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出発


チチチチッチチチチ


セットしておいたアラームがなる


目を覚ましスマホの時計を確認する

時刻は午前6:30

この時間に起きるのは久々だった

体を起こし隣を見ると唯さんはいなかった

俺はまだベッドと仲良くしたかったのだが学校に遅れてしまうので重い腰を上げた


「おはよう純平くん」


リビングに入ると唯さんが挨拶をしてくれた

前までは一人暮らしだったので朝家を出る前に誰かと会話をすることはなかったので新鮮だ


「おはようございます唯さん」


俺は唯さんにそう挨拶をする


「はい!朝ごはん作ったから食べてね」


唯さんはそう言うとご飯をテーブルに並べる

俺は前までは限界まで寝たかったので朝ごはんを食べていなかった

ご飯を作ってくれる人がいるのは幸せだと思う



ご飯を食べを終わり支度を始める

ご飯は全部とても美味しかった



大体の準備が終わりあとは服を着るだけなので制服を探す

あれ?俺制服どこに置いたっけ?

探してみるが見つからない

唯さんに聞いてみることにする


「すいません唯さん俺って制服どこに置きましたっけ?」


「あっ制服、ちょっと待っててね」


唯さんはそう言い少しして制服を持ってきてくれた


「ごめんね、はいこれ」


渡された制服はホコリ一つ付いてないほどきれいだった


「唯さんクリーニング出しておいてくれたんですか?」


「うん、休みの間にね」


「ありがとうございます」


「どういたしまして」


別の部屋に移動して制服に着替える

何回やってもネクタイは難しい




準備が終わり丁度いい位の時間になった


「唯さん俺そろそろ行きますね」


「ちょっと待って、ネクタイ少しずれてるよ」


唯さんはそう言うと俺の前に立ちネクタイを直してくれる

ありがたいと思う一方

身長が高いことが羨ましいと思った


「よし、これでおっけー」


「ありがとうございます」


俺はそう言うと唯さんの顔を見つめてしまう


「純平くん私の顔に見惚れてた?」


「唯さんの顔は見惚れるほど美しいですけど

今回は目の下が少し赤いなって思って

どうしたんですか?」


「あー、これはね、えっと、玉ねぎ、朝ご飯作るときに玉ねぎ切っててそれでね」


「なるほど何かあったわけじゃなくて良かったです」


「私は大丈夫だから純平くんは心配しないで学校頑張ってね」


「はい」


「あとこれ渡すの忘れるところだった」


唯さんから包を渡された


「お弁当、ちゃんと栄養の取れるもの食べないとだめだよ」


「ありがとうございます」


お弁当なんていつぶりだろうか

いつもコンビニか購買のパンで済ませてしまうのでしっかりとしたご飯が食べられるのは嬉しい


俺は唯さんからもらったお弁当をリュックに入れると唯さんにこう伝える


「行ってきます」


「行ってらっしゃい」


唯さんは笑顔で見送ってくれた

改めて家に誰かいる幸せを噛み締めた

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