幕間 約束
サクラコ裏話 ステータス編
ステータスは攻撃、防御、技術、射程、機動、知力、成長性、戦闘IQ、精神力、神秘量の10個を評価するよ!(数値基準表1〜3欠陥、3〜5標準、5〜8優秀、8〜10卓越、10〜超越)
18回目
グレイ・ツェペリ
攻撃力 30
防御力 30
技術 0
射程 1
機動 1
知力 10
戦闘IQ 1
精神力 10
成長性 0
神秘量 20
総合評価 103
このステータスは第一部春を参考に作っております。
ムスリとした顔でエデン学園の校門へと足を運ぶ慎一郎とそれの後ろを着いてくるツクヨ。あまりにも機嫌が悪そうにする慎一郎にツクヨは喋りかけた。
「学校建てる許可取れたんだからよかったじゃない。決着はつけれなかったけど」
「それが一番腹立ってんだよ! ツカサの野郎〜! あそこまでするなら最後までやらせろヨォ!」
「私たちからは声は聞こえなかったけどあの場でどんな会話してたの?」
「んあ? うーん、それはまぁ、秘密だ。一応アイツとの契約でもあるからな〜。破ったら学校建てる約束がパァになる」
「ふーん、私に秘密なんていい度胸ね」
「仕方ねえだろ! 今回だけはあんまり突っ込まないでくれ」
いつの間にかエデン学園の外に出ており、蒸し蒸しとした暑さが襲いかかった。季節は夏、真っ盛り。慎一郎も、ツクヨも汗をかいており、額に滴る水を短い袖で拭く。
「そんなことより暑い。慎一郎、どこかお店入って涼まない?」
「お前から誘ってくるなんて珍しいな〜。でも、俺も思ってた。この前のファミレスでいいか?」
「ええ、あなたの奢りで」
「もちろん! 俺と一緒にいる間はお前に財布なんて見せねえよ!」
そう言うと二人は都市に向かった。夏の盛りはまだ続き、暑さに当てられる彼らの姿を嗤う様に太陽が照らしていた。
***
これより二時間程前。
ツカサが武装を解き、慎一郎に降参していた。
「なんでだよ! こっからだろ!」
「いいえ、ここまでです。あなたの実力把握しました。敗者に言い分はありません。何がしたいですか?」
「えー、マジでこれでお終い? 消化不良にも程あんだろ」
慎一郎もまた武装を解き、その場に座るとツカサの顔を見上げると再び口を開いた。
「はぁー、まぁいい、切り替えてやるよ。んじゃ、単刀直入に言うと俺は学校が建てたい」
「なるほど、理由は?」
「ツクヨ、いや、斗南ツクヨが笑顔に暮らせる学校を立てたいんだ」
「いいですよ」
「だよなー、それなら、俺が持ってる、うん? ちょっと待て」
慎一郎は断られると考えており、一人でに喋っているとツカサが出した答えに戸惑う。
「いいですよ、代わりに条件があります」
「待て待て、そんな簡単に出していいのか? ほら、なんか審査とかあるだろ」
「それがさっきの入れ替わりの決闘なんですよ」
「いや、それはそうなんだが、まぁ、そうか、ふむ、じゃあ、条件ってのは何だ?」
「神秘言語化のやり方をデータに残してください」
「そんなんでいいのか?」
「ええ、いずれ、到達する者が現れると信じてるので。それの手助けになるモノを残しておいて欲しいんですよ。先輩、卒業しますし」
「ほーん、なるほどな。OK、それならやってお前に渡してやる。それと、この勝負でお前は負けたって言ってたがな、負けたんじゃねえ、俺の信頼を勝ち取っただ。言わば、お前の勝ちだよ、ツカサ」
慎一郎は立ち上がると優しい笑顔を向けツカサに手を出した。ツカサもまた、嬉しそうにその手を握った。
「そう言ってもらえると嬉しいですね、ありがとうございます、慎一郎先輩。それと今日の話し合いは学校を建てるってことを許可した以外は口に出さないでください」
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自作の続編でもあるのでもしよろしければこちらも是非!




