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オーダー18:あきえ、猫神様に憑依される

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あきえ「ニャ〜♪ここのケーキ美味しいニャ〜!」


夏休みも終盤に突入したある日、

カフェチャーミーキャットにあきえが来店し、ショートケーキを美味しそうに食べていました。でもいつも厳しそう表情とは違い、今日のあきえは何故だか穏やかで陽気な雰囲気で、しかも猫耳や2本のしっぽが生えていました。そんなあきえを見て、こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦は不安に思っていました。


シズカ「今日のあきえちゃん、なんだかいつもと違くない?」


こねこちゃん「なんか変だね。」


水彦「てかあの滝林さんがまさかの猫耳!?コスプレイヤーに目覚めたのかなぁ?」


と、アカネに聞いてみる水彦。それに対し、アカネはこうツッコみましまた。


アカネ「そんなことあたしが知るか!」


すると春人がある1つの可能性を言い始めました。


春人「ひょっとしたらあきえちゃん、妖怪か幽霊に取り憑かれてるのかも。」


水彦「そうか!妖怪か幽霊の仕業か!」


アカネ「いやいや、さすがにそんなわけないだろ?」


春人達の意見を否定するアカネ。でもその時でした。


エミ「お母様ここにいたんですね!あきえちゃんに憑依するのはやめてください!」


アカネ「ってマジで取り憑かれてたーーーー!!」


そこへ猫妖怪の女の子で、シズカ達の友達のエミが来店してきました。どうやらあきえは、ホントに妖怪に取り憑かれており、しかもその妖怪はエミのお母さんである猫神様だったのです。エミの解説によれば、猫神様は普段、のんびりとした性格なのですが、たまに気になる人間や動物に取り憑いたりしているのです。


シズカ「そうなんだ。」


こねこちゃん「じゃあ、あきえちゃんと猫神様で、あきがみ様だね!」


春人「おっ!ナイスネーミング!」


こねこちゃん達は、あきえと猫神様を合わせた「あきがみ様」というネーミングで、盛り上がっていました。


アカネ「てか、なんで滝林に取り憑いたわけ?」


するとアカネは、何故あきえに取り憑いたのか、あきがみ様に質問しました。それに対し、あきがみ様はこう答えました。


あきがみ様「このあきえちゃんは、厳しくて怖い感じだったから、乗り移って優しい女の子にしてみようと思ったんだニャ。それにあたしが目の前に現れたにもかかわらず、妖怪なんていないとか言い張っていたから、それも理由の1つニャ。」


エミ「まったく、お母様はホントにイタズラ好きですね。」


あきがみ様「それほどでもないニャ〜♪」


エミ「褒めてません!」


エミがあきれる一方、あきがみ様は能天気でにこやかな感じでした。


アカネ「ま、普段ウザい滝林がいきなり穏やかになったら、それはそれで違和感半端ないからな。」


と、アカネがつぶやいた直後、外から無数のバイクの音がブンブンと鳴り響いていました。気になったこねこちゃん達が外に出てみると、そこには乱暴なカラス達で構成された暴走族・カラス連合が町で暴れ回っていたのです。


リーダーカラス「ヤイヤイヤイ〜!今日からこの町はオレらカラス連合の縄張りだぜ!」


アカネ「別にカラスなんだし、わざわざバイク乗らずに飛べばよくね?」


と、サラっと文句を言うアカネ。


水彦「まぁ、そこは気分の問題でしょ。」


アカネ「とにかくあたしが追っ払ってやる!こんなヤツら、1分もありゃ十分だからな!」


あきがみ様「いや、ここはあたしに任せるニャ。」


アカネの代わりに、あきがみ様がカラス連合の前に立ち塞がりました。


リーダーカラス「お〜!いきなりかわい子ちゃんが出てきたぜ!よぉよぉ!オレらデートでもしねぇか?」


あきがみ様「アンタ達にお仕置きしてやるニャ…!答えは聞いてないニャ!!」


あきがみ様の右手から強力な衝撃波が発射され、カラス連合のメンバー全員、乗っているバイクもろとも空の彼方へ吹っ飛ばされていきました。


リーダーカラス「どわ〜〜〜〜!!なんでこうなるの〜〜〜〜〜!?」


水彦「しょっばなからまさかのさよならホームラン!?」


あきがみ様「これくらい朝飯前ニャ!」


エミ「お母様は普段はマイペースですが、やる時はやるんですよ!」


あきがみ様「さて、そろそろこの子の体から離れるニャ。」


そう言って、猫神様はあきえの体から離れていきました。猫神様は空を浮いており、その大きさは2メートルを軽く超えていました。


こねこちゃん「うわ〜!大きい〜!」


あきえ「あら?私は今まで何を…?」


猫神様が体から離れたことで、やっと意識を取り戻したあきえ。


猫神様「少しの間、アンタの体に憑依させてもらったニャ。」


あきえ「 なんですって!?なんてことしてくれたのよ!?」


猫神様「妖怪の存在を素直に信じないアンタが悪いニャ。」


エミ「うちの母がご迷惑かけてすみません。」


ケンカをするあきえと猫神様。

でもそんな猫神様があきえに憑依したおかげで、鈴夏町はカラス連合の魔の手から救われたのでした。



次の日


リーダーカラス「アネゴ!オクエリアス(スポーツドリンク)買ってきやした!」


あきえ「アンタ達誰よ!?」


なんとカラス連合のみんなはあきえの子分になりましたとさ。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 「さよならホームラン」、という水彦くんのセリフにふきましたw カラス連合があきえさんの子分になるというオチも良いですね。 コミカル要素の強い、読んでて笑える楽しい回でした。
[良い点]  オーダー18まで拝読。  よもや宇宙人(?)まで出てくるとは……。  どんなに意外な展開でもホンワカした雰囲気は壊れないので、安心して読めるのが良いですね!  どのエピソードも楽しい…
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