表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

漸く主人公っぽくなった…?

イースに色々教えて貰う事にした結果泣きそう、そんな内容です


「ギブギブギブうぅぅぅぅ!!」

「なんだだらしない、もう終わりか?」


いやいや、だらしないってアンタ3日間ずっと素人に剣振らせてましたからね? しかも最初の一日は十回で音をあげそうになったし、剣って結構重たいって事を知ったわ

でそれから二日間ずっと慣れるまでとか、んで更にはある程度慣れたから次は稽古とか・・・殺す気ですか貴女は

アークみたいに厳しくないと思ってたらこの様だったよちくせう、もう俺はゴールしたくなったよマジで


「だから言っただろ、俺以上に酷いと」

「そうでしたね、お前も無茶言って来たけどな。後から内容聞いたら「とりあえず魔法ぶつけりゃ嫌でも覚えるだろ」ってなんだよ殺す気か! てか殺す気だったろ!」


俺は防御魔法も使えないって知っていながらやろうとしたからな? お前も人の事言えねーよ死んだらその時だとかボソッと言うなよ怖いから、まだ死にたくねぇよ俺


「口より手を動かせ、あと十分したら終わらせてやるから」

「そういうなら手本ぐらい見せてやれ、木によりかかって命令するだけなら誰でも出来るぞ」


アークの言う通りだわ、木陰で命令してばっかりじゃないですかイースさん

というかアークも木陰から膝に頬杖付いて見てるだけだよな、剣士なんだからお前が手本を見せてくれてもいいんじゃないのか


「それもそうか…」

「……あの、何をする気で?」


なんか嫌な予感がビンビンなんですけど、こっちをじっと見ながら剣を抜くとかマジで洒落にならないんだけど

まさか相手しろとか言いませんよね、というか言わないでくださいお願いします!


「墓ぐらいは用意しといてやる」

「なに不吉な事言ってんだお前は!! せめて生きることを祈れよ!」

「んなもの悪魔か魔王にでも食わせとけ」


うわぁ、ここまでぶっ殺したいと思ったの初めてだわ

というかイースさんが物凄い目をギラギラさせてるんだけど、新しい玩具を手に入れた子供みたいな感じに

もうこれ逃げられないよね、前門の虎後門の狼ならぬ前門の悪魔後門のエルフ…

って余計酷くなってる気がする!?


「構えだけでもしておけ、今まで無駄に振らせた訳ではないぞ」

「はいはい、分かりましたよもう……」

「では行くぞ、動けば死ぬからな」


さようなら私の人生、どうやら私はここまでのようです

今までの事が走馬灯のように蘇って来そうだ…

アークに魔法ぶっぱなされたりアークに殴り飛ばされたりアークにモンスターの巣に突き落とされたり、イースさんがいきなり脱ぎ出したりイースさんがいきなり抱き着いてきたりイースさんがいきなり湖で身体を流し始めたり……


「って、なんでこっちの記憶ばっかりなんだよちくしょう!!」

「っ、手を抜いてたとはいえ剣を飛ばされるとは…」


え、何か意味のない走馬灯を見終わってツッコミを入れてたら凪ぎ払われてた剣を飛ばしてたんですけど

何か物凄く嫌な予感がするんですけど

例えるなら、まぐれで魔物を倒したせいで勇者とか言われて魔王退治に行かされる一般人みたいな


「ほんの少し、本気でやるか」

「やっぱりぃぃぃぃ!!? ムリムリムリ勝てない勝てない勝てない、今のまぐれだから!!」

「まぐれも運も実力のうちだ、喜べ」


普通に魔物との勝負なら喜んでるだろうけど今は喜べません、喜ぶどころか自分を恨みます

ホント呪術とか使えたら自分に使うぐらい恨んでるわ、なんでこんな時に運を使うんだよ…


「構えろ、死ぬ手前で止めてやる」

「最悪だ! この人鬼だ悪魔だ!」

「そら悪魔だしな、しかも上級の」


分かってるよ! てか見てないで助けろよ、なに欠伸しながら面白そうにみてんだよ!!

そんなに俺がボロボロになっていく姿が楽しいか!


「騒ぐな剣を取れ、でないとマジで殺す気で相手するぞ」

「はい!!」

「よし……はっ!」


ちょま!? 速いって! 動作から先が見えなかったんですけど、今の突きだよね? 多分突きだよね!?


「やっぱり反射神経だけは無駄にあるな、山住のウルフ並か」

「それつまりゴキブリ並って言いたいんだろ!! つかマジで助けろや餡ころ餅!」

「イース、構わないから股を重点的にぶっ潰せ」


悶え苦しむわ!? なんつう事を許可してんだあんにゃろう、そんな事された日にゃ一年は引き込もってやるわ


「私は卑怯な手は弱者には使わない主義だ、貴様の案は却下させてもらうぞ餡ころ餅」

「お前まで言うか! 一遍殴るぞ」


笑うな…笑ったら八つ当たりされるぞ、今は我慢だ我慢するんだ

でないと丸焼きに、あでも無理…


「くくっ……だはははは! イースさんにまで餡ころ餅呼ばわりされてやんの、腹いてぇぷぷっ」

「燃やす! ファイアボール!!」

「アッヂィ!? 何時もより余計に熱いんですけど! もしかして結構怒ってますぅ!?」

「怒ってはない、無性に腹がたってるだけだ」

「それを怒ってるって言うんだよ!!」


顔には出さないけどファイアボールの威力が桁違いになってるんだけど!

もうフレアストームレベルになってるんじゃねぇのこれ、てか未だに連射してるよコイツ!!


「それぐらいにしとけ、またお尋ね者になりたいのか」

「チッ……次はないぞ」


こえぇ〜、アークの奴目がマジだよ

というかお尋ね者って、もしかしなくてもクルーガーで放火したせいか? 多分俺も数に入ってるんだろうなぁ…

一目見たらこの二人と実力が違い過ぎて違和感感じるとは思うんだけど、レベル百の中に一レベルの雑魚が混じってるぐらい違和感あると思うんだけど


「はぁ、とっととテント張るぞ。アホの相手も疲れた」

「今日はここまでにするか、次からは実際に狩りをさせるから覚悟しろ」


アークはやる気なくしてテント張り始めるしイースさんは何か不吉な事言ってるし、なに殺す気なの? 最近漸くまともに使えるようになった素人に魔物狩りさせるとか正気ですか貴女は、もしかしてまた自国では普通ってやつですか

お願いだから貴女の中での常識じゃなくて世界的な常識でやってください、このままだと俺の体はボドボド以上になっちゃいます


「それにしても相変わらず面倒な考え方だな、お前が相手しとけば勝手に上達していくだろ」

「対人より対異形に慣れさせた方が良いだろうと思ってな、奴がいた場所ではだいたいの安全は確保されてたらしいから、二足歩行し喋る者を殺すのは躊躇いもあるだろ、だからわざわざ魔物を相手に殺らせようとしているんだ」


本人が聞こえない場所でやってくださいそういうのは、二人の会話全部丸聞こえですから

っていうか聞かせてますよね絶対に、明日からもっと酷くなら今日はゆっくり休んどけという事ですか泣きたい

でも一応イースさんも考えてくれてたのね、適当に剣降らせてるのかと思ってたわ…


「で、本音はなんだ」

「私の知り合いに性格が似ているせいかすぐ無茶させたくなる、あとなんかいじめたくならないか?」

「確かに、アイツは何故か無茶させていじめたくなるな」


泣きたい、そしてさっきまで感謝してた自分をぶん殴りたい

これこそ聞きたくなかったよマジで、あの二人絶対Sだよ人をいじめて楽しむとか

てかなにいじめたくなるって、俺そんなオーラ出してんの? やだ怖い、憂牙さんこの先生き残れるかむっちゃ心配になってきた

とりあえずもうなんも考えたくないから寝よう、うんそうしよう

という事で少しの間だけ幸せな時間へ~……

憂牙は剣を人並みには扱えるようになりました、そして次回は漸く魔物戦

主人公なのに今までまともに戦闘がなかったけどこれでやっと戦闘に参加できるよ、やったね憂牙!


次回は多分魔物と戦闘します、予定は未定です

では、また次回にて会いましょう~


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ