表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/107

嫌な朝日


(は〜気まずい)




通学中の電車に揺られながらそう思う


本当は今日も学校を休もうとしたけど行かなければならないと思った


あいつとはしっかり話さなくてはいけないと思う一方会いたくないとも思う




(これからどうするかな)




そんなことを考えながら電車に15分程乗っていると目的地についた




俺の通っている学校はここ鹿原駅から徒歩20分前後の鹿原第一高校


俺の最寄り駅の火野駅に比べたら


学校の周りは田舎の方の県にしては賑わってると思う




1クラス30人前後のクラスが各学年5クラスある


田舎の高校にしては人数が多いと思う


都会と比べたら少ないけど




ただ5クラスあってもあいつとは同じクラス


今までは嬉しかったけど今は嬉しくない




しかもこの間の席替えで隣の席になった


隣の席に当たったときはとても嬉しかった


あの頃に戻りたいような戻りたくないような




田舎の電車通学とはあまり融通が聞かなくて


登校時間20分前に学校に着くような電車と


その後だと登校時間ギリギリの電車しかない


俺はしょうがなく早い方の電車で来ている




通学時は中学時代からの友人と一緒に登校している


幸いそいつとは同じクラスなので友達が全くいないということはなかった


同じクラスに中学時代の友人は3人いた


その3人の中に裕翔もいた




駅から学校への道は特に何もない一本道


一本道なので一週間も通えば慣れてしまう


距離も2〜3km程あるのだがこちらも慣れてしまえば苦ではない




今日も火野駅で合流した友達の歩斗と一緒に学校に向かう


学校に向かっている途中ではアニメの話をしたり


ゲームの話をしたり日によって様々だ


歩斗とは中学2年頃からの付き合いだ


中学2年の頃歩斗から話しかけてくれて今に至る


喧嘩はしたことがない今後もするとは思えない




今日も早すぎるほど早い時間に着いてしまった


駅の近くで寄り道でもすれば良いのだが


8時前後だとやっているお店があまりない


やっているとしてもコンビニぐらいだろうか


なので時間を潰そうとしても潰す場所がない




校内に入り教室に向かう


教室は3階にあるので意外と遠い


隣を通る先生たちに眠い目を擦りながら挨拶をする


クラスに5〜6番目ぐらいに着いた


流石に同じ電車でも自転車で来る人よりは遅い


前述した3人の友達の一人も自転車だ


ホームルームの時間まで歩斗と


いつも自転車で来ている来翔と


3人で無駄話をして時間を潰す




ホームルーム開始の10分前位に優愛が来た


何も知らない歩斗と来翔はからかってくるが


俺は優愛にどのような接し方をすればよいかすらわからない




「おはよ」




意外だった


隣に来た優愛が挨拶をしてきた


もう関わらないと思っていたから驚いた


驚いて挨拶が詰まってしまったが返した




ホームルームすら始まっていないがもうすでに帰りたいと思ってしまった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ