病院
「おはよう、純平くん」
声出したので目を開けて声のした方向を見る
そこには優しそうな顔で微笑んでいる唯さんがいた
「おはようございます」
俺がそう答えると唯さんは急に頭を撫でてきた
「ど、どうしたんですか?」
びっくりしてしまい唯さんに質問する
「う〜ん別に理由はないよ、強いて言うなら頭がそこにあったからかな、」
唯さんも寝ぼけているのか、変な答えが返ってきた
「それじゃあ起きよっか」
「そうですね、」
唯さん弐促され上半身をあげようとする
足に力を入れられないためか、起き上がれない
「大丈夫?手伝うよ、」
唯さんに手伝ってもらいなんとか起きることができた
「まだ誰もいないですね、」
「そうだね〜、みんなまだ寝てるんだよ、私達は先ご飯食べる?」
「そうですね、ご飯食べちゃいましょうか、」
唯さんにご飯を作ってもらいそれを二人で食べた
「やっぱり、唯さんのご飯を美味しいです」
「そう?良かった、ほら、いっぱい食べてね」
俺はそんなにご飯の量を食べられるわけではないので自分の限界まで食べた
「それじゃあ準備して行こうか、」
「はい」
ご飯を食べ終わり、病院に行くための準備を始めた
と言っても俺は特に持っていくものはなかった
「はぁぁ、おはよう」
あくびを噛み殺しながら芽依さんが起きてきた
「おはようございます!」
「おー、桜井、おはよう、もう出かけるのか?」
「はい、遅くなってしまうのも良くないと思ったんで」
「そっか、気をつけていけと、と言っても姉さんの車で行くんでしょ?だったら大丈夫、」
「そんな、そんな、まぁ安全運転で行くけど」
「それじゃあ行ってきます」
リビングにいる芽依さんに挨拶をして家を出た
「寝てても大丈夫だよ、」
車に乗って少し経つと唯さんがそう言ってきた
「いえ、載せてもらっている側だけ寝るなんてできないです」
「それじゃあ何か話そっか?」
「はい!」
そこからは目的地の病院までずっと話していた
話しがとても弾んでしまい、これから病院の中に入る人のテンションではなかった
「よし、行こうか、折れてないといいけどね、」
「そうですよね、折れてないといいです」
「ほら、行こう!」
唯さんの方に少しバランスを傾けて歩く
「すいません、肩借りちゃって」
「大丈夫!大丈夫、それよりも足は痛くない?」
「痛みはしたにつけなければですけど、痛みはあんまりないです」
「そっか、痛みがないなら良かった」
そこから俺たちは病院の中に入った




