久々のお昼寝
やっぱり病院は時間がかかる
さっきお昼ご飯を食べたからとはいえ
朝一番で行ったのに時間はもうお昼を過ぎている
色々大変なことが終わると疲れがどっと出てくる
俺がカーペットに座りぼーっとしていると唯さんが声をかけてきた
「大丈夫?疲れてるの?」
「大丈夫です、少し眠いだけなので」
「久しぶりに膝枕でもする?」
「少し前にやってくれましたよね、でもあれ唯さんの足疲れちゃいません?」
「それは大丈夫!何なら私の足は純平くん寝かせるためのものだから」
「それは違うと思うんですけど…」
「まぁまぁいいじゃん!それに眠いときは寝るのが1番だからね」
「でも、本当に大丈夫ですか?」
俺からしたらプラスしかない、好きな人の膝の上で寝られる、だけど唯さんからしたら重いし、疲れるし、嫌なのではないか
「大丈夫、大丈夫!ほらほら、寝て寝て」
唯さんはそう言うとスカートを直した
「確か前もこんな会話をした気がします」
「そうだね、結構懐かしい気がするね」
たった二週間ぐらいだと思われるかもしれない
だけど、俺からしたら人生で最も意味のあった
2週間だった
「いつもありがとうございます」
色々振り返って見ると俺は唯さんに助けられてばっかりだ、いくら感謝してもしきらないだろう
「こちらこそいつもありがとね」
唯さんはそう言うとヘヘっ、と言って照れくさそうに微笑んだ
俺が唯さんにしていることなんてあっただろうか、
そう考えていると
「ほら、どうぞ、、やっぱり私に膝枕されるの嫌?」
俺が話をよくわからない方向に持っていってしまったことで唯さんが少し悲しそうな表情をした
「唯さんの膝枕大好きです、毎日でもしてほしいぐらいです」
とっさのことだったとはいえすごくはずかしいことを言った気がする、そう思ってももう相手には伝わっていた
「毎日でも、全然してあげられるよ、」
唯さんは下を向き前髪を手でいじりながらそう答えた
やってしまった、、
俺がそう思っていても唯さんはすぐにいつも通りに戻り、「どうぞ、」と言って自分の膝を軽く叩いている
流石にここで大丈夫です、とは言えない雰囲気なのでお言葉に甘えて頭を乗せる
「どう寝心地?」
「柔らかいです」
なんと答えたら正解なのかわからないので思ったことを答えた
多分前も同じ答えをした気がする
「毎日でもしてほしいくらい?」
唯さんはさっきとは違い下を向き俺と顔を合わせていたずらっ子ぽく聞いてきた
「はい、そうですね」
さっきの発言をいじられたからか、それとも近い距離で唯さんと顔を合わせているからか俺は少し恥ずかしくなってしまい、そう答えた
そうすると、唯さんは少し顔を赤くして
「そっか、」
と1言だけ返してくれた
その後は無言で俺の頭を撫でてくれた




