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遊戯開始  作者: 羽ぐいす
2.交流と第一回イベント
59/106

種族選別


 【ログイン34日目】※ゲーム内時間換算(27日)



=========================================


 種族進化先

 ※以下の進化先から選んで下さい。また、進化先が新たに加わる場合もあります。



 ・老狼 EP0


 ・魔狼 EP0


 ・賢狼 EP0


 ・闇狼 EP30


 ・隠狼 EP30


 ・悪狼 EP30


 ・邪狼 EP50


 ・闘狼 EP100


 ・妖狼 EP100


 ・殺奪狼 EP100


 ・人狼 EP100


=========================================


 

 思ったより進化先の数が多かった。

 今までに獲得した称号の数々が、ここで活きてきたな。


 しかし、全て変異種だ。

 端から端まで全部が漢字表記。


 それに、必要なEPが多い進化先がたくさんある。

 まぁ、俺のEPは100だから問題ない。


 それぞれの詳細を見ていく。


 まず、老狼。

 これは大狼の上位互換なだけだった。


 パラメータ補正が上がり、《変化》の効果が高くなる。

 ただそれだけ。


 これに進化するメリットは無いし、そもそも進化するつもりもない。

 選ぶのはEP100の4つからだ。


 しかし。一応、念のため詳細を確認しているのだ。

 重要な情報があったりしたら、後々困るのは俺だからな。


 二つ目は、魔狼。


 読んで字の如く、魔法タイプの狼のようだ。

 魔法に関わるパラメータは大幅に上がるが、それ以外のパラメータへの補正は乏しい。


 魔法専門になるのも面白そうだが、今回は見送る。


 まだまだ俺の魔法が育ってないし、マーナさんの修行も終わってないからな。

 

 それに、魔法に関するパラメータの補正ならもう間に合っているのだ。〈魔才の神童〉というぶっ壊れのおかげでな。


 ……しかし。

 レイクさんのせいで、すっかり希少性というかレア感みたいなのが薄れてしまった。


 だが、〈魔才の神童〉が凄いことに変わりはない。


 三つ目は、賢狼。


 これも中々面白い種族だ。

 簡単に言うと生産専門の種族なのだ。


 器力に物凄い補正が入り、《鑑定》系のスキルの効果が上がる。

 結構使える種族だろ?


 だが、その代わりに戦闘能力は低くなる。

 

 もし、俺が《錬金術》に命を捧げてたら賢狼でも良かったが、現実は違う。


 俺の理想は、良くも悪くも器用貧乏。

 目指す完成形が臨機応変なのだ。

 

 なので、今回は見送る。

 

 四つ目は、闇狼。

 必要EP 30の種族だ。

 

 これは、《影魔法》の特化だろう。

 《影魔法》の上が《闇魔法》なんだし。


 そして、EP30するだけあって中々強そうなのだ。


 曰く、闇そのものとなった狼、らしい。

 影を操り、闇を操り、さまざまな工夫を凝らせるのだとか。


 ちょっと、こういう闇系のやつには憧れるよな。

 心惹かれる部分があるのは確かだろう。


 男の子として当然だと思う。

 

 だが……今回は無しだ。

 本当に、とても惜しいがな。


 その理由は将来を見据えたときに詰む可能性があるからだ。


 確かに強力な種族。

 特徴的な能力もあり、工夫次第では化けるかもしれない。


 しかし、周りのプレイヤーが強くなれば。

 闇、という要素を対処されるだけで簡単に負けてしまう環境が生まれかねない。


 それが理由だ。


 ……まぁ、本当のことを言うと。

 使いこなせる自信が無かった、唯それだけだ。


 長々と言い訳してすいません。


 五つ目は、隠狼。

 これもEP30の種族。


 この種族は闇狼と近い感じだ。

 隠密系スキルの効果を高め、速力が大きく上がるといった効果だ。


 完全に暗殺スタイルのステータスになりそう。

 それにも若干、憧れるけど。


 だが、正面切って戦うのが不得意な分、使い勝手は悪いだろう。

 あまりなりたくはない種族だな。


 まあ、それも使いこなせたら強いんだろうが。

 結局、PS(プレイヤースキル)の勝負なのかな……。


 この種族はなしだな。

 もっと便利で簡単な種族がいい。


 六つ目は、悪狼。


 種族名にインパクトがあるな。

 だが、その詳細も負けないほどインパクトがあった。


 悪行を積んだ狼が辿り着く姿、らしい。

 俺そんなに悪いことしたか?


 だが、思い当たることはある。


 明らかにアウトな称号である〈PK〉だ。

 プレイヤーをキルすることが条件の、この称号の影響だろう。


 しかし、EP30だから強いのだ。かなり。

 

 種族に悪と付くだけあって、状態異常を付与するスキルと作り出すスキルが手に入るらしい。


 多分、毒も作れる。

 気絶(スタン)なんかも発生させることが出来るかもしれない。


 上手く使えば、最凶のPKになれる。

 そんな可能性を秘めた種族だ。


 迷うが、これもパス。

 EP30の選択肢なら、俺は間違いなくこれを選ぶだろうがな。


 七つ目は、邪狼。

 

 その詳細は、悪に染まり堕ちた狼、だ。


 悪狼と似たような種族だが、全く違う点がある。

 悪狼は状態異常を操るが、この邪狼は()()を操るのだ。


 数などの制限は書いていないが、一桁だけという事は無いと思う。

 最低でも、十数匹を従えることが出来るだろう。


 恐ろしいのは、その魔物にプレイヤーも入るかどうかだ。

 魔物プレイヤー。殆どが普通の魔物となんら変わらない。


 ならば、邪狼に操られる可能性も捨てきれない。


 恐ろしいな。

 だが、そんな倫理から外れたような事は流石にしないか。


 まず、なる奴がいなそうだけどな。

 しかし。恐ろしいというのは認識しておこう。


 まぁ、常に多対一の状況に出来るのは魅力的だけど。


 八つ目は、闘狼。

 本命であるEP100の進化先だ。


 〈黒の先駆者〉と関係してるのが、この種族だと思う。

 明らかに《武闘》と似ているしな。


 詳細を見てみると思った通りだった。


 あらゆるパラメータに補正が入り、戦闘時にスキルの効果も向上、完全に戦闘種族だ。


 流石、EP100なだけある。

 申し分ない強さだ。


 ……確かに強い。

 強いが、面白さが足りない気がする。


 こういうのは変かもしれないが、同じような種族はつまらないと思ってしまう。

 大狼と闘狼。


 確かに、違う部分はある。

 しかし、そんな無難な種族選びはつまんなくないか?


 ロマンを求めて魔物になったのに、それを忘れて保守的になるのは、俺的に嫌なのだ。


 理論としては、この種族が一番と言っても良いのだが、何となく乗り気じゃなくなってしまった。


 他の種族を見てから決めよう。

 とりあえず、そう結論付けた。


 九つ目は、妖狼。

 EP100だ。


 理解できないことが、かなり多い種族だった。

 

 人を妖すことに特化した種族。

 つまり、騙すのが得意ということらしい。


 戦い方も絡め手を得意とし、その術に嵌ると中々抜け出せない。そう詳細されてた。


 俺はこれを読んだ瞬間に悟った。

 100%俺に向かない種族ということを。

 

 俺はそんなに頭が良くない。


 精々、悪知恵が働くくらい。

 決してデスゲームの主人公ばりの頭脳はないのだ。


 そのようは平凡な高校生に。

 相手の裏をかけ、なんて真似を要求する方がおかしい。


 本当に勘弁してほしい。

 

 やれ、と言われても出来ない種族だ。

 まさかEP100の本命にこんなのがあったとは……。


 やはり、何事も順調に上手くなんて事はないな。


 十つ目の殺奪狼。

 

 ……ぶっ壊れ種族だ。

 え? と思考停止するくらいに強い。


 キルするたびに相手のステータスの一部を奪う。

 これが、この種族の効果。


 そして、これのみなのだ。


 たった一文の詳細。

 正直なところ詳細でもないが、それだけで異様さは伝わる。


 倒せば倒すほど、無限に強くなる。

 つまり、こういうことだ。


 レベルアップに関係なく、且つ効率よく強くなる。

 魔物を一時間ほど定点狩りしてればどうなるか?


 その結果を予想するのは難しくない。

 その一時間前より確実に強くなる、だ。


 他のプレイヤーと、どれくらいの差がつくのか。

 はっきりいって、強力すぎる。


 ……そう。

 強力すぎるのだ。


 《鑑定》もぶっ壊れだったが、だからこそメンテナンスで修正された。

 しかし、《鑑定》は直接的な強さ(ステータス)とは関係が無かった。


 しかし、だ。

 今回のこれは明らかにおかしい。


 すなわち、俺が何を言いたいかというと。


 地雷種族。

 そんな感じがする。


 基本的に地雷種族がない、このゲームだからこその配慮。

 いや、警告なのではないか。


 俺は直感的にそう思ったのだ。 

 

 この考えが的外れな気もしなくはない。

 しかし……。


 保留だ。

 最後の種族を見てから決める。


 十一目、人狼。


 人? ついに人になるのか?

 

 俺は疑問に思いながらも詳細を見る。

 

 ん? あ――

 


 

 「――これに決めた」


 

 



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