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人類の脅威であるアビスを殲滅するために、僕はアビス王と契約する~信用させて、キミを殺す~  作者: 夜月紅輝
第2章 怠惰の罪、それは愚か者の証

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第61話 シェナルークの降臨、そして「傲慢」と「怠惰」の激突#2

 世界がまわる、回る、廻る。ぐるぐるぐるぐる。

 空はどこだ。上か、下か、右か、か。

 地面はどこだ。前か、後ろか、斜めか。


 視界の景色が動き、霞み、汚れ、よくわからなくなっていく。

 とりあえず、体が激しくぶつかって、転がって、吹き飛んでいるのはわかる。

 しかし、どうしてこうなったのかはわからない。


(......)


 いや、それは嘘だ。思考が理解を放棄しているだけだ。

 本当はよくわかっている。だって、見てしまったから。

 今度は体が壊れないように、肉体を最大強化したからこそわかってしまった。


 シェナルーク、このクソガキの蹴りは――紛れもなく本物であったことを。

 今度こそ逃がさないと決めた豪拳、それが当たる前に蹴られた。

 それもこちらの認識速度を優に凌駕するほどのスピードで。


 身動きも取れないほどの勢いで、体が地面を跳ねる、跳ねる。

 もういくつの建物の壁を突き破ったのだろうか。

 それすらもわからないほど、固い瓦礫を突破して、ようやく体が失速する。

 

 体が勢いよく跳ねて、どこかの地面に落ちて、リュドルは転がった。

 ゴロゴロゴロゴロ、自分を取り戻すように、肉体が地面に這いつくばる。

 脳というものは存在しないが、それでもあるとすれば、今頃激しく回転してるだろう。


 そのぐらい今の思考は定まっておらず、無理解の押しつけもあってわからない。

 わからないは、面倒くさいで。面倒くさいは、ダルいで。

 ダルいは、疲れるで。疲れることはしたくない。

 しかし、この時ばかりはそんなこと言ってられない。それはわかる。


「相変わらず弱いな。だから、我の魔力を借りた人間如きに<悪辣天輪>どころか<罪禍の呪鎧>まで使わされることになるのだ。

 その程度の実力で我と同格と扱われる。もはや我に対する侮辱に等しいな。そうは思わんか?」


 自分が突き抜けた建物の穴の奥。

 そこから相変わらず両手を封じるようにポケットに突っ込んだまま、悠然とシェナルークが歩いてくる。

 そんな姿を見ながら、リュドルはうつ伏せになった体を起こし、


「知るか......オイラが自ら名乗ったわけじゃないからな。

 もとからそうだった、オイラもお前もそれは変わらないはずだ」


「......やはりそうか」


 呼吸を整えるついでに答えた言葉に、シェナルークが妙な反応を示した。

 そのことにリュドルが眉根を寄せて正面を見ると、シェナルークは思案顔をしたまま、


「常々疑問に思っていた。どうにも我には記憶が欠けている部分があるようでな。

 昔を遡れば遡ろうとするほど、記憶に靄がかかって思い出すことが出来ん。

 しかし、我の誕生に貴様もいたなら話は別だ」


 そう言って、思案顔を解くとシェナルークは薄ら笑いを浮かべ、そっと右手を掲げた。


「話してもらうぞ、愚鈍。貴様が知っていて、我が知らない記憶を。

 記憶であろうと我が貴様らの下にいるのは癪でたまらんからな」


「......」


 そんな提案に、リュドルの眉根はより深く狭まった。

 シェナルークが昔の記憶を知らない? それはなんともおかしな話だ。


 確かに、シェナルークが生まれたのは一番最後であり、どうやって生まれたか知ってる。

 その記憶を失う? 自分でも覚えているアレほど印象的な記憶を?


「お前は忘れたのか? オイラ達の創造主である『原罪の魔女』のことを」


「ほう、我に記憶に蓋をしたのは『原罪の魔女』というのか。

 して、その魔女とやらは我に何をしたんだ?」


「......本当に知らないんだな」


 自分も興味ないことだったから、ハッキリ覚えてるわけではない。

 でも確か、大昔にシェナルークは『嫉妬』のアビス王を殺してその核で奴を復活させたはずだ。


 勝敗こそ知らないが、現にシェナルークは『原罪の魔女』の情報を知らずにいる。

 となると......あぁ、そうか。つまり、このクソガキは――、


「お前、あの御方に負けて余計な記憶を封じられたんだな」


「我が......負けた?」


 一つの単語に激しく反応するシェナルーク。

 直後、好戦的な笑みを浮かべたまま、眉間に青筋を浮かべ、


「天上天下、我以外の君臨は許さん。そんな我が負けた?

 クク、フハハハ! 面白い! ならば、それは我にとって敵であるな!

 我以外に上はいらぬ。では、殺す前に教えてもらおうか。彼奴の居場所を」


「......いくら記憶を封じようとも性根は変わらないか」


 人間の言葉に「三つ子の魂百まで」という言葉があるらしい。

 つまり、幼い頃に植え付けられた正確は死ぬまで変わらないということだ。

 故に、シェナルークはもう一度『原罪の魔女』に挑もうとしているらしい。


 別に、その存在に目の前のクソガキが挑もうと何しようとどうでもいい。

 「あの御方」という言い方はしたが、別にその存在に対して敬う気持ちなど無いのだから。


 至極無関心の存在というべきか。

 気が付けばこの場に居る自分にとって「弟妹を守る」――それが自分の魂の使命。

 それだけが果たせるなら、その使命が満たせるなら、自分はそれで満足だ。


(だから、話してもいい。話してもいいが......)


 その、本来なら面倒だと拒絶する思考が酷く頭の中で執着していた。

 今、この瞬間、これまでの自分至上で最高に面倒くさいことをしようとしている。


 しかしきっと、それが今の自分の紛れもない気持ちなのだろう。

 自分は、このクソガキに――絶対に話したくない!


「誰が答えるかクソガキ。永遠に解けない謎に悶えていろ」


「......我に盾つくか。いいだろう、ならば力づくでも聞き出すまでだ。

 せいぜい簡単に吐いてくれるなよ? つまらないからな」


「ほざけ!――乱気龍」


 激発させた声とともに、リュドルが四つの腕を正面に突き出した。

 直後、四つの掌からそれぞれ風で構成された龍が大気を泳ぎ、シェナルークに迫る。

 移動するだけで地面を斬り刻む肉体をゆらゆら揺らし、四体の龍が巨大な口を開き、


「らぁ!」


 その結果を見届ける前に、リュドルは背後に向かって二本の左腕を振り抜いた。

 背後、シェナルークの顔面に向かって拳が直撃――しかし、通り抜ける。


「残ぞ――」


「あぁ、残像だ」


 衝撃、それが腹部から背中に杭が刺さったように突き抜け、リュドルの肉体がくの字に曲がる。

 その刹那には、肉体がシェナルークに反発するように、空を駆け抜けた。


 あまりの吹き飛びっぷりに体を動かす暇も無く、高層ビルに激突。

 どこかのオフィスの床をゴロゴロと転がっていく。

 しかし、すぐさま体勢を立て直すと、両手を床につけ、


「だぁ!」


 気合を入れると声とともに、自分がいる高層ビルに風の刃を巡らせた。

 一瞬、高層ビルに斬撃が通過すると、ビルはサイコロ状となって崩れ始める。


 その一つ一つの瓦礫をリュドルが<引愚空圧(イングラム)>で引き寄せ、直後に<斥愚空圧(ハングラム)>で射出させた。


 一軒家ほどの大きさがある質量弾、それと隙間を埋めるように放たれた追加で放った風の斬撃。

 その二つの殺意の弾幕が空を我が物顔で走り、その直線状にいるシェナルークを襲う。


「なんだか随分と余裕のなさそうな攻撃に見えるな」


 しかし、その槍の雨もビックリの攻撃の嵐も、シェナルークの前では止まって見えるのか。

 まるであらかじめ通る道がわかっていたように、攻撃一つ当たることなく、むしろ放った瓦礫を足場にしてあっという間に近づいてくる。


「いちいち魔法に頼らんと斬撃すらまともに撃てないとは。

 もはや呆れるを躱して嘆かわしいな。我と同格ならこれぐらいやってみせよ」


 空中に漂うリュドルの頭上を取るように、シェナルークが飛び出す。

 そのまま大きく右足を伸ばすと、それを足が千切れたように見えるほど速い速度で振り抜いた。


「――ぁ?」


 瞬間、その振った足から嘘のように斬撃の雨が放たれる。

 その衝撃的な光景に、リュドルは思わず口をあんぐりとさせた。

 魔力の気配から魔法を使った感じは無い。となれば、あれはただの体術。


 つまり、一回足を振ったように見せかけ、認識できない速度で何度も足を振り抜いたということだ。

 その数、どんぶり勘定の斬撃数を見るならば、優に千はくだらない。

 それをあの一瞬に集約させた。いや、ありえない。バカは休み休み言え。 


「天蓋層断風」


 視界を覆い尽くす切断の雨が迫る、迫る、一気に迫る。

 あまりにも数が多すぎて、加えて弾速も速いため全てを躱すのは不可能だ。

 ならば、躱すよりも防御に徹してやり過ごすのが正解だろう。


「所詮、戦いを知らぬ雑魚か。それで防げると思っている時点で程度が知れる」


 自分を取り巻くいくつもの層を重ねた球体。

 アビス王の魔力で強化された五重の障壁は、まず早々に壊されるはずがない。

 それこそ、表層の一層だけでノア達の攻撃は簡単に弾けるのだから。

 だから――こんな結果はありえない。


「――っ!?」


 まるで指を突き立てるだけで崩れてしまいそうな柔らかい食べ物に、スッと刃を突き立てるように。

 最初から障壁など何もなかったように、シェナルークの蹴りから放たれた斬撃が差し込み、リュドルの右腕をスパッと切断した。


 それを皮切りに、いくつもの流れ入ってくる斬撃が衝撃を、リュドルの肉体を斬り刻む。

 まるでこの場でみじん切りの調理風景でも繰り広げられているかのように。


(不味い、このままじゃ核ごと斬られる!)


 そう判断したリュドルは、自分の体を風で吹き飛ばして強制離脱。

 即座に肉体を回復した直後、太陽と重なるように眼前にシェナルークの姿が迫った。

 勢いよく飛び込んできた蹴りに胴を穿たれ、地面に向かって急降下していく。


 そのまま一度地面に強く打ち付けられると、剥がれた瓦礫とともに吹き飛んだ。

 しかし、直接的な物理攻撃はアビスにとってノーダメージだ。

 故に、すぐさま体勢を立て直し、上に視線を飛ばした。


「いない」


 当然ながら、先ほどいただろう位置を見てもシェナルークの姿はない。

 すぐさま首を巡らして周囲を確認するが、どこにも姿は見当たらなかった。


(クソ、どこ行った......?)


 何度も左右を見渡すが、影の切れ端一つ見つからない。

 それどころかどこを探ろうとも魔力の気配一つ探り当てられないのだ。

 アビス王――その肉体のほとんどは魔力で構成されている。魔力の塊と言っていい。

 故に、魔力が一切感じられないというのは、不可能なはずなのに――


「不可能と思うか? だが、それは所詮貴様が決めた上限だろう。

 我に不可能の文字などありはしない。あるならば、覆すのが我だ」


「――ぅっ!」


 まるで心を読まれたかのような返答に、リュドルが聞こえた先へ頭を弾いた。

 瞬間、目の前にはもうすでに蹴りが迫っており、四重の腕でガードすれば、そのうちの両腕の副腕が破壊され、衝撃に吹き飛ばされる。


 再びいくつもの建物の壁を背中で何度も受けながら、やがてどこかの道路の上へ。

 四つん這いになって体全体を使うようにブレーキをかければ、再生した副腕の掌を正面に向け、そこから二つの風の球体を作り出す。


 そして、その二つの球体が一定の大きさまで達すると、それをそのまま合成。

 一つの球体へと形を変えると、内包し暴れる風を圧縮、圧縮、さらに圧縮して――一気に放つ。


「破滅嵐塊砲」


 自身を一つの砲台に見立て、両副腕の砲筒から指向性の嵐が放たれる。

 その荒れ狂う風の勢いでプラズマを発生させ、さながら雷雲を風に任せてぶっ放した直径三十メートルの砲撃が、リュドルの視線の先にある一切合切を塵に変えた。


 ちょっとしたレールガンのような豪風が届いた距離は、約一キロ。

 通過した嵐の跡には砂塵が舞い、その抉れた地面にいくつもの紫電が走る。


「ハァハァ......これならどうだ」


 スタミナという概念がないアビスの肉体であるが、性能は人間に近い。

 そのためか、緊張や焦り、そういった感情諸々でリュドルの呼吸が乱れる。


 額にかいた冷や汗も同じ原理であり、そんな乱れた呼吸を繰り返す言葉は少しだけ祈りが込められていた。

 しかし――、


「這いつくばって撃つのか。実に愚鈍らしい惨めな姿だな」


「当たり前のように歩いてくるな」


 放った一撃は、紛れもなくリュドルが放つ必殺技の一つである。

 当たればまず、内包する嵐でズタズタにされ、その上でプラズマで塵すら焼き焦がす。


 故に、当たればその場に残るはずがない。残っていいはずがない。

 ましてや、砲撃を撃ち返すような魔法すら撃ってこないような状況で。

 にもかかわらず、シェナルークはそこが散歩道であるかのように歩き進み、


「まさかあの雑な風の一撃が愚鈍の渾身とは言うまいな?」


「どこまでも舐めくさりやがって......!」


 絶えず聞かされる減らず口に、リュドルもギリッと奥歯を噛んだ。

 舐めているといえば、何も言葉に限った話ではない。

 先程からのシェナルークの攻撃手段に関してもだ。


(あのクソガキ、さっきからずっと魔法も使わなければ、両手すら縛ってやがる)


 シェナルークがノアの体に顕現してからというもの、ポケットに両手を突っ込むというのが相手の基本スタイルであった。

 それこそ、この戦いが始まって今なおその状態を崩したことは一度も無い。


 加えて、魔法を使ってるから両手縛りならまだ理解できるが、シェナルークは一切体術しか使っていないのも腹立たしいポイントだ。

 自分は『怠惰』を司るのに、今にも『憤怒』にクラスチェンジしたくなる。


 ともあれ、その認めがたい現象が目の前で起きているのも事実である。

 どうにか一泡吹かせたいが、現状ではどうにも方法が思い浮かばない。


 その方法を眉根を寄せてリュドルが考えていれば、突然シェナルークが土塊の椅子を作って座りだし、何もない空間に手を突っ込んで本を取り出し始めた。

 それから、当たり前の動作のように足を組んで本を読み始める。


「.......何をしてる?」


「ついに目まで節穴になったか愚鈍。見ればわかるだろう、読書タイムだ」


「は?」


 聞いてもなお、リュドルにはわからなかった。

 一体どこに戦闘中にも関わらず、本を読み出す奴がいるのか。

 目の前にいるだろと言われればそうなのだが、だからこそ理解できない。


 一瞬、思考が弾けたように頭の中が真っ白になる。

 表情は唖然となり、目は白黒して、体は明らかな無防備を晒した。

 一体どれぐらい止まっていたのか。


 仮に、この場にノア達が居れば、間違いなく殺されてただろう。

 そんな決定的な勝敗をつけるチャンスが目の前にありながら、シェナルークは目もくれない。

 ただ黙々と片手で本を持ち、もう片方手で頬杖を突きながら読んでいた。


 あまりにも隙だらけの所作。いや、実際隙を晒しているのだろう。

 それが本気なのかどうかは定かではない。

 しかし、今確実に、目の前に満身の権化がいる。


「......は?」


 今度の一言は、先ほどの理解できない思考から漏れた言葉じゃない。

 真っ白だった思考が、視界まで真っ赤にそまるような激情に呑まれた声によるものだ。

 もはや一矢報いるとか、そう低レベルなことを言ってる場合じゃない。


(殺さなければ、もはやあんな存在は視界に入るだけで害悪だ。吐き気を催す邪悪だ)


 四つ這いの姿勢からゆらゆらとリュドルは立ち上がる。

 普段なら猫背な姿勢を真っ直ぐにし、その状態で四つ腕を胸に差し出した。

 囲むように掌を合わせれば、そこから生み出すのは魔力のみの球体だ。


 本来なら魔法に変換する禍々しい魔力をどんどんと圧縮していく。

 まるでそこに呪詛を込めるように、閉じ込めた対象を捻り潰すように。

 胸の内側から膨れ上がる憎悪と悪意と殺意をふんだんに注ぎ込んだ。


「おい、クソガキ......オイラの渾身の攻撃を撃ってやるよ。

 これは三つあるうちの二つ目だ」


「ほぅ、三つも作っているとは......随分と立派なことだ。

 技というのは、本来そのどれもが殺し得るものでなければならぬのに。

 わざわざ『渾身』とまで類別して技を作っているとは、幼稚な思考ご苦労様というやつだな」


 リュドルの言葉に対し、シェナルークは一瞥もくれることなく返答する。

 それどころか、頬杖をついていた手を空間に向かって手を伸ばすと、そこから一つのジュース缶を取り出し、指先でプルタブをカシュッと開けて水分補給し始める始末。


 ちなみにこの時、まるで外側から穴を開けられて中身を抜き取られたような、不自然な壊れ方をした自動販売機がどこかで発生したらしい。


 そんなシェナルークの態度に対し、リュドルの怒りは増々募っていく。

 かつてこれまで相手に舐められたことがあっただろうか。

 いくら相手が『傲慢』を司るとはいえ、それは性格よりも性質由来のものだ。


 待て、性質由来? どうしてそう思うのか。いや、もはや今はそんなことどうでもいい。

 ごちゃごちゃとした思考の整理は全てが終わった後からでも遅くない。

 今やるべきことは、一刻も早くこのクソガキを殺すことだけだ。


「いいさ、そうやって慢心していろ。

 いつだってそういう油断が自分を殺すんだ。

 貴様が慢心していないのであれば、この魔法を食らって証明してみろ」


 そう叫び、胸の中心にあった明滅する魔力の圧縮体をシェナルークの頭上に飛ばした。

 その球体の速度は遅く、歩くようなスピードでゆっくりと空に上る。

 それから、シェナルークの頭上数メートルの位置で停滞すると、


冥界へ繋ぐ深淵ダイダロス・インパクト


 両手を真下に振り下ろすとともに、魔法を行使する。

 直後、明滅していた魔力の塊が一気に解放され、その場一体に超重力空間が発生した。

読んでくださりありがとうございます(*‘∀‘)


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