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弁解


「これは違うんだよぉ」


部屋に入り椅子に座ってすぐ唯さんが弁解?をしてきた


「えっと、何がですか?」


状況が飲み込めず訳が分からなかった俺は唯さんに質問した


「んー、何から説明したら良いものか、」


目尻に少し溜まった涙を指で拭いながら唯さんは事の経緯の説明を始めた



「ということなんだよ!」


説明をし終わった唯さんは、「ね?しょうがないでしょ?」とでも言いたげな目線を俺に向ける

(確かにしょうがないとも思うけど、、、)


つまりどういうことかと言うと

唯さんは前(動物園時)のこともあり最初は少し優愛のことを敵視?していたらしいそれが、割り切ったような声や表情で話す優愛の身の上話を聞いていたらどうしょうもなく涙が出てきてしまったので

それを優愛が慰めていたところに俺がやってきてしまったということらしい

その話をしているとき隣では照れくさそうに優愛が苦笑いをしていた

「その他はなにか話したんですか?」

と聞いたら唯さんは少し顔を赤くして恥ずかしそうに、「別に、何も話してないよ」と言っていた


・・・


「あの〜そろそろ戻りませんか?」


少しの沈黙が流れたあとその沈黙を破るように俺が提案をする


「そう、だね、そうしようか」


リビングに戻ろうと立ち上がる


ガタッッ


俺が座っていた椅子が床に転がる

いつものように右足から立とうとしてしまい、バランスを崩し、床に転倒してしまった、その時椅子も同じように床に転がってしまう


「大丈夫?!」


俺が勢いよく転んだことに驚いたのか唯さんが驚いたような表情でこちら側に来てくれた


慣れたような手つきで俺をお姫様抱っこする

不意に唯さんの匂いを嗅いでしまいドキドキした


「俺重いですよね、肩さえ貸してくれれば自分で歩けますよ?」


「ううん、空気みたいに軽いよ、むしろ空気のが重いかも」


唯さんはその発言が本当かと思うほど軽々と俺をリビングに運んだ

色々逆だと思った

あと体重は45キロぐらいあったと思う



リビングに戻るとその光景を見た芽依さんが

「おぉ」と声を漏らし麻衣さんが「まぁあらあら」

と嬉しそうな声を漏らした



「そろそろご飯にしようか」


みんなでテーブルを囲む

こんなに大人数でご飯を食べるのなんていつぶりだろうか、

ほんの1時間前とは変わり場は和気あいあいとした良い雰囲気に包まれている

俺はそんな雰囲気の中で謎の疎外感を感じていた

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