もアカネほどではありませんが、操縦に慣れてきました。
しかもこねこちゃんは、自慢の学習能力のおかげで、
アカネと同じくらいにイヌンガーZの操縦が上手になっていました。
ラービ「みなさん最初の時より操縦が良くなっていますね!では丁度お昼の時間なので一旦休憩!カフェテリアでランチといきましょう!」
元太「あ〜腹減った。」
春人「ん?なんだあれ?」
一同「え?」
みんなが空を見上げると、黒く大きな宇宙船が空からやって来たのです。果たしてこのあとどうなってしまうのでしょうか?
後編につづく♪
今回は色んな人気アニメや特撮のロボットをモチーフにしたロボットをわんさか参戦させましたが、いかがでしたか?後編も楽しみに!




