十六章 月夜を照らす 其の拾陸
サクラコ裏話 ステータス編
ステータスは攻撃、防御、技術、射程、機動、知力、成長性、戦闘IQ、精神力、神秘量の10個を評価するよ!(数値基準表1〜3欠陥、3〜5標準、5〜8優秀、8〜10卓越、10〜超越)
21回目
斗南ツクヨ(高校一年生)
攻撃力 8
防御力 8
技術 10
射程 7
機動 15
知力 7
戦闘IQ 8
精神力 8
成長性 10
神秘量 9
総合評価 90
このステータスは第ニ部夏を参考に作っております。
「よし! ここをキャンプ地とする!!!!」
夏休みのど真ん中。ツクヨと慎一郎は学校を建てるための土地を探しており、そして、ようやく見つかった場所に彼らは立っていた。
「馬鹿なことは言わなくていいから、はやく決めちゃいましょ。こんな暑い中立ってるのも嫌になるわ」
「んだよー、ノリが悪いなーツクヨは〜」
慎一郎は片手にクーラーボックス、背中には巨大なカバンを背負っており、それらを、開けるとそこにはキャンプ道具がパンパンに詰まっていた。そして、それらを取り出し、広げ始まるとツクヨは不思議そうに彼の顔を見つめると彼に問いた。
「何してるの?」
「こんだけ広い土地がありゃ、やることは決まってるだろ! キャンプだ! キャンプ!」
「土地を買った瞬間にこれってバカね。それと私は暑いから帰るわよ」
「ノリが悪いなー(2回目)。まぁ、そう言うと思って準備していたんだよなー、これを」
取り出した小さい四角の箱。それを持ち、慎一郎は嬉しそうに口を開いた。
「キャンプ用冷暖房完備BOXだ。これ一つで暖房も冷房も効かせる優れもん」
「ふーん、で、そんなんで私が釣れるとでも?」
「焦るな焦るな、俺もこいつが本当に効くのか試してみたくてなMAX−20℃までなるらしくてな。試してみたくて大量に買っておいた食材とアイスをこんなかにぶち込んでおいた。そしたら、全部キンキンだ」
アイスという言葉を聞き、ツクヨはピクリとし、その箱の中を見つめると一つを勝手に取り出し食べ始めた。
「オイ! まだ、やるとは言ってないぞ!」
「アイスがあるなら別。キャンプする」
「変わり身が早いな! ま! いっか! やるぞ! キャンプ!」
***
組み立てられた巨大なテントの目の前に広げられてるテーブルと焼き場。
串に刺された特製のタレを漬けた肉、野菜、海鮮、それらが火に炙られると辺りに美味しそうな香りを漂わせた。慎一郎が焼き続けるとそれらをツクヨが一つも残さず、口に運んだ。
「そんにしてもツクヨの神秘は便利だな! 火起こしのセット一式持ってきたのに」
「無駄を省くことが出来ることならショートカットする。それが一番よ」
「チッ、チッ、チッ、甘いなツクヨ〜。たまには、無駄を省かず、過程を重きを置くこともいいことだぞー」
慎一郎はそう言うと自分が焼いた肉を食べ始める。ツクヨは慎一郎が食べている間は飲み物で喉を潤した。
そして、彼らのバーベキューは第二ラウンド突入する。
いつの間にか現れた巨大な鍋には黄色く染まったご飯と海鮮。その中身を見て、ツクヨは目を輝かせながら口を開いた。
「何これ!」
今まで一番の食い付きを見せたツクヨに対して、慎一郎も嬉しいそうに答えた。
「パエリアって料理だ! 美味そうだろ!」
慎一郎はご飯をよそうとそれをツクヨに手渡した。
プラスチックのスプーンを使い、一口食べた瞬間、ツクヨの意識はいつの間にか飛んだ。それは未知との遭遇であり、食べたことのないものへの不自然な反応。
美味。
そう思った途端に、気づいたら慎一郎が倒れていた。
「俺の、分、」
残した一言により、ツクヨは自分が何をしたのか理解した。
鍋の中にパンパンに詰められていた黄色い米の姿は無く、握られていた皿にはその残骸が残っている。
斗南ツクヨ、好物パエリア。
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