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第574話.黒岩伊月

 現との電話で耳を疑うような言葉を聞いてから約20分が経った。現在俺は、クリスマスパーティーの会場となっている自分の家に戻っていた。

 3人は雑談を楽しんでいい感じに暇を潰していたが、俺の帰宅時の表情を見て少し違和感を覚えたらしい。楽しそうな表情が一変、心配するような顔をした。

 事情が事情というか、状況が状況というか。ひとまず現の現在地が分かったことと、今向かってくるという事を伝える。ちなみに現は1人で来る訳ではない。もう1人、俺達とは面識のない人物も連れてくるのだ。

 幾らか時間が経ったところで部屋のインターホンが鳴る。モニター越しに見てみると現の姿が見えた。自動ドア側には顔こそ見えないが、見知らぬ人の姿が見える。


『刻兄、蒼姉、着いたよ』

「あぁ。今開ける」


 ロックを解除し現を中に入れた。見知らぬ人影もそれに続いて中に入る。

 1分ほどしたところで今度は部屋のインターホンが鳴る。俺は玄関まで歩き鍵を解錠してドアを開けた。最初に見えるのは現の姿。そしてドアをさらに開きもう1人の姿も視界に入る。すらっとしたスタイルの良い長身の女性。髪の毛はウルフカットで、どこかボーイッシュな雰囲気を感じる。


「えと……この子が」

「いいよ現。私が自己紹介するから」


 現のことを制した彼女はすっと前に出て頭を下げる。


「黒岩伊月です。この子、現に告白をしたのが私です。まだ付き合うとかそういったことにはなっていませんが、先にお兄さんには事情を話そうと思って尋ねさせて頂きました」

「は、はぁ……」


 丁寧な説明をされるも未だに脳が追いついていない俺は空っぽな返事しかできない。


「ひ、ひとまず中へどうぞ」


 外は寒いし中に入って話を聞こう。

 何せ今日はクリスマス。最後はいい結果をプレゼントしてくれるはずだ。

 きっと、そうに違いない。


第574話終わりましたね。黒岩伊月という新キャラです。作者は基本呼びやすそうで現実にもいそうな名前を比較的に好みます。刻や灯崎、華山などは例外の部類ですが。黒岩伊月もなかなかいい名前だと思いませんか?

さてと次回は、8日です。お楽しみに!

それと「面白い!」「続きが気になる!」という方はぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!

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