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第688話.双子の重み

 最近の移動は刻に手伝ってもらうことが増えてきた。仕事も今はお休みさせてもらっている。

 すっかり大きくなったお腹は約6キロ分。ボウリング玉をいくつか抱えたような状態は常にしんどく、寝るのも歩くのも座るのもしんどい。けれど動かなければ母体の方が健康でなくなるので、散歩程度はしておかないといけないのもまたしんどい。とは言っても、その散歩も刻の付き添いのもとだが。

 普段は刻が付きっきりのサポートをしてくれる。しかし彼も忙しい身だ。常に私の隣にいれる訳ではなく、そういう日はお母さんが助けに来てくれる。身内なので安心して色んなことを相談出来るし、本当に心強い。

 身ごもる前まではスーパーまで買い物に行っていたのだが、最近は文明の利器を存分に使用している。スマホで食材のデリバリーを始めたのだ。おかげで玄関前まで持ってきてくれるし、頼めば部屋にも運んでくれる。刻やお母さんに頼りきりになるのは申し訳ないので、多少はお金がかかっても便利なものを多用しようと思うのだ。

 料理が好きな私は暇さえあれば何かを作ることが多い。一時期はつわりの影響もあって何も出来ない時期があったが、それでも料理をしたい欲自体はある。ずっと頭の中でメニューの構想だけ練って温めていたものを今は爆発するかのように形にしているのだ。

 赤ちゃんのために私も栄養を取らないとだし、刻も刻で産後直後に動きまくるために体力をつけようと奮闘している。

 刻は学生時代の頃から筋トレをしていたおかげか体力はある程度ついている。しかしながらそれでもしんどいのが子育てなわけだ。子育ては肉体的なしんどさの他にメンタル的なものがある。メンタルがやられるからこそのマタニティブルーという言葉が存在する訳だが、それは旦那とて例外ではない。育てる人間がなるのだから。

 けれど、刻のメンタルは人生以上最高レベルに強くなっている。強くなった理由もたった一つ。可愛いわが子を早く見たい、それだけだ。それだけで強くなれるのが父親というものなのだろう。

 頼もしい刻の背中に私は全幅の信頼を置く。

 もうすぐ誕生する我が子たちの元気な姿を見せるのだ。


第688話終わりましたね。作者は大学にて後半課題に取り組んでいるのですが、その課題がまぁ大変なわけです。何度も作ってはブラッシュアップ作ってはブラッシュアップの繰り返し。ノイローゼになりそうです。

さてと次回は23日です。お楽しみに!

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