表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

649/700

第649話.4人の同級生

 子猫のことが頭から離れない中、私達は目的地に着く。実家までは歩いて行ける距離なのでのんびりと歩きながら向かう。

 家に向かう途中の道に植わっている桜の木も満開に咲いていて、アスファルトの道には白桃色に染った花弁の絨毯が敷かれている。


「はてさて、現のやつはちゃんと進級したのかねぇ」

「さすがに大丈夫でしょ。現ちゃんも本気出したら頭いいし。あの高校に入れるレベルのポテンシャルは元々持ってるんだから」

「まぁな。でもサボり癖があるからなぁ」


 なんて話をしていると刻の実家が見えてきた。今日は鏡坂家に空宮一族がお邪魔する形だ。

 インターホンを鳴らし到着したことを伝えるといつものように家の方からドタドタと騒がしい音が聞こえてくる。


「刻兄、蒼姉いらっしゃい!さぁ、入った入った!」


 熱烈な歓迎を受けながら私達は中に入る。

 既に双方の母親が料理を始めているのか随分といい香りが漂ってきていた。

 リビングに入るとこれまた双方の父親がのんびりと談笑している。見ているのは何かのアルバムらしい。


「ただいま」

「お邪魔します」


 2人ともこの声で私達の帰宅にやっと気が付いたのかこちらを見た。


「お、お帰り〜。2人とも卒業おめでとう」

「ん、あんがとさん」


 少し照れくさそうに刻は頬を掻く。


「ねぇ、お父さん。それ何見てるの?アルバム?」

「あぁ、これ?これはお父さん達の学生時代のアルバムだよ。蒼達の卒業が話題になった時に久しぶりに見たいなぁって話になってさ。それで引っ張り出してきた」

「あ、そっか。4人とも同じ高校出身か」

「そうだよ。涼さんと綾香さんなんてもうモテまくっててね、お父さん達が彼女にするのにどれだけ頑張ったか」

「うん、2人とも高嶺の花だったからなぁ」


 しみじみとその頃の思い出を2人で思い出しているのか、私達は微妙に入りにくい空気感をまとい出す。

 にしてもやはりあの母親達はどちらもモテていたか。いや、身内目線というか、子供目線抜きにしてもかなり美人さんなのだ。子供の頃に、お父さん抜きでお買い物に行った際には、なぜかナンパされていたし。子供の私も隣にいるというのにだ。あんな経験この先あるのだろうか。

 私が仮に親になったとして買い物中にナンパされる確率って……いやない気がするなぁ。

 なんて自分と親の元来のスペックの差に唖然としつつも、いや自分もこの血を受け継いでいるのだと無理やり自信を持たせる。

 うん!私は可愛いのだ!

第649話終わりましたね。作者はよく金欠になります。にもかかわらず競馬に行くのですが(推し活的なあれで)、実は最推しが天皇賞・春を目標にしているらしく、その前にも桜花賞と皐月賞の2つのGIが行われるのですが、今回は賭け金MAX1000円の三連単当たるかなチャレンジだけにしようと思っているのです。えぇ、作者的には相当節約してます。ちなみに天皇賞・春ではぶっぱなすつもりです。

さてと次回は、6日です。お楽しみに!

それと「面白い!」「続きが気になる!」という方はぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ