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オーダー92:3年A組アカネ先生

感想や評価、ブックマークも大歓迎です!

アカネ「3年A組〜〜〜〜〜!!」


生徒一同「アカネ先生〜!!」




ここは鈴夏町にあるとある学校。

そこの3年A組は、赤髪ポニーテールに

赤いジャージを着たアカネ先生という女性教師が

担任を務めています。


アカネ「うぃーす、おはようさーん。そんじゃさっそく出席取るからなー!元気良く挨拶しろよー!こねこちゃん!」


こねこちゃん「サラサラ〜のチクチク〜♪」


シズカ「うふふ♪終わったら、こねこちゃんのしっぽ触って良い?」


こねこちゃん「良いよ〜♪」


出席を取り始めたばかりなのに、こねこちゃんは、

となりの席のシズカの右肩にかかっている黒髪を

ほっぺでスリスリし、癒されていました。


アカネ「おい〜!!ホームルームとっくに始まってんだぞ!続きは休み時間にやれ〜!!」


こねこちゃん、シズカ「はーい…。」


癒しのひと時をアカネに中断され、こねこちゃんと

シズカはションボリしてしまいました。

気を取り直し、出席を続けるアカネ。



アカネ「月風春人!」


春人「はい!」


アカネ「爪島シズカ!」


シズカ「はい!」



アカネ「大倉水彦!あれ?」


水彦「レッツヘブン〜ズ…♪」


なんと水彦は、何故か幸せそうな顔をしながら気絶していたのです。


アカネ「どうした水彦!?」


マユ子「すみません先生。」


そこへ、水彦のとなりの席に座っているマユ子が

アカネに話しかけました。


アカネ「なんだ、マユ子!?」


マユ子「水彦くんにフォックスヘブンズのセリフを聞かせたら、喜びのあまり気絶してしまいました。」


アカネ「お前が原因だったのかよ!まぁいい、起こしてやれ!」


マユ子「水彦くん、起きてください。」


水彦「う〜ん…。」


そして水彦は、天使のようなマユ子の優しい声に

導かれるように目を覚ましました。


水彦「あれ?ここどこ?フォックスヘブンズのアフレコスタジオ?」


アカネ「バーカ、学校だよ。つーかホームルーム始まってんだけど。」


水彦「あぁ!すみません先生!」


アカネに対し、慌てて謝る水彦。

アカネは再び出席を続けました。



アカネ「ハムスターさん!」


ハムスターさん「はいよ!」


アカネ「志村元太!」


元太「はーい!」


アカネ「リスちゃん!」


リスちゃん「はーい!」


アカネ「しばけんくん!」


しばけんくん「はい!」


アカネ「滝林あきえ!」


あきえ「はい。」


呼ばれたあきえは、アカネを睨みつけ、クールに返事をしました。


アカネ「ったく。相変わらず気にいらねぇ面だなぁ。」


あきえの心の声「なんでこんなチンピラみたいな人が私達の担任なのかしら?」


あきえは、心の中で文句を言いました。



アカネ「マユ子はいるな。猫ヶ崎エミ!」


エミ「はい!」


ちなみにこの時のエミは、猫耳と2本のしっぽが生えた猫妖怪としての本来の姿になっております。


アカネ「モモネコちゃん!」


モモネコちゃん「はい!」


アカネ「アオネコちゃん!」


アオネコちゃん「ミュミュミュ!」


アカネ「返事は『ミュミュミュ!』じゃない!はいだ!次、バカ美ちゃん!」


カバ美ちゃん「バカじゃないわよ!アイアム、カバ美ちゃん!」


アカネ「あ、悪りぃ。ウサギちゃん!」


ウサギちゃん「はーい!」


アカネ「クロギツネちゃん!」


クロギツネちゃん「はい!」



アカネ「マル!」


マル「カエルになっちゃえ〜!!」


アカネ「うおっ、あぶねっ!」


フワフワな猫耳ととがったエルフの耳、

計4つの耳が生えているニャルフ星人の女の子・

マルは、猫耳から魔法ビームを発射し、

アカネをカエルにしようとしました。

でもアカネは間一髪でかわしました。


マル「チェ、外しちゃった。」


アカネ「あたしの嫌いだからってカエルに変えようとするな!」



アカネ「アメリちゃん!」


アメリちゃん「はい!」


ちなみにアメリちゃんはアメリカンショートヘア

の女の子です。


アカネ「ハリネズミくん!」


ハリネズミくん「は、はい〜…。」


マリン「やっぱりハリネズミくんのトゲトゲ、気持ち〜❤️」


なんと夢村コーポレーションのお嬢様である夢村マリンがハリネズミくんに抱きつき、彼の体じゅうのトゲをほっぺでスリスリしていました。

一方のハリネズミくんは、困った顔をしていました。


アカネ「おいマリン!今はホームルーム中だから続きは休み時間とかにしろ!」


マリン「はーい。」


アカネに怒られ、しぶしぶハリネズミくんから離れて席に戻るマリン。


ハリネズミくん「いやいや、どうせなら抱きつかないように注意してくださいよ!」



アカネ「霧山ルミ!」


ルミ「はい。」


アカネ「オオカミくん!」


オオカミくん「はい。」


アカネ「キジヨちゃん!」


キジヨちゃん「ふえ〜ん!!」


名前を呼ばれ、何故か泣いてしまうキジヨちゃん。



アカネ「なんで泣くんだよ!?おい、しばけん、なぐさめてやれ。クマネズミくん!」


クマネズミくん「これでも食べるでチュ!!」


アカネ「おっと!」


イタズラ好きなクマネズミくんは、

アカネの嫌いなズッキーニを投げつけ、

無理矢理食べさせようとしました。


アカネ「ズッキーニを食べさせようとするな!で、マリンいるな。最後、サル美ちゃん!」


でもサル美ちゃんはいませんでした。

すると、しばけんくんがこう言いました。


しばけんくん「先生!サル美ちゃんは登校中にうっかり道端に置いてあったバナナミルクを飲んで、お腹を壊して保健室に行きました。」


アカネ「またか…。」




なんだかんだありましたが、出席は終わり、

1時間目の授業が始まります。


アカネ「ほいじゃまずは社会の授業を始める!てれびたんの55ページを開け!」


あきえ「ちょっと待ってください先生!そんなもの持ってません!ふざけないでください!」


あきえ以外の生徒達「持ってまーす!!」


あきえ「なんで持ってるのよ!?」


なんとあきえ以外の生徒は、子供向けアニメ&特撮ヒーロー専門雑誌・てれびたんを教科書として持ってました。そのことに困惑するあきえ。

でも授業を始めようとしたその時、

アカネは何かを思い出し、生徒達にこう言いました。




アカネ「あ、忘れるところだった!実はみんなに聞きたいことがある!昨日の放課後、女子更衣室にビデオカメラが発見された!どうやら犯人の目的は女子達の着替えとかの盗撮らしい!全員目を閉じろ!」


アカネの指示で、生徒達は目を閉じました。


アカネ「ビデオカメラを設置したというヤツ、正直に手を上げろ!安心しろ!このことは先生の心の中だけにとどめておく!」


アカネは、胸に手を当てながらカッコよくそう言いました。するとクマネズミくんが恐る恐る手を上げました。

どうやらクマネズミくんが犯人のようです。

アカネは感心し、何故か右隣の窓を開けました。

すると次の瞬間、アカネは右手でクマネズミくんの上げている方の腕を掴み、開けた窓の方へと引っ張り、

さらに左手でこんしんのパンチを炸裂し、

クマネズミくんを空の彼方へぶっ飛ばしました。


クマネズミくん「バイバイチュ〜〜〜〜ン!!」


キラーン⭐️


そして何事もなかったかのように窓をパシャリと閉めました。



アカネ「よーし、みんな目を開けろ!犯人はこの中にはいなかった!ちなみに突然だが、クマネズミが家庭の事情で早退した!」


生徒一同の心の声「犯人、クマネズミくんだ!!」


アカネのウソの情報を聞き、さっそくクマネズミくんが

犯人だと心の中で確信する生徒達。


アカネ「そんじゃ気を取り直して授業を始めるぞ!」


個性豊か生徒達に囲まれながら、

アカネ先生は面白おかしく授業を続けていくのでした。


あきえの心の声「やっぱりこんな人が先生なんて間違ってる!」





つづく?



学校をテーマにした新しいコント小説はいかがでしたか?ちなみに今回もとあるお笑い芸人のコントをベースにアレンジしてみました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回は笑いました。特に、アカネ先生がクマネズミくんを空の彼方へぶっ飛ばすところ~。 [一言] あきえちゃん、頑張れ~。
[良い点] 92話読ませていただきました! アカネちゃんによる学校コント、面白かったです! 後、生徒それぞれの出席シーン、てれびくんならぬてれびたんを教科書として使うシーンなども良かったです!
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