嫉妬?する唯さん
「今日の学校どうだった?」
寄りかかるような体勢のまま唯さんが質問してきた
「久しぶりの学校だから疲れたって感じですかね」
課題の回収と始業式ぐらいしかなかった
「後は友達と会えたことは嬉しいですね」
俺がそう言った瞬間隣の雰囲気が変わったのが分かった
「どうしました唯さん?」
恐る恐る聞いてみる
「その友達の中に優愛ちゃん以外の女の子はいるの?」
声はいつもと変わらないのに何かが違う
「本当に?」
「はい、特に居ないですね」
唯さんは安心したのかさっきまでの謎の威圧感が消えた
「良かったぁ、」
唯さんはそう言うと俺のお腹に頭をグリグリと押し付けて来る
「純平くんは私のなんだからね、分かった??」
語尾にハテナマークではなくビックリマークが付きそうな勢いだった
「はい、俺は唯さんのです」
俺がそう答えるとさっきまでお腹に当てていた頭をこちらに向けて
「そうだよね、愛は重くても良いって言ったの純平くんだからね!」
唯さんはそう言うと顔をこっちに向けて少しいつもより幼く感じる笑顔をした
その顔を見た俺はなぜだか無性に頭を撫でたくなったので唯さんの頭を優しく撫でた
「ふへへ〜、純平くんのそういう所が好きだよ〜
そういう所以外もね」
と明らかに力が抜けているのが分かった
「可愛いな〜」
唯さんの頭を撫でていると不意に思っていることが口から飛び出してしまった
すると突然唯さんの動きが止まった
「どうしました?」
「べ、別に何でもないよ??」
唯さんの耳が赤くなっているのが見えた
多分照れているのだろう
「ねぇ、純平くん、このまま少し寝ない?」
唯さんは俺のお腹から頭を離すと俺の隣で横になった
「いいですね、」
正直さっき寝てしまったから全く眠くはないのだが唯さんの寝顔なら何時間でも見ていられるので良いかと思った
「ぎゅってしていい?」
「もちろん」
唯さんは俺の腰に手を回して俺の腰を囲むようにするとそのまま寝息を立てて寝始めた
俺もそれに習うように目を瞑った




