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文化祭準備


「良かった〜オッケーしてくれて」


「ほんと、良かった」


このあとは文化祭の準備をやらなくてはいけない

来週からはクラスの人たちも参加してくれるらしい

だけどこの企画だとあまりやることもない

今日できることを終わらしてしまって後は来週の月曜にまわすことにした


「これから準備だけど優愛はどうする?」


「やる!今日から参加します、邪魔かもしれないけど参加させてください」


優愛はそう言って俺に頭を下げた


「頭なんて下げなくていいよ、優愛も実行委員

でしょ?」


「ありがと、」


「さぁ、早く向かってやるか〜」


「うん」



「遅かったな〜ってその子この間の、もう大丈夫なのか?」


教室に来ると俺達より先に芽依さんがいた


「遅くなってすいません、それとあの話はもう大丈夫です」


「そっか、なら良し、今日も頑張るか」


「はい!」


俺と芽依さんが話していると隣で優愛が居心地が悪そうにしている


「この人は芽依さん、俺達の1つ上の先輩」


「よろしく女子、空き教室での喧嘩は程々にね」


芽依さんは優愛に軽い冗談のようにそう言った


「うぅ」


芽依さんの発言は思いの外効いたようで優愛が余計萎縮してしまう


「すまん、そんなに気にしてるとは思わなくて、許しておくれ」


芽依さんは急に貴族のような語尾をつけた、

貴族と言うより詩人?


「だ、大丈夫、です、えっと、私の名前は佐藤優愛です、知っての通り純平くんとは色々あったけどその償いはこれからしていく予定です、よろしくお願いします」


「よろしく、色々頑張ってね」


「ありがとうございます」


「よし、じゃあやるか」


芽依さんの掛け声と共に文化祭の準備が始まった



「いやー今日も疲れたね」


「はい、結構疲れました」


「うん」


今日は使う予定の机や椅子を空き教室に移動したり

店内の内装で使う風船を膨らました

外は暗くなり、学校には部活をやっている生徒しか残っていない


「よーし、帰ろー」


「そうですね、もう帰りましょ」


「うん」


学校から出て駅への道を進む

昨日は走ったのだが今日はそんな元気がない

女の人に重いものを運ばせるわけには行かないので机はすべて俺が運んだ、おかげで足がふらふらだ



ドカッ


「痛て、」


外が暗くてよく見えず転んでしまった


「大丈夫?」


そう言って優愛が手を差し伸べてくる


「ありがと」


優愛の手を取り体を起こそうとする


グギッ


足の方から嫌な音がした

ころんだ拍子に足が道にあった謎の隙間に入っていたのに気がつかなかった


「よいしょ、」


優愛に手を貸してもらいなんとか体を起こした

優愛の手を離し立とうとする


「痛っ」


右足を地面につけると謎の痛みとしびれを感じた

芽依さんと優愛に手伝ってもらいなんとか左足だけで立つ


「家まで送るよ、」


優愛が心配そうに声をかけてくる


「ありがと、なら頼もうかな」


「それならあたしも手伝うよ、一人でっていうのもきついでしょ?」


「ありがとうございます」


このときは足の痛みに意識が持っていかれて

考えてもいなかった

優愛と唯さんを会わせるということに






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